エッチが減ってきたら浮気のサイン? 彼を飽きさせない「男のトリセツ」

文・神崎メリ — 2020.9.30
世の中には恋愛のうまくいかない女性が、大きく分けて3タイプいます。片想いばかりの女性、ケンカで心を閉ざされる女性、飽きられてしまう女性……。そんな女性達に恋愛コラムニスト・神崎メリさんが相手の地雷を踏まずに、愛され続けるための男の本能と対処法についてお教えします。発売前重版と話題の神崎メリさん最新刊『男のトリセツ』から抜粋してお届けします。

【男のトリセツby神崎メリ】vol. 6

セックス セックスレス

女性はいい子ちゃんなだけではダメ……。男の本能をかき立て、飽きられないためのちょっぴり大人の悩みの「男のトリセツ」をお送りします。なかなか周囲に聞けない、Hについての男性の本能についてひもときます!

最近彼の情熱(性欲)が落ち着いてきちゃった気がする……(涙)

付き合いたての頃はむさぼるように求めてきてくれていた彼。会うたんびに濃厚に唇を重ね合って、髪を撫でられてキツく抱きしめてくれて、こっちが照れちゃうくらい大興奮してくれて……。Hが終わっても手をつないでいろいろなことをイチャイチャお話しして……。そのまま第二ラウンドへ……(♡)。

なぁ〜んてアツイ日々はもはや過去の思い出(トオイメ〜)。付き合って1年以上たてば、あからさまに回数は減ってくるし、Hのお誘いも濃厚なキスからじゃなくて「する?」なんてムードゼロからスタート!

こんなHが続いてしまうと私たち女性は、「もう、私じゃ興奮しなくなったの?」「体に飽きちゃったのかな……」って不安で仕方なくなってしまうのですよね……。   

そして「男 骨抜き SEXテクニック」なんてキーワードで検索。そのテクニックを発揮してみたのに、思いのほか盛り上がらないと、「私、何やってるんだろう?」って落ち込んでしまう……。

そして彼が他の女に新鮮さを求めて浮気しちゃうんじゃないかなって、ますます不安が膨らんでいってしまうのですよね……。こうして彼のスマホを盗み見るようになると……。Hの回数などについてのご相談、実はたっくさん私のもとへ寄せられています。だから安心してください、あなただけが不安に感じていることではないのですよ!

友達にも彼氏にも聞けない、Hについての「男の本能」をお伝えしていこうと思います。

私たちはこんなHに不安になっている!(男性にも読んでほしい!!)

付き合いたてのころの身も心もトロけるような情熱的なHから、ムードなしのHへ転落する寂しさ(涙)。あなたもこんな彼の変化にガッカリしてはいませんか?

  • キスからじっくりスタートじゃなく、いきなり「する?」と誘われる
  • 元気になったアレをグイグイ押し付けてきてアピール。ムードナシ!
  • 週6ペースから週1以下に減った
  • 付き合いたての頃みたいに目をギラギラ輝かせて興奮してくれなくなった
  • Hが終わったら即爆睡される
  • 自分からHを誘う回数が増えた気がする

女性って、大好きな男性から付き合いたての頃みたいに熱烈に求められないと「もう私のこと飽きちゃったの?」って不安になってしまうのですよね……。そして不安や不満を彼に「ど本命クラッシャー」としてぶつけてしまい、最終的にHレスに陥るという結果にたどり着いてしまうのです。

あなたのこんな不満のぶつけ方、彼のガラスのハートを傷つけてます!

Hに関して男心は予想以上に繊細です! こんなことを言われてしまうと、あなたへの性欲そのものが萎んでしまうので、要注意!!!

  • 「私のこと飽きたの?」と問い詰め責める
  • 「私のこと好きじゃなくなったの?」と泣く
  • せっかく彼から誘われてるのに寂しい思いを味わわせたくて、あえて断る
  • 「そんなんじゃ妊活も思いやられるわ」と突然、妊活話を出して責める
  • 「Hの回数について話し合いしよ!」と切り出す
  • 「土曜の夜はHの日ね!」と義務化する
  • 「え〜今?」とせっかくの誘いを素っ気なく断る(ムードがないとイヤ)
  • 浮気をほのめかす

 
こんなことをしたところで、彼の性欲を沸き立たせることなんてできません! むしろあなたに対して魅力を感じていたハズなのに、罪悪感や義務感でがんじがらめになってあなたのことを女性として見れなくなってしまうのです(恐怖)。

そして、不満をぶつけるタイプの次に多いのが、大げさに演技をしたり彼に過剰にご奉仕したりして媚びてしまう女性です。このタイプの女性も、男性の嫌悪感を刺激してしまって、Hの回数は減ってしまうことでしょう(それか俺さますぎるHをするように育ててしまい、自分の首をギュ〜っと絞めます)。

なぜ彼女とのHの回数が減ってきちゃうの?

