結局、最低男でした! スルーしてはいけない「デートや会話で覚えた違和感」 #191

文・おおしまりえ — 2022.10.6
便利なマッチングアプリでの婚活。しかし普通に活動していても、ちょっと違和感を覚えるタイプの男性がいますので、気をつけて。今回は実例とともに3つのパターンをご紹介します。

アプリ婚活中、事前に気をつけてチェックしておくべきこと

マッチングアプリ 最低 最悪 男性 違和感 特徴 傷つける 危険 危ない 特徴

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 191


婚活女性が必ず利用すると言っても過言ではない「マッチングアプリ」を使った婚活。いろんな人がいますし、実は筆者も夫と出会ったのはマッチングアプリです。

自宅にいながらたくさんの異性と出会えるため、効率よく婚活が進められるものですが、同時にいくつか注意点があります。その中でも、今回は遊び目的や恋に恋しているタイプの男性など、女性をキズつける確率の高い相手の特徴を、具体例とともに3つご紹介します。

テンションが異常に高い

最初は異常なハイテンションで運命を感じてくる男性です。「すごい好み!」「俺らめっちゃ話が合うね」といった初回から勢いのあるやり取りを繰り出しますが、一方で相手を決めつける傾向があり要注意です。

このタイプに当たったのが、A子です。
彼女はあるアプリで同業者の男性に出会いました。マッチング直後から彼はA子に対して「すごい好みだったのでメッセージしました!」と前のめり。A子も悪い気はしないなと思っていたそうです。

「めちゃくちゃ会いたいです!」
「A子と話していると楽だわー」
「なんかもう長年の友達みたいだね」

仕事の話で盛り上がると、彼はさらにフランクになっていきます。
しかし、数日のやり取りで気をゆるしたのか、彼はフランクを通り越し、A子に馴れ馴れしい態度に出るようになったとか。ある日A子が面倒な仕事に巻き込まれて疲弊し、それを彼に愚痴ったところ「A子は自分で抱え込むフシがあるからなー気をつけろよ」と、アドバイスしてきたといいます。

一応言っておくと、A子と彼はまだ会ってもいません。
A子はさすがに「私の何を知ってるんだ?」とモヤッとしたそうです。そして会う前からここまでズケズケ言われると、その後も決めつけが激しそうだなと思い「励ましてくれるのは嬉しいけど、あんまり決めつけられるの好きじゃないな。そもそも私たち、まだ会ってもいないんだし」と、至極まっとうな返事を返したという。

すると彼は「あ、そっかごめんね」と急にトーンダウンした返事が来たと思えば、それを機にメッセージのやり取りが終わったそうです。

「こんな一言で終わるんかい! って思いましたね。相手から否定されるのに耐えられない性格なのか、自分のノリだけで突っ走るタイプなのか。とにかく早めに気づいてよかったです」とA子は語ります。

マッチングアプリ上には、たしかに自分の思い込みだけでワーッと進むタイプが少なくありません。今回の彼が遊びだったかは定かではありませんが、勢いよく進むタイプにはそのままカラダの関係を求める人もいます。また遊びでなかったとしても、会って関係が進むほど、「あたなはこういうタイプ」という男性の中にある思い込みを押し付けてくる人もいます。

どうか褒められたり相手の勢いに流されたりするのではなく、どこかで一度、冷静に男性を見定めて進みましょう。

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手順が手慣れすぎている

B子がマッチしたのは、アプリ上の「いいね」数が異常に多い、いわゆる人気の男性でした。見た目が好みだったので思わずリアクションしたといいますが、その後のやり取りで「絶対手慣れてる!」と確信したそうです。

「マッチありがとうございます。こういうのあんまり慣れてなくて、B子さんのような素敵な人に出会えて嬉しいです」
「あんまりアプリ開くことがないので返信遅くなりがちで、よかったらLINE交換しませんか?」

