4月の紫外線量は11月の倍!? プロに聞く、この夏取り入れたい“最新美容アイテム”

2023.4.19
肌と髪をとりまく環境は、新たなフェーズに突入。マスク生活が続いたことによるたるみ肌にアプローチする高機能成分配合のスキンケアに注目が集まるほか、質をも変えてくれそうな洗顔料、悩み別ヘアケア、復活したレジャー機運に乗ってUVケアの進化も目覚ましい。この夏取り入れたい最新美容をリサーチ! 関水渚さんのインタビューもお届けします。

20代~30代女性200名に調査!

Q1. 夏の肌に関して、どんな悩みがありますか?(複数回答)
日焼けによるダメージ…66%、シミ、シワ…22%、毛穴の詰まり…18%、汗による炎症・トラブル…18%

Q2. 夏の髪に関して、どんな悩みがありますか?(複数回答)
紫外線によるダメージ…60%、頭皮のベタつき、毛穴詰まり…49%、ニオイ…29%、うねり…21%

Q3. マスク生活が続いたことで出てきた肌悩みはなんですか?(複数回答)
こすれによるトラブル…56%、ムレによるトラブル…44%、毛穴の開き…31%、隠れている部分のたるみ…18%

肌悩みのトップは、日焼けによるダメージ。「年にもよりますが、11月に比べ4月は倍、7~8月は3倍以上の紫外線量に」(スキンケア研究家・三上大進さん)。マスク生活のこすれトラブルはマスクを外せば軽減するが「たるみや毛穴開きの悩みは、積極的ケアが必要」(松倉クリニック代官山院長・貴子先生)。

今年のトレンドは“楽してキレイ”を叶える!?

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紫外線ダメージや皮脂、汗、乾燥…と手ごわい夏の悩みだが、美容業界の研究&開発が頼れる味方。

「スキンケアでは、レチノールやナイアシンアミドなどの高機能成分の商品が効能認可による安心感から人気。美容医療に迫るレベルのセルフケアがより手軽に取り入れられるように」(貴子先生)

「壊れにくく肌へ浸透し高い効果の発揮するビタミンC誘導体配合製品も多角化し、各社の技術革新に注目です」(三上さん)

多機能UVアイテムも豊富。

「保湿やアンチエイジング、トーンアップのようなメイクアップ効果が期待できるものなど目的によって選べるように。UVケアだけではなくプラスαが当たり前になりました」(三上さん)

「紫外線ダメージ予防だけではなく、肌の修復を同時に行えば、秋の肌が変わるはず」(貴子先生)

スキンケアの基礎となる洗顔料も、悩みに特化して選ぶ時代に。

「摩擦レスタイプや、毛穴ケア、ごわつきに特化したものまで豊富です」(トータルビューティアドバイザー・水井真理子さん)

スキンケアをしながら、悩みをピンポイントでケアできるハイテクケアに注目!

KEYWORD1:機能性成分

成分に着目したアイテムが続々登場。たるみの気になるパーツケアに期待のレチノール、抗酸化力の高いビタミンCやビタミンC誘導体、弾力肌にアプローチするナイアシンアミドなど、高機能ケアでお悩みに強力アタック!

KEYWORD2:肌質改善洗顔

長かったマスク生活の影響、そして高温多湿な気候の中、お肌にかかる様々な負担を軽減する洗顔に注目。ゆらぎ肌や、角栓&毛穴汚れに対応した洗顔料や、角質をソフトにケアするクレンジングも。肌負担は抑えつつ、クリーンに導く。

KEYWORD3:多機能UV

UVアイテムは日焼けを防ぐだけじゃない! 肌を守りつつ、紫外線ダメージの修復機能、スキンケア発想で機能性成分を補給、メイクアップ効果まで多種多様なメリットを兼ね備えたアイテムが台頭。お出かけのお守りに。

【肌と髪のケア】TOPIC1

夏のダメージ予防と修復は、ハイテクコスメに頼って。
肌トラブルの改善やアンチエイジングに役立つレチノール、シワ予防や美白効果が期待できるナイアシンアミドなどの機能性成分、保湿やメイクアップ効果が得られるUVケアや、悩みに特化した洗顔料など、ハイテクコスメは夏こそ活躍。「さらに角質ケアは、併用アイテムの効果を高めてくれます。ピーリング効果のある美容液を、週1程度取り入れてみて」(貴子先生)

