アリスがゆく!秋の谷川温泉でリンゴ採ってダムカレー??
【アリスがゆく!】Vol.11 文・斉藤アリス 写真・篠田工
こんにちは! 旅するモデルの斉藤アリスです。
第5回目の目的地は「群馬県」。
旅の前半では世界に誇る日本のお宿「別邸 仙寿庵」の魅力をたっぷりお伝えしました。
旅の後半ではお宿だけじゃない谷川温泉地の魅力をご紹介したいと思います。
秋の味覚を堪能!リンゴ狩り&リンゴパイ
谷川温泉のあるみなかみ町は、リンゴの産地としても有名。谷川温泉地区内で名産のリンゴを堪能できる場所があると聞いて行ってきました。

上牧駅から歩いて5分のところにある「阿部リンゴ園」では、9月〜11月末までリンゴの収穫を体験できるのです。農学部時代にリンゴ農家でバイトしていた血が騒ぎます(笑)。特別な準備は何もいらないとのことなので、早速リンゴ園へGO!

お日様の光をいっぱい浴びて真っ赤になったリンゴがいっぱーい!リンゴの甘い香りに包まれながら収穫スタート。
「もぎとる手つきが慣れている」とリンゴ園の方のお墨付きをもらった私。リンゴ園でのバイト経験がまさかこんなところで活かされるとは。

採ったリンゴはその場で食べても持ち帰ってもオッケー。私はもちろん丸かじり!収穫したリンゴは「あかぎ」という品種。酸味が少なく甘くスッキリとした味が特徴です。

今の時期は「アルプス乙女」という姫リンゴも収穫できます。こんなに小さくても味はしっかり甘くて美味しい。大きなリンゴに負けていません。

そして、ここ阿部リンゴ園の一番のお楽しみが、この自家製アップルパイ。余計なものは一切いれず、シンプルにバター、小麦粉、採れたてリンゴで作ったパイは、驚くほど美味! 人生で食べてきたパイの中で、ここのが一番美味しかったと言っても過言ではありません。リンゴの木々に囲まれたテラス席で頂くのがオススメ。晴れた日は気持ち良くて最高です!
旅館たにがわ特製「みなかみダムカレー」
実は、東京都の多くの水を供給している群馬県。そのため、群馬はダムの名所でもあるって知っていましたか?
特に、利根川水系の最上流に位置するみなかみ周辺には、大きなダムが6つあり、ダムマニアにとっては聖地なんだとか。そんなみなかみを訪れるダムマニア達の間で話題となっているのが、ダムカレー。現在みなかみには、このダムカレーの頂けるお店が13店舗。今回はその中でも群を抜いて美味しいカレーが食べられると評判の「旅館たにがわ」へ行ってきました。

ずばり、その名の通りカレーを使ってダムを表現した一品。ラインナップは、みなかみダムの中でも人気の高い3つのダム、右から、正統派デザインの「藤原ダムカレー」、アーチ式コンクリート造りの「八木沢ダム」、ロックフィル方式の「奈良俣ダムカレー」。
ダムに見立てたライスの周りに、様々な食材を使ってダムを表現。例えば、まいたけで流木、ラッキョウで監視塔、群馬名物こんにゃくで魚、海苔でキャットウォークなどなど見事なまでにダムなんです!
アーモンドスライスで「奈良俣ダム」特有の白い積み石を表現するなど、そのクオリティーの高さには脱帽。聞けばダムマニアの重鎮、宮島咲氏が監修を務めているんだとか。

見た目もさることながら、味にも並々ならぬこだわりがあるんです。食材は全て群馬県産、お肉は上州牛を使用するなど高級感漂う本格カレーライス。私はチーズの水門が可愛い「藤原ダムカレー」をチョイス。ルーを放水させながら食べると楽しいので、是非お試しあれ。
世界に一つだけ。ボロガラスでアクセサリークラフト
谷川温泉を満喫して、あとは帰るだけ。素敵な旅の最後に、思い出作りにピッタリな場所へ行ってきました。

水上駅から車で10分。緑の中を進んだ先にある隠れ家的ガラス工房の「Taiga Glass」。こちらの工房では、日本ではまだ珍しいボロシリケイトガラス、通称ボロガラスを使ったアクセサリークラフトが体験できるんです。一般的にボロガラスは、耐熱性が高くキッチン用品として使用されている素材。透明度が非常に高く軽いというボロガラスの特性から、最近ではアクセサリー用の素材としての使用が注目を集めているんです。

作れるアクセサリーは髪留めとペンダントの2種類。まずはサンプルを見ながら色や大きさなどを決めます。色の組み合わせによっても難易度が変わってくるため、先生にアドバイスをもらいながら熟考。私は髪留め作りに挑戦することに。

作るものが決まったところでガラス工芸スタート。最初にオーナーの畠山太雅さんがお手本を実演してくれます。それを参考に一つ一つの行程を一緒に進んでいきます。1500度前後の火を扱うので油断は禁物。

ガラス棒を溶かしながら形を整えたら、次はいよいよ色ガラスで点を打っていきます。キレイな模様が出るかどうかの明暗をわける行程なので慎重に。ポイントは、外側の点を大きく、内側にかけて徐々に小さく打っていくこと。そうすることでガラスの中にキレイな花びらが現れます。

作業を終えたら、ガラスを1時間ほど専用の容器に入れて冷やします。そして完成品がこちら。どうでしょうか? かなり素敵に出来て自分的には大満足!

ガラスに紐を通して、髪飾りに。作品は当日持って帰ることも、冷やす時間(1時間半程度)を待つのが嫌な人は郵送することも可能。頑張って自分で作ったアクセサリーだからこそ、毎日でも身につけたくなること間違いなし。
以上。群馬の旅はこれでおしまい。
大自然の中ので思いっきりプライベート空間を満喫できる旅館に、谷川の自然が育んだ秋の味覚。谷川渓谷の水のように透き通ったボロガラスで作ったアクセサリーに旅の思い出を詰め込みました。東京から約1時間半の場所で叶えられる自分だけの時間。今回も大満足の旅になりました。
次はどこへ行こうかな? まだまだアリスの旅はつづく。。。
Information
紹介したお店はこちら
阿部りんご園
住所:群馬県利根郡みなかみ町上牧1834
☎ 0278-72-5006
http://www.apple7.com/
料金:350円(1名)、小学生以下は無料
みなかみダムカレー
旅館たにがわ
住所:群馬県利根郡みなかみ町谷川524-1
☎ 0278-72-2468
ダムカレーは前日までに予約が必要です。
http://www.ryokan-tanigawa.com/
Taiga Glass
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原1466-1
☎ 0278-72-6885
http://www.taigaglass.com/
予約人数:2名以上
所要時間:約2時間
料金:4000円(1名)
※最寄り駅からの送迎サービス有り
谷川温泉への行き方
◆新幹線をご利用の場合
東京駅⇒(約1時間10分)上毛高原駅⇒タクシー(約20分)⇒谷川温泉
新幹線:片道5,910円〜