【お手軽ワザ!】かわいいスイーツに出会ったらどう撮る? 正解は…?|スマホ撮影テク #26
【カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク】vol. 26
旅先のレストランで料理を撮るには?
まずは旅先の料理写真について、撮り方のコツを佐藤先生に直撃! 例えば、日中のレストランで料理を撮りたい場合、まずはどんな席に座るといいのでしょうか?
佐藤先生 窓際の席で逆光を狙ってみるとよいかと思います。テラス席が明るくてよさそうにみえますが、意外に光が回っていてのっぺりしやすいので、おいしそうに撮るのは難しいと思いますよ。
店内の窓際席ですね。わかりました! それでは、レストランで実践してみます。

こちらはパリのポンピドゥーセンター内にあるレストラン「George」です。窓際の席を確保しました。

逆光を利用してキヌアのサラダを撮影。結構おいしそうに撮れました!
続いては、夜のレストランでの撮り方。店内はディナータイムになると薄暗いところが多く、特に外国ではテーブルにろうそくが1本、というだけの場所もありますよね。そんな環境で料理写真を撮るには、どうすればいいのでしょうか?
佐藤先生 暗いレストランの中で普通においしそうに撮るとなると…無理だと思います。ですので、料理にクローズアップするというよりも、少し引いてろうそくやテーブルなど “場の雰囲気” も同時に撮ってみてはどうでしょう? 「料理の写真」ではなく、「この空間で料理を食べた」という意味合いになりますが、ステキさは伝わるかと思います。
雰囲気を撮る、ということですね。わかりました! それでは、パリのオペラ座内にあるレストランで撮影してみます。

料理と一緒に撮るのは難しかったので、店内の写真になりました。おしゃれな雰囲気は伝わるでしょうか…?
カフェでスイーツを撮るコツは?
続いては、カフェの写真。旅先でステキなカフェに入ったら、やっぱり写真も撮りたくなりますよね。

特にスイーツを注文したら、カメラ女子は間違いなく撮影タイムに突入! でも、いざスイーツが運ばれてくると、形が崩れる前に慌てて撮らねばならず、軽くパニックに陥ります。佐藤先生、スイーツの撮り方ポイントってありますか?
佐藤先生 スイーツをおいしそうに撮るなら、できれば自然光で、光の方向も意識して料理に立体感やツヤを出すようにしてください。過去記事の「料理写真の撮り方編」(https://ananweb.jp/column/sumahoteku/73240/)で教えたように、ズームで寄って撮るのもポイントです。https://ananweb.jp/column/sumahoteku/73240/
わかりました! やはりカフェでも光に注意して撮るのが大事なのですね。それでは、テラス席ではなく窓際の席を狙います。

こちらはアイスクリームの写真です。ズームで寄っておいしそうに見える角度も探して撮影しました。逆光も利用できたので、ツヤも出ました!
佐藤先生 また、ステキなカフェの場合は雰囲気も一緒に撮ってあげるといいと思います。ただ、背景を入れると単なる風景写真になりやすいので、目に留まるポイントを作ってあげるのも大事です。また、カフェのテーブルと背景を一緒に撮るなら、椅子に座ったままワイドで撮るよりも少し下がって望遠気味にして撮ったほうがよいかと思います。望遠にすると背景が遠くなりすぎず、スイーツと風景の一体感も出てくるのではないでしょうか。
それでは、パリにあるおしゃれな美術館のテラスカフェで試してみます。

カプチーノを撮ってみました。背景も意識して望遠気味で撮影したのですが、ちょっとさみしい感じになりました。カラフルなスイーツを追加するなど、もう少し色みを加えればよかったと反省…。
ホテルを撮るポイントは?
続いては、ホテルの撮り方について。旅先で泊まるホテルも、記念に撮りたくなりますよね。どんなふうに撮ればステキな写真になりますか?
佐藤先生 とりあえず、ホテルの外観と部屋全体の雰囲気、そして室内の気に入った部分、例えばカーテンやアメニティなどにクローズアップして撮っておくと、ストーリーができますよね。あとは、例えば海外ならエレベーターのボタンや、トイレのペーパーホルダーなど、日本とは違うところを写してもおもしろいかと思います。
わかりました! ではさっそく実践。まず外観から。

街中にある庶民的なホテルだったので、華やかな外観ではないのですが…写真を残すのは良い想い出になりますね。

次は室内。窓からの自然光で撮りましたが、なんだか美しくない…。
佐藤先生 室内を撮るときは、電気が消えていると “つけ忘れている” という感じになってしまいます。調光できるなら、うっすらでもつけておいた方がいいと思います。調光できない場合は、普通にONの状態でいいですよ。
佐藤先生 また、カメラが斜めになっていたりすると雑な感じがするので、パースをつけずにしっかりとカメラを水平に持って、部屋の天井から床までの柱がまっすぐに写るようにしてあげるといいかと思います。
わかりました! それでは、電気をつけて、まっすぐに撮る、という点にも気をつけて再度撮影。

過去記事「建物の撮り方編」(https://ananweb.jp/column/sumahoteku/101273/)で習ったように画面にグリッド線を表示させておくと写真が曲がりにくくなりますよ。https://ananweb.jp/column/sumahoteku/101273/
次は、ホテルのアメニティを撮ってみました。いかがでしょうか?

佐藤先生 アメニティなどを撮る際は電気を消して、自然光で撮影することをおすすめします。要領は料理写真の時と同じです。かわいいシャンプーなら、置いてあるまま撮るのではなく、タオルの上に置いて撮影するなど雰囲気づくりをしてもよいでしょう。
なるほど、タオルですね! さっそくやってみると…

ずっと雰囲気が良くなりました!
さらに、ホテル内の階段がおしゃれだったので、撮ってみました。

インスタグラムでモノクロに加工したので、ちょっと雰囲気のある写真になったような気がします!
旅フォト編、終わり!
2回にわたりお届けした旅フォト編、いかがでしたか? 名写真家の作品を真似してみたり、ホテルのアメニティを撮ってみたりと旅フォトのさまざまな撮り方を教わりました。光やズーム機能の使い方は、本連載の基礎編で習ったことを応用すればOKでした。今度旅に出かけたら、ぜひ名所や料理、ホテルをおしゃれに撮ってみてくださいね!
Information
佐藤朗先生の新刊情報!
『おいしいかわいい料理写真の撮り方』(イカロス出版)¥1458
スマホのテクニックと料理写真のノウハウがいっぱい詰まった本が出版されました!フードスタイリングも学べて、撮り方例もいっぱい。ぜひお手に取ってみてくださいね!
佐藤先生の写真体験教室情報♪
佐藤先生の料理写真体験教室、9月と10月のスケジュールがアップされています! 人気教室なので、レッスン受けたい方はお早めに予約してくださいね♪ 詳しくは、料理写真教室フェリカスピコをご覧ください!
プロフィール
佐藤 朗(さとう あきら)
フリーランスフォトグラファー。日本大学芸術学部卒業。有名雑誌や書籍、Web媒体などで活躍。また、料理写真専門のカメラ教室フェリカスピコを主宰、毎月各地で開かれる教室は常に満席となる人気ぶり。著書に『もっとおいしく撮れる!お料理写真10のコツ』(青春出版社)。
Facebook Instagram:@felica_spico
田代 わこ(たしろ わこ)
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・エディターに。主にエンタメ系コンテンツ記事を執筆。趣味は美術鑑賞。ananwebでは「女子的アートナビ」を連載中です!
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