楽しい女子旅と結婚! 幸せのためにどちらか1つ選ぶなら…。

2015.8.1 — Page 2/4

おおしま、初めて男を買う!?

 そのお店はマッサージの他にもネイルやアロマコースもあるらしく、せっかくなのでとディウの接客効果でアロママッサージを注文してみる。するとてっきり女店主が対応してくれると思ったら、なんとアロマもディウが行うという。
「マジで!? 男だよ!? 裸なんだよね?」と騒ぐ私に、「大丈夫、あの子うまいから〜」ニタニタと含み笑いの女店主。
「うまいって、何がやねーん!」思わず突っ込む私。
「一生のネタになるよ!」と便乗する友達。
「20代で男を買ったら伝説」という後押しにやられ、私もまんざらでもない気分で施術を受けることになった。ペラペラのガウンに身を包み、薄暗い2階に上がる。
「ああ…何事も起きませんように…いや、起きたほうがいいのか…」
 葛藤する頭を抑えながら布団にゴロリ。下着は上下そろったワコールだし、何かあっても問題ない。
「タイ人って、そもそもシモの衛生状態は大丈夫なのかしら…って何もしないし!」
 一人自問自答していると、ディウがオイルを持って登場。スルスルと背中になじませ、私より一回り細身の体が一瞬密着しそうになる。
「く…くすぐったぁいっ★※■あッ亞□♪お△◆↓♯っ★※△※っあ■♪●×☆ふがっ…」
 思わず通常比3倍の甘い声が漏れる。
「ごめんごめん、すぐ慣れると思うから」
 巧みにリードする彼。オイルが体になじんでいくと、本当に体がホカホカしてとても気持ちが良い。
「はう~キモチイイよディウ! 最高だよディウ!」
 風俗店でのおやじのようなセリフが、手の動きに反応して漏れる。でも本当に極楽そのもの。高級エステとは違った肩肘張らない空間とマッサージ技術が、私の何かを解き放ってくれる。
 ときどき乳に手が触れた気もするが、マッサージだもの、気にしない。どんどんリラックスしていき、体も心も解放完了!
「ボクはいつもマッサージ店で働いているけど、本当はもっと勉強していろんなところに行ってみたいんだ」
 突然ディウが突っ込んだ身の上話を馬乗り状態で話し始めるではないか。
「あれ、キミ、学校に今行ってるんだっけ?」
 まともに返しをしてしまう私。風俗嬢に「なんでこんな仕事しているの?」と聞くようなバカ返答に、「行ってない…」一瞬声にハリを失くすディウ。
「あ、そっか、行ってないのか…たとえばどんなトコロに行ってみたいの?」
「うん、あのね、日本に行ってみたい。」
 お誘いキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

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