人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、宝塚退団後も数々の舞台で活躍する鳳蘭さん。第3回は、どんな経験が人を磨き成長させるのか、愛するレビューのお話の2本です。
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若いうちにたくさん泣いて悩んで立ち上がれ!

宝塚で舞台に立ち始めた頃、私がソロで歌ったり踊ったりする場面になると、1~2列目に座っている、他の人のファンゆえに私に興味がないお客様が、おしゃべりを始めたり、後ろを向いたりすることがよくありました。要するに、私を無視したのね。そこで私は、「じゃあいいわよ、私は2階、3階のお客様に向かってパフォーマンスするから!」と思い、上を向き、大きく手を広げて歌うようにしたわけ。そのおかげで自分を大きく見せられる芝居ができるようになった。まさに、人間万事塞翁が馬。今思うとあの経験が私を育てたし、あれはあれでよかったんでしょう。

若い人たちに伝えたいのは、苦しんだり悲しんだり、いろんなことをいっぱい経験すべき、ということ。大木になるには枝をたくさん生やし、それが枯れて落ちる過程が必要。立ち直れる体力があるうちに、泣いて悩んで、立ち上がってください。その一つ一つがあなたを作り、年をとったときに糧になります。

愛するレビューが、意外なところにあった。

宝塚は主に、芝居やミュージカルと、レビューの2本立て。私は特にレビューが大好き。でも退団してからは、レビューを演るどころか観る場所もなく…。でも意外なところにありました。それはジャニーズの舞台。

ジャニーさんから’08年の『DREAM BOYS』という舞台に出演依頼をいただいた際、「まずは僕が作った『SHOCK』を観て」と誘われ拝見したんですが、ミュージカル、イリュージョン、そしてレビューの要素も入っていて、楽しいものがてんこ盛り! レビューが宝塚の他にもあったと大興奮しました。今度9月にまた『DREAM BOYS』に出させていただきますが、ジャニーズの舞台に出るのは本当に楽しいです。とはいえ、ジャニーズの舞台で歌い踊るのはジャニーズの男の子たちで、私が出るのはお芝居の部分(笑)。ちなみに今回は、菊池風磨くんのお母さん役です。私はレビューはしませんが素敵な舞台ですので、ぜひ観に来てください。

おおとり・らん 1946年生まれ、兵庫県出身。’64年宝塚歌劇団入団、’70年にトップスターに。退団後は舞台を中心に活躍。9/6~29、帝国劇場にて舞台『DREAM BOYS』に出演。

※『anan』2021年9月1日号より。写真・中島慶子

(by anan編集部)

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