JAXA大西卓哉宇宙飛行士に聞く人生相談! #13 宇宙からのANSWER. 遠距離の切なさ

文:anan編集部 — 2017.1.3

あけましておめでとうございます。いまだに驚く、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と女性誌の異色コラボ連載。JAXAの全面協力の下、国際宇宙ステーションでミッション遂行中の大西卓哉宇宙飛行士にanan総研が人生相談をぶつけた、壮大な企画です。地球を見下ろし、無重力で生活するうちに、それこそ俯瞰的なものの見方や生命・宇宙の起源に思いをはせた時、どんな人生観をお持ちになるか。anan総研が人間関係の相談をもちかけます。乞うご期待!

【宇宙からのANSWER.】vol.13　遠距離の切なさ

JAXAのみなさんと！（C)JAXA/NASA

宇宙に４か月滞在し、地球でお正月を迎えた大西卓哉宇宙飛行士。さぞやおいしいお雑煮をたらふくいただいたに違いないです。地球っていいなあ。＜　勝手に代弁してみた

改めまして、あけましておめでとうございます。
今回は、大西さんが宇宙にいらっしゃるときに、望郷を込めて答えてくださった質問をしみじみ味わってみます。
愛する人、家族と離れている時の切なさは、anan総研メンバーも経験しています。会えない時間をどう過ごし、愛を確かめるのか。
１年の始まりは愛に満ちたいですね。年初くらいは。ぜひ。おこぼれください。

大西宇宙飛行士、今回も回答、よろしくお願いします！

Q.
どうしても誰かに会いたくなる時はどうしてますか？
仕事柄、無性に彼に会いに行きたくなっても物理的に不可能な時もあり、
その気持ちを静かに収める素敵な方法を知りたいです。（30歳・CA）

A.
素敵な方法・・・難しいですね（゜ε゜；）
普段会えない分、会えた時に燃え上がるってのはダメですか？？

Q.
宇宙飛行士というお仕事は奥様・お子様と会えない時間が多くありますし連絡もなかなか取れないと思いますが、不安になることはないですか？
大西さんは、そんな不安な気持ちになったりはしますか？（28歳・事務）

A.
不安になったりはしませんが、寂しくなることはあります。
どうしても訓練で仕事を長期間空けることが多かったもので・・・
宇宙ステーションへの往復にはロシアの宇宙船を使うので、その訓練はロシアで5週間6週間といった期間まとめて行われます。子どもが1歳とかの時は、帰ってくると忘れられていたり。
私は自分のやりたいことをやっているので、それも仕方がないと思えますが、家族には本当に申し訳ないと思っています。地球に帰ったら、たっぷりと家族サービスします。

宇宙飛行士に限らず、単身赴任や長期出張などで、愛する人や家族に会えない場合もあります。
大西さんの場合は連絡がとれない理由は明らかですが、不安にはならない、というあたりに、家族との強い絆が見えますね。

だいたい、連絡よこせるだろうが、という状況に限ってまったく連絡がとれず、なんで、どうして、なにやってんの、と不安を募らせ、猜疑心を燃え上がらせるのがパターンな気がします。
ちょっとそれとは、次元が違いますな。
ちなみに小さい子どもって忘れますよね。あの記憶の定着しなさ加減は、しょうがないですが、驚く時があります。
え、もう忘れたの、おばちゃんよ、おばちゃん！　ちょ、なに泣いてんの、あたしでしょ！

お互いに信頼できているからこその、このお答え。
常日頃からの信頼関係の構築を、新年の抱負とさせていただきます。

anan総研の人生相談、宇宙からのAnswer、壮大な企画はまだまだ続きます。
次回をお楽しみに！