結婚後に気づいたら遅すぎる! 「不幸を呼ぶケチタイプ」と「将来安泰の節約タイプ」の違い

文・三松真由美 — 2023.3.2
ananwebの公式Instagramには、恋愛や夫婦生活に関するさまざまな悩みが寄せられています。今回は、彼とわくわくするような楽しい話題をしていても、時折お金にまつわる彼の発言で現実に戻され白けてしまうという女性のお悩みを、恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニストの三松真由美先生が解決!

ケチなのか節約好きなのか…。現実に戻されるような彼の発言が多くてイラッとしまくる相談者さん

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【レスなひとびと 番外編】vol. 42


最近20代女子たちとのアフタヌーンティー女子会を開催しました。ヌン活って言うんですって。婚活に始まり、推し活、涙活、パパ活。わたしが取り組んでいるセックスレス改善活動は、レス活か? なんのこっちゃわからなくなりますが。お習字として、白い紙に筆でアピールするとしたら『性活』です。

恋愛・結婚にはかならずセットでついてくる『性活』。みなさん、正しい知識とマナーで取り組みましょう。そのときのヌン活で、女子友の一人が「ラブホテル行くとき割り勘してます」って言ったので、時代は変わったなあと感じました。

「えー! ラブホ割り勘がデフォルトの時代っすか??」

経済が先行き不安だと、若者のお財布の口が固くなる(キャッシュレスで財布ないけど)のですね。日本の経済成長とラブホ割り勘は関係があるようなないような。

さて、ananwebのインスタグラムに寄せられるお悩みの数々。今回は『性活』の一歩手前の相談内容ですが、こんな彼氏とミラコスタ泊まって、楽しいのか…と思ったので、チョイスしました。

「ディズニーに行った時『ミラコスタ泊まりたいね!! テラスのお部屋うらやましい』となった時に、 ボーナス入ったら…と言ってくれたので連れてってくれるの? と言ったら半額出してくれるのなら!! と先に言われてしまいました…。 他にも出張のお土産も私が欲しいもの以外にも良いのあったら買ってくるね! と言ってくれたので、 ありがとう! 仕事優先で大丈夫だからね! っと伝えたら、物理的に大丈夫なものなら! と… 余計な一言なのか、現実に戻されるような発言多くてイラッとしちゃいます」

結婚前のお付き合いの時期、マンネリという言葉は程遠い、LOVEマックスな夢の時期。そりゃ夢見る乙女はミラコスタ泊まりたいですよ。
ハーバービューのバルコニーでバックハグされながら、星降る夜にうっとりする。結婚してしまうと、なかなか夢見るミラコスタステイはできないので、いまのうちにしとかなくちゃ損です。

とはいえ、さきほど伝えた日本の経済シュリンクで、みなさんのお金の遣い方もつつましくなってきています。彼氏さんの「半額出せ」は、裏表ない素の気持ちです。
かっこつけない素朴な性格として受け止めることができれば、結婚しても、それなりにうまくやりくりできることと思います。

ただ彼氏さん、相談者さんが「余計な一言」「現実に戻される」と感じてしまう性格というのを察知してほしいですねえ。

普段は節約デートでいいけど、毎日のコーヒー代などを我慢して貯めて貯めて貯めて、年に一度、バルコニールームおごってくれるという強弱ありの活動なら、相談者さんもしらけないだろうにと。

ケチ男と、節約男は紙一重なので、彼氏さんがどっちに振れるのか観察してね。ケチ男は、とことんお金を出すのを嫌う。節約男は質素至上主義だけど、上手に息抜き贅沢もできる。節約したぶん投資したり、副業を探すのもうまいかもしれない。

結婚するなら、浪費家を選ぶと痛い目に遭うのでケチ路線を選ぶのが無難なのですが。どケチと節約上手の見極めがむずかしいところです。

節約中でも、記念日くらいルールからは外れることができるひとっていうのがベストです。ケチ男は出費をいやがるので浮気はしないという説がありますが、嘘です。

ケチと浮気は別物なので、
「うちの彼はケチだから、ほかの女におごったりしないわ」と思い込んではいけません。突然タガがはずれて、ほかの女性とこっそりミラコスタ…。ああ、おそろしい物語ですね。ケチと浮気のダブルパンチ。

結論。

相談者さん、

「一緒に節約するから、年に一度は割り勘じゃない夢のお城に連れてって」

と切り出してみてください。そこで余計なひとことが出たら、

「そういう思考は直してほしい。楽しい気分が半減する」と声に出す。

マイナスになる気持ちをちゃんと伝えてみると、直してくれるかもしれません。

夢の国に無料で連れてってほしい彼女の気持ちを察する男…それほど多くないだろう…。日本の経済のせいにしよう。これからどんどん景気がよくなりますように。


三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。
恋人・夫婦仲相談所のオフィシャルサイト令和バージョン!!
http://fufunaka.com/

真由美所長、フェムテックの新会社Gladでinsta開始
https://www.instagram.com/glad.official2021/

『妻で母ですが、女性風俗にハマりました 咲子の場合』(KADOKAWA)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322203002056/


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