アポ電、オレオレ詐欺に匹敵…20~30代を狙う「しつこい勧誘の断り方」

文・西田彩花 — 2019.3.8
アポ電による高齢者の金銭を狙った悪質な犯行が相次いでいます。ですが、狙われているのはお年寄りだけとは限りません。anan世代は「勧誘」で嫌な目に遭った人も多いことでしょう。そこで、みなさんがどのように勧誘を断っているのか、女性200人に調査してみました。なかなか断れない、嫌な気持ちになる、友人関係にヒビが入った……など、勧誘にうんざりしている人は必見です!

【アンアン総研リサーチ】

仲が良い友達だと言いにくい…勧誘で困ったエピソード

Q.勧誘、どちらかというとハッキリ断れるタイプですか?

・はい 80%
・いいえ 20%

まずこの質問をしてみたところ、80%がハッキリ断れると回答。半々にわかれるかと予想していたので、意外な結果でした。

しかし、やはり困ったエピソードもあるようです。

「知人の招待で行ったサロンで、会員登録の勧誘をされたときは少し困りました。言葉をすごく選びました……」(30歳・会社員)
「とても仲が良い、大学からの友人。私と夫に会いたいと言われたので3人で会ってみたら、ネットワークビジネスでした。ネットワークビジネスだよと言っても本人は否定して、仲が良いので縁も切れずとても困りました」(28歳・主婦)
「保険の勧誘をされ、断っても長引きそうだったので、持病があって入れないと正直に伝えました。すると、どんな病気かとどんどん突っ込まれてしまいました。周りに他のお客さんもいたので本当に困った……」(31歳・自営業)
「新聞の強引な勧誘電話がありました。脅迫めいていてホントに怖かったです」(28歳・自営業)

知人友人だと断りにくいという声がチラホラ。グイグイと勧誘されて怖い思いをすることも……。続いて、勧誘を断るときの本音を質問してみました。

「面倒臭い」(29歳・会社員)
「空気を読んでほしい!」(30歳・専門職)
「正直イライラするかな……」(28歳・自営業)

ストレートな本音も出てきましたが、相手を考えた意見も。

「断るのはお互い嫌な気持ちになるので、あまりしたくないのですが……興味がないならハッキリ言わないと逆に失礼かなと思います」(30歳・自由業)
「相手もノルマがあるからつらいけど、曖昧な答え方はしません。言い方は柔らかくするようにしています」(23歳・公務員)
「お互いの時間を無駄にしないためにも、話を遮ってでも断っています」(30歳・経営者)
「ハッキリ言わないと相手に伝わらないし、時間も長引いてしまう」(27歳・自営業)

自分のためにも相手のためにも、興味がないものはハッキリ伝えたほうが良さそうです。

相手ためにもハッキリ伝える! うまく断れた勧誘エピソード

ここからは、実際にうまく断れたときのエピソード。困ったとき、参考になるかも。

「街頭での勧誘が多く、断ってもずっと話しかけられることが多かったんです。嫌になって、ある日、日本語がわからないんですと英語で言ったら諦めてくれました。私の経験では100%通用しています」(28歳・会社員)
「いつも相手のペースにさせず、断る姿勢を崩さないようにしています。ときには相手の話を聞かずに話を終わらせることも」(30歳・自営業)
「美容系の勧誘は、いくつか検討中だと言って逃げ切ります」(23歳・会社員)
「宗教勧誘をされ、私には信じている神がいるのでと言ってみたらアッサリと帰ってくれました」(34歳・公務員)
「友人から聞いた対処法ですが、親戚に関係者がいると伝えると多くの勧誘が断れると聞きました」(33歳・主婦)

なかにはちょっと笑ってしまうエピソードも。

「本当に興味がなく長引きそうな雰囲気だったので……子どものフリをして、お母さんがいないのでわかりませんと言いました」(30歳・会社員)
「お茶しませんか? と言われたので、1万円くれるならお茶しますと言い返したんです。そうしたら、5千円じゃダメですか? と、まさかの値下げ交渉(笑)。1万円じゃなきゃダメですと断りました」(32歳・会社員)
「昔、下着の勧誘電話がかかってきて、父が『僕はEカップですが、僕にも合うのがありますか?』と言っている姿を見ました。相手が笑ってしまうくらいの受け答えができる人間になろうと思いました」(33歳・自由業)

方法は人それぞれ。相手のノルマなどを考えると胸が痛みますが、自分なりの断り方を考えておくと気持ちがちょっと楽になるかもしれません。

やっぱりつらい! 営業経験者の本音

最後に、営業経験者の声も聞いてみました。

「エステ業界で働いていましたが、個人と店舗の売り上げ目標がありました。会員になってもらうか、何か化粧品を購入していただかなくてはならなかったので……1日10人くらいに何らかの営業をするのはつらかったです」(30歳・専門職)
「不動産業界で営業をしていたときは、お客様と上司との板挟みになって大変でした」(28歳・無職)
「事務職で入った会社ですが、2か月電話営業をしなくてはならなかったんです。勧誘電話を1日200〜300件かけなければならず……。事務職で入ったからとやる気も出ず、契約も取れないいししんどかったです」(28歳・主婦)
「体力も精神面もつらかった。断られると精神が削られた」(28歳・自営業)
「広報職ですが、飛び込み営業をすることがあります。突然初めての会社に行かなくてはならないので心理的ストレスも大きいですし、相手もご迷惑だろうなと思っています。とはいえ、突然にも関わらず良くしていただくこともあり、良い出会いもあります」(30歳・会社員)

やはりしんどい経験も多いようです。断る側もつらいですが、うまく受け答えできるよう日々勉強していきたいものです。

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