挨拶とあわせて褒め言葉のジャブが入り、アプリ慣れしてないアピール。そしてすぐにLINEに誘導するスムーズさ。完全にやり取りが相手の中でフォーマット化されているとB子は感じたそうです。

ここで止めればよかったのですが、興味本位と顔が好みだったので、B子はとりあえずLINEを交換したそうです。表面的なやり取りが続くと、「実はLINEより直接会った方がいいと思って、よかったらご飯いきませんか?」と、またしても手慣れたお誘いが。

疑心暗鬼になりながらも、マッチングから数日でデートの約束まで進んでしまったB子。ヤリモクだったら途中で帰ればいいやと思い、彼の指定される駅とお店でデートをしたそうです。

彼女がどうなったかというと…しっかりワンナイトしてしまったそうです。彼自体は写真ほどイケメンではなかったそうですが、ご飯が終わりそこから帰ろうとすると、もう1軒行こうよと言われ、そのままあれよあれよと近所にあった彼の家で3軒目コースになったそうです。

「今思えば、マッチからデートの流れ、そしてデート当日から宅飲みまで、全部計算されていたように思います。私も興味本位で会ってしまいましたが、結局実にならない行為をしたなと反省しています」

B子はそう話します。多くのアプリでは異性の「いいね」が表示される仕様になっていますが、よっぽど見た目が良い方は別ですが、いいねは男女どちらも普通に活動していたら飛び抜けて増えることはありません。ネットを探すとアプリ上でいいねを多く獲得するノウハウがあるほどです。

B子さんがいう通り、彼はネットナンパ師(ネット上で女性を釣り上げてセックスする男性)であった可能性が高そうです。あまりにスムーズなやり取りをする男性は、本気の出会いを求める場合は注意して見てみましょう。

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デートをしたら距離が近い!

最後は、事前に見抜くのは難しいタイプの下心男性です。
C子がマッチしたのは、ある出版社に勤める男性でした。漫画が好きなC子は彼に興味をもち、デートの誘いにも乗ったそう。掘りごたつの個室居酒屋を予約してもらい、いい感じの雰囲気で始まったデートですが、開始から1時間たった頃、C子は違和感を抱いたそうです。

「彼の距離が、だんだんと近くなってきたんです」

掘りごたつの足元で、偶然なのかわざとなのかときどき足が触れ合ったり、彼が何かを話しかけるとき、わざわざC子の耳元に体を寄せるような仕草をしてきたそうです。

「お互い酔っていたのであまり意識しないようにしていましたが、それでも明らかに距離が近い。正直引いてました」

そしてお店を出たあたりで、彼は勝負(?)に出たといいます。

彼はC子の手を急ににぎり、駅までの道を歩き始めたのです。
「2軒目行きたいなーってちょっと甘えてきてましたが、手を握られたことで私はドン引き。絶対ヤリモクだと思い、明日が早いと言って帰りました。そういうタイプに見えなかったので、なんか残念な気持ちになりました」
彼からはそのあともお誘いが数回あったそうですが、手を握ったことを拒否しなかったことで、「ヤレル」と思われているとC子は考え、縁を切ったそうです。

マッチングでは、誠実と見せかけて実は下心全開のタイプもいます。別のパターンでは、マッチ後デートしたら即告白され、そのまま付き合ったものの、1か月もしないうちに音信不通になったケースも筆者は耳にしたことがあります。

こうした初回デートでの距離が異常に近いタイプの人は、下心を隠しているケースが多いといえます。防ぐ方法としては、女性が嫌なことは嫌といい、主体的に判断すること。相手のペースに押し流されないやり取りがキモになります。

3パターンの、アプリ婚活中に出会う要注意男性をご紹介しました。
注意して活動していても、こうした男性にはどこかで出会うことがあります。違和感を覚えたら深入りしないこと、ちゃんと本音を伝えること。どうか流されて傷つくような恋愛をしないよう、頑張ってください。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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