清水尋也、磯村勇斗を大絶賛「お芝居にぐっときたんです」
「必ず心に響くメッセージが詰まっています」

左・磯村勇斗さん、右・清水尋也さん
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 124
動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる、川崎悟司氏による動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』。
カメ人間、ワニ人間、フラミンゴ人間など、インパクト抜群な動物人間のイラストで話題を集めた動物図鑑が、意外にも普通の高校を舞台に映画化されました。
主人公のカメ田カメ郎は、冴えない学園生活を送るごく普通の高校2年生。本音はあばら骨の中に隠して過ごしています。
ある日、親友のカエル川エル隆が人助けをしたニュースが瞬く間に拡散し、生徒会長を目指す学園のスーパースター、ライオン寺ライ王たち上位グループの目に留まることに。
突然、彼らの仲間入りをしたカエル川に対し、嫉妬と劣等感に苛まれるカメ田。彼は生徒会選挙の当日、誰もが予想だにしなかったある行動を起こします。
見た目のインパクトからは想像できない青春ストーリーに共感必至。誰もが経験する、あの頃の記憶を呼び覚ます、青春群像劇です。

ーーカメ田とカエル川をそれぞれどのように演じたいと思いましたか?
清水さん 一見、陰気で本音を言えず、目立っている子たちを斜に構えて観ている子ですが、素直なところもあります。初めて脚本を読んだとき、彼の本心を感じられたからこそ、かわいらしく思いましたし、寄り添ってあげたいなという気持ちになりました。
磯村さん カエル川は、芯があるようでないようなキャラクターですが、正義感が強くて優しい子だろうと思い、演じました。
ーー本作のどのようなところに共感しましたか?
清水さん 納得できないことにどうしようもなく屈しなければならないような、理不尽なことは誰にでもあると思います。カメ田が次第にフラストレーションを積もらせていく姿を見て、他人ごとじゃないなと。同じ性質の問題は世の中に転がっているものなので、刮目(かつもく/注意して見るという意味)しなければいけないなと思いました。
磯村さん 似たようなスクールカーストを経験しているため、カメ田の気持ちもカエル川の気持ちも理解できました。特に、カメ田が感じる親友がそばにいる心強さと離れていく寂しさは、みんなが共感できると思います。

ーー磯村さんは、「清水さんとセッションを楽しめたらいいな」という気持ちで出演を決めたそうですね。磯村さんにそう思わせる、清水さんの俳優としての魅力とは?
磯村さん 尋也くんが出演するなら、僕も乗っかりたいと思いました。役を選ぶセンスが面白いですし、彼のお芝居を観ると、一瞬パッと画面にうつっただけでも表情に生々しさがあって、ずっと心に残るんです。彼のお芝居が好きですし、人柄もフランクで優しいんです。
清水さん 嬉しいです、ありがたいです(笑)。僕のほうが断然後輩で、背中を追っているという立場です。僕は映画『東京リベンジャーズ』で、初めて磯村くんと共演させていただいて。個人的に磯村くんのお芝居にぐっときたんです。いろんなところで言っていることではありますが、僕が映画のなかで一番好きなのは、磯村くんが演じたアッくんなんです。
磯村さん どうもありがとう。
清水さん どこかのタイミングで、また共演させていただきたいなと思っていた矢先に、このチャンスをいただきました。とても嬉しくて、精一杯演じさせていただこうと思いました。こういうことを言うのは、恥ずかしいですけれど(笑)。
磯村さん こういうのって照れるよね(笑)。

ーー映画『東京リベンジャーズ』続編制作のニュースがSNSでバズっているなか、『カメの甲羅はあばら骨』でおふたりが共演するという情報が報じられていました。
磯村さん 2作が一緒に盛り上がっていったら良いですね。
清水さん 『カメの甲羅はあばら骨』も大バズりするポテンシャルを持っていると思います!
ーー確かにそうですね。声の出演者の方々もすごく豪華で。清水さん、磯村さんという実力派のイケメン俳優さんから、人気アニメ『SPY×FAMILY』でロイドを演じている江口拓也さんもご出演されていて。
清水さん 江口さんは超売れっ子の声優さんですからね。実は僕と共通点があるんです。江口さんはアニメ版の『東京リベンジャーズ』で、半間(※)を演じていらっしゃるんですよ。
※映画版『東京リベンジャーズ』で、清水さんは半間修二を演じている。
磯村さん うわっ、そうだったんだ。半間がふたり!? 超爆弾だね。

ーー最後に、本作の見どころや本作を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いいたします。
清水さん ポップでシュールな見た目のキャラクターたちですが、心に響くメッセージが詰まっています。面白いシーンはとことん面白く、惜しみなく気持ちを込めて演じました。原作の図鑑が好きだから、見た目に興味を持ったからなど、どんなきっかけでも良いので、気軽に劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。軽い気持ちで楽しめるところが、この映画の強みだと思います。
磯村さん 個性豊かな動物人間たちがたくさん登場し、自分自身、そして他人に対しても、個性を受け入れることの大切さを学べる作品です。ぜひ楽しんでいただきたいです。
インタビューのこぼれ話
サウナ通で知られる磯村さん。インタビュー中、清水さんもサウナが好きと分かり、「サウナ行きましょう。おススメを教えてください」(清水さん)、「ぜひぜひ! 混まないところへ行きましょう