最長12時間使用可能! 旅行や災害時の備えにも◎な日本初“使い捨て月経ディスク”

2023.4.24
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、生理期間の新しい選択肢。月経カップに続く、新しい生理用品として注目を集める月経ディスクの使い方や魅力をご紹介。

生理用品に見えないおしゃれなパッケージデザインも魅力的!

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【MONA Compapy】使い捨て月経ディスク MOLARA
素材も製造も国内産にこだわった、日本初の使い捨て月経ディスク。最長12時間使用可能なので交換頻度が少なく、持ち運びもかさばらない。使い切りで、煮沸消毒の手間がなく衛生的なのも魅力。生理中の気になるニオイや、アウターに響く心配がないので、ストレスなく過ごせます。仕事柄、長時間トイレに行きにくい方、アクティブに過ごしたい方、経血量が多くてモレが心配な方はもちろん、旅行や災害時の備えとしてもあると安心。

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装着位置の違い
膣口近くに装着するタンポンや月経カップに比べ、月経ディスクは膣口より奥、子宮口に装着するのが特徴。MOLARA は、日本人女性の平均的な子宮口の大きさに合わせているため、違和感が少なく使いやすい。

素材は、医療グレードのポリエチレンとエラストマーを採用。滅菌処理は、体へのリスクが少ない電子滅菌で、安全面も考慮。[一般医療機器]1箱9個入り¥6,435(送料別)、定期便¥5,792、3箱セット¥16,409(MOLARA https://monacompany.jp/shop

ニオイ、かゆみ、経血のモレ…。さまざまな悩みを解決する新アイテムが誕生!

今年2月に発売された、国産初の使い捨て月経ディスクMOLARA。先行予約で600人もの注文を集め、瞬く間に売り切れた注目度の高いアイテムだが、どんな商品なの? 開発秘話や使い方のポイントなどを、開発者で代表取締役の向井桃子さんに聞いた。

「MOLARAは、膣内に入れて使う生理用品です。薄いフィルムでできたカップのような形状の月経ディスクを、子宮口に装着し、カップ部分で経血を受け止めることができます。似たようなアイテムに月経カップがありますが、最も大きな違いは装着位置。月経カップは膣口に近い場所で使用しますが、月経ディスクはさらに奥、子宮口に配置して使用します。そのため、装着時の違和感が少なく、快適に過ごすことができるのがメリット。また、経血が空気に触れないので、ニオイが発生しないのも特徴です。さらに、ほかの生理用品に比べると、容量が多いのも魅力のひとつ。月経カップだと4~6時間で、取り出して消毒する必要がありますが、MOLARAは59mlもの経血をためられるので、最長12時間の装着が可能。個人差はありますが、1日1回程度の交換でOK。量が多い日でも、オートダンプ(トイレで上体を倒していきみ、経血を押し出すこと)をすれば、手を汚さずに経血だけをトイレに流すこともできます。さらに使い捨てなので、衛生的!」

向井さん自身、生理用品には試行錯誤してきたひとりだという。

「さまざまな生理用品を使ってきましたが、ニオイや使用後のケアの手間など、それぞれにネガティブな面があって…。そんな時に出合ったのが、使い捨ての月経ディスクでした。友人が、海外から取り寄せてまで使っていると聞いて…試しに使ってみると、ニオイが全くしないし、長時間挿入できるし、煮沸の手間もなく便利。これは絶対に広めたいと思って、開発にとりかかりました」

ところがその道のりは、想像以上に困難の連続だったそう。

「工場探しに一番苦労しました。国内製造は初めてだったので『日本の生理用ナプキンは優秀なのに、ほかのアイテムなんて必要?』と門前払いされることも。男性の担当者が多かったこともあり、生理期間の煩わしさや大変さを、イチから説明するところから始めました。さらに、MOLARAは国内初の月経ディスクとなるので、安全性の担保をとるために、さまざまなリスクも検証。2年半がかりでやっと発売に至りました」

いろんなシーンで重宝するので、ひとつは持っておくと便利。

「月経ディスクは、友人の家に遊びに行く時や、旅行中、災害時の備えとして持っておくのもおすすめ。毎回使わなくてもいいんです。その日の予定や体調でいろんな生理用品を使い分けると選択肢が広がると思います」

※『anan』2023年4月26日号より。イラスト・おおさわちか 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)