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男性にとってHをする前の女性は、謎に満ちた存在です。ちょっとイヤな例えですが、買ってきたばかりのゲームをワクワクしながらクリアしようとするのと同じことなんです。どんな体だろう? どんな反応するんだろう? どんな顔をしてくれるんだろう? とワクワクハアハアギラギラしています。

だからひと通りゲームをクリア(体をご堪能)すると好奇心が満たされて、性欲は自然と落ち着いてきます(そうじゃない性欲強めな男性もいますが)。会えば1日2回求めてきた彼が、週一になるのも、ある意味当たり前の流れなのですよね(そもそもあなた自身も付き合いたての頃の初々しさ、自然と減っているハズなのですよ)。でもここが大切なポイントとなってきます。

彼女とのHが落ち着いてきたときに、彼女への本心が表れるからです。遊び目的の「おクズさま」は1〜3回のHであなたに飽きて音信普通になったり、冷酷さをむき出しにしてくることでしょう(こんな人に引っかからないためには、カンタンにHを許さないこと! おクズさまは簡単に抱けない女に用はないので、相手から去っていきます)。

「ど本命彼氏」はHが落ち着いてきても、あなたを大切にします。なぜなら体目的じゃなく、あなたの心も好きだからなんですよ!

Hの回数が落ち着いた+変わらない優しさ=ちゃんと俺は君を愛してるぜ!

この「男の本能」を多くの女性は理解してません。だからHの回数が減ってくると、「きっと私に飽きて、他の女とHしたくなっちゃうんだ!」と思い込みます。目の前にある、彼の優しさや思いやりがまるで見えなくなってしまうのです。

そして一緒にいても情熱的に求められないことにピリピリイライラして、不機嫌になったり、「私たちH少なくなったよねェ〜?」とチクチク責めてしまう。彼はそのひとことにプレッシャーを感じてレス化してしまうし、「こんなに大切にしてるのになんでこの子には伝わらないんだろう……?」「俺が尽くしても優しくしても喜んでくれない……」とあなたへの恋心までも萎えていってしまうのです。

こういうときにこそ、他の女性に「優しいね♡」「すごいね♡」と承認欲求を満たしてもらうことで自信回復したくなり、浮気心が芽生えてしまうのです。

Hの回数で男の愛を量らないこと!

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Hの回数で男性の愛を量ろうとすると、男性にはプレッシャーが掛かりすぎて、レス化してしまいます。盛り上がって愛情たっぷりのHになる日もあるでしょうが、男性は常にロマンチックで情熱に満ちたHを提供できないモノだと心得ていてください(いや、男性ども意識しろ! とお伝えしたい!)。

基本的に男性にとってHとは愛情確認作業ではないので、「私のこと愛してるなら抱いてくれるよね?」感を出されると、あなたとのHが、しなきゃいけないたまった書類の整理みたいな、めんどくさい腰の重〜い仕事になってしまうのです! 「愛情たっぷり風にしないと責めてくるんでしょ……ダル」的にね。

こうならないためにはあなた自身が、Hで彼の心を惹きつけようだとか、つなぎ止めようだとか、愛情を秤にかけてやろうとか、必死にならないことが一番大切なのです!

1. H=愛 女性特有の方程式を一度忘れること

純粋に彼とのHをスケベ心を持って楽しむことが私たちには必要ですよ。特別なテクニックよりも、彼がしてくれたことにあま〜い声で悦ぶ。トリッキーなセリフより、「すごくいい♡」「気持ちいい♡」「もっと♡」と恥じらいつつも伝える。いちいち演技せず、自然なあなたの反応に、そういう「オンナの甘さ」をプラスするだけで充分なんです(演技すると、Hが下手くそなのに、自信満々な勘違い彼氏に育ててしまいすよ……地獄ッ!)

2. 「ど本命クラッシャー」しないこと

彼のやることなすことに、ガミガミ言ったり、ヒステリーを起こしたり、泣いて責めたり、地雷源を日頃から踏まないでください! 男性は「俺を傷つけてくる女」に対して怖くて「Hしようよ」と誘えなくなってしまうのです。

3. Hの断り方に気をつけること

男性って突然Hに誘ってきてビックリすることはありませんか?(笑)(え? 今? なんで? Hな気分じゃないんだけど?)と思って、「そういう気分じゃない」「はぁ? ムードなさすぎ」「え〜まだ掃除も終わってないし〜」と断り続けると、もう誘うのはやめようと思われてしまわれます(めっちゃ傷ついているのです……)。断るにしても「今は忙しいから後でね♡」「今日は体調悪いから明日しよ♡」と代案を伝えて、約束は守りましょう!

大好きな人とのH、回数に振り回されずに、触れ合うことを心から楽しんでくださいね! スケベ心を忘れずに(笑)!

今回のトリセツ
Hの回数が減った=浮気心が芽生えるのではない!
むしろ減っても優しいのなら、そこに愛はあるのです!

Information

神崎メリ 男のトリセツ 

神崎メリ(かんざき・めり)

恋愛コラムニスト。2月9日生まれ。ドイツと日本のハーフ。40歳。
自身の離婚・再婚・出産という経験から「男心に寄り添い、しかし媚びずに、女性として凛と生きる力」を「メス力」と名付け、InstagramとLINE公式ブログにて発信していたところ、Instagram開設半年でフォロワーが7万人を超え、現在のフォロワーは12万人。ブログは月間200万PV。コメント欄には共感の声が殺到し、恋愛や結婚に悩める10代から50代の幅広い年齢層の女性たちから、熱い信頼と支持を集めている。
2020年9月10日発売の最新刊『「本能」を知れば、もうふり回されない! 恋愛&婚活以前の男のトリセツ』(マガジンハウス)が話題沸騰中。

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