【肌と髪のケア】TOPIC2

ヘアケアは髪質改善が注目キーワード。
うねり、白髪、抜け毛、ボリュームなど、髪の悩みは千差万別。「そもそも髪自体を強化して髪質改善をする“ボンディング”というカテゴリーが話題。また頭皮ケアや潤いケアもできるなど、ドライヤーの進化もすごいですね」(三上さん)。「スキンケアのように、シャンプーでも、プラスαで白髪ケアやうねり対策ができるアイテムが増えてきた印象です」(貴子先生)

【肌と髪のケア】TOPIC3

マスク生活続きのたるみは、引き上げケアで解消しよう。
マスクで隠れていた部分のたるみを気にする人も多い。「表情が減って、ほうれい線やマリオネットラインが濃くなったという話も」(三上さん)。「引き締めスキンケアに加え、さらに奥に効く美顔器や、美容クリニックでハイフなどの施術をするのも手」(貴子先生)。ムレによる毛穴悩みも深刻。「湿度等で一時的に毛穴が開いても収縮する健康肌が理想。角栓ケアを取り入れて」(貴子先生)

夏はこまめなUVケアを徹底しながら運動し、インナーケアもしっかり。

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「顔の皮膚は薄く、センシティブ肌。乾燥しやすく小ジワもできやすいので、敏感肌用のスキンケアで、保湿に力を入れています。髪は細くてクセ毛。毎朝ストレートにセットする手間を少しでも省くため、毎晩、頭皮ケアからトリートメントまでしっかり工程を踏んで、丁寧にケアしています」

アウトドアでの運動が大好きな関水渚さん。UVケアも徹底している。

「ドラマ撮影中は控えていますが、一昨年からハマっているのはウィンドサーフィン。夏でも、体はロング丈のウェットスーツでカバー。顔は日焼け止めとファンデを塗ったあとも、こまめに日焼け止めを塗り直し、髪はスプレータイプのものでUVケアしています。週2~3日のランニングは、紫外線の少ない朝か夕方以降に。日焼け止めに、帽子とサングラスはマストです。有酸素運動のランは、深い呼吸を意識させ、適度に筋肉を鍛えることで健康寿命を伸ばすことが目的。仕事のパフォーマンス力も上がるんです」

現在、ヒロインを務めるドラマ『シガテラ』の撮影中。多忙な生活の中、インナーケアにも手は抜かないそう。

「ダイエットよりは健康重視。夏場は1日3Lぐらい水を飲んで代謝を上げ、食事でタンパク質と野菜をしっかり摂るようにしていて。朝はりんごとバナナ、昼はロケ弁か、肉と野菜たっぷりの手作りスープとご飯、夜は魚やお肉を焼いて食べています。インナーケアをするようになってからは、前よりも肌が乾燥しにくくなった気がします」

三上大進さん 1990年10月20日生まれ、東京都出身。コメンテーター、スキンケア研究家として活躍中。外資系大手化粧品会社での製品開発の経験を活かし、スキンケアブランド『dr365』にてプロデュースを手掛けている。

貴子先生 美容皮膚科医、松倉クリニック代官山院長。美容医療の専門医としてはもちろん、診察における豊富な経験を活かし、フェイシャル、ボディケアから薄毛治療まで様々な悩みを改善に導くスペシャリスト。

水井真理子さん トータルビューティアドバイザー。アロマや東洋医学を学んだ豊富な経験と、情報収集力の高さからなる、外面&内面をトータルに考慮した美容アドバイスに定評。新刊『水井真理子の寄り添い美容』が発売中。

せきみず・なぎさ 1998年6月5日生まれ、神奈川県出身。映画『町田くんの世界』で俳優デビュー。古谷実の人気漫画をドラマ化した『シガテラ』にヒロイン役で出演。テレビ東京系にて毎週金曜24:12~放送中。

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※『anan』2023年4月26日号より。写真・Nae.Jay スタイリスト・津野真吾(impiger) ヘア&メイク・井手真紗子 取材、文・若山あや 撮影協力・バックグラウンズファクトリー

(by anan編集部)