もうイラつかない…「LINE既読スルー」する男との上手な交際方法 #1

文・おおしまりえ — 2019.1.30
恋愛の悩みは、相手がいてもいなくてもつきまとうもの。もっといい恋がしたい!もっと愛されたい!もっと幸せになりたい!途切れることのない切なく苦しい悩みを解決するには、「愛」をきちんと知ることが大切です。恋愛ジャーナリストのおおしまりえが、今日も悩める女子のため「愛する練習」を伝授!愛することを知れば、世界はどんどんあなたの求める方向に変わっていきます。さて今日のレッスンは?

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 1

彼からのメールが返ってこない!その怒りの正体とは

彼とは毎日LINEをしたい。できれば何気ない会話もし続けたい。でも彼から返事が返ってこない! 男子よりも女子のほうが、連絡をマメに取りたかる子が多いため、こういった悩みを聞くことも多いものです。

彼との関係は悪くないけど、そっけない返事ばかりが続いている。返事がほとんど返ってこない。そんな日が増え始めると、私たちは本当にうまく付き合えているのだろうかと不安が襲うこともあるでしょう。でも改めて考えて欲しいのですが、連絡の多さってあなたへの愛情の大きさに比例するものなのでしょうか?

思い通りにコトが進まないとき、当たり前に彼への怒りを抱くものですが、その裏側には、もっと複雑な気持ちが絡まっていることもあるかもしれません。

相手への怒りは、愛されてない自分への怒りかも?

彼から既読スルーが繰り返されると、私たちは「まただ!!」とムカムカしますよね。ただ何気ない会話が返ってこない時はいいとして、たとえば次の約束を決めようと思っていたのに、返事が来ない。そんな時は「この人私のこと大事に思ってないのかな」なんて不安が襲います。でも返事がなくてイライラしているときの負のエネルギーには、彼への怒りだけでなく、実は自分自身への怒りや落胆も生まれています。

どういうことかというと、彼から返事が返ってこないことで、“かまわれない自分” が浮き彫りになっていきます。このかまわれない自分というのは、捉え方を変えると、好きな人に大事にされていない自分のように感じられます。そいて自分が愛されず、価値がない女に思えてきて、無意識に自分自身にも怒りや不安を抱き始めます。そうなると彼へのムカムカだけでなく、さらに自分への怒りを上乗せし、彼を責め始めるのです。

返ってこない事実と、満たされない自分は別々にする

彼に対する怒りだけでなく、恥ずかしい自分、寂しい自分、怒れる自分、いろいろな負の感情が積み重なって大きな怒りになっている。でもそんな複雑な気持ちの仕組みに気づかず、無視された私たちは「あいつ許せない!」と怒りや不安を抱くことがほとんどです。

ただ彼としては、ただメールをスルーしただけです。だからあなた側からぶちまけられる怒りの大きさに驚き、さらに黙り込んでしまうかもしれません。これって完全なる悪循環ですし、そこからさらなるすれ違いが生まれてしまいますよね。

ではどうしたら良いのかというと、彼から連絡が返って来ないことと、自分が愛されているかどうかという判断を、切り離して客観的に感じることが大切です。もっとわかりやすく言うと、彼から返事が来るから大事にされている、彼から連絡がないから大事にされてない、という判断をやめるのです。

連絡の頻度を抜きにしても、冷静になれば今あなたが大事にされているかどうかって、きっとわかると思います。本来愛情は手をかけられた分だけ生み出されるものではありません。少し深呼吸して落ち着いてみる。その上で、スルーされている事と向き合うと、意外と怒りは大きくなくて、単純に今テンポよくコトが進まないことに苛立っているだけだったりするものです。

連絡がないことと愛情を別に考える練習を

この仕組みを少しずつ理解し、彼への不満と折り合いをつけた女性が筆者の周りにもいますので、少しご紹介します。

彼女はとにかく連絡が取れないと不安になるタイプ。しかし相手の男性は忙しいと連絡を返さず、既読スルーをよくする性格でした。

当然返信がないことに彼女は怒り、毎日毎日彼に怒りをぶつけるようになりました。でも男性も無理して返しても仕方ないと考えていたため、2人はずっと平行線です。そんな時、女性側は返事がないことと彼からの気持ちを少しずつわけて考えるようになり、そして彼になぜ返事ができないのか、自分がなぜ返事がもらえないと不安になるのか、1つずつ話し合ってお互いの気持ちを共有するようにしたそうです。

その結果、彼女は前ほど不安になったり怒りをぶつけたりするこが減っていったといいます。そして彼も、彼女側の不安を理解し、忙しくても1日1回はなんとか返信するという気遣いを見せるようになり、今でも良好な関係を築いています。満足のいく円満解決ではないかもしれませんが、こうしてお互いの妥協点を探り合うことが、本当の愛情の深めあいだと思うのです。

LINEやメールの返信は来ないとそれだけで不安になったり、テンポが崩されている気がしてイライラするものです。でもその影には、マメに連絡を取ることで自分は愛されているという、間違った思い込みがあることもあります。

どちらかに合わせる、という解決策が取れればいいのですが、大人の男女はそうもいかないことがほとんどです。もしあなたが今、彼への怒りをフツフツと溜めているのであれば、ちょっと深呼吸しながら、彼からの愛情が本当に途切れているのか確認してみましょう。本当はあなたのことを愛しているからこそ、甘えて返信がおざなりになっていることも考えられるかもしれませんよ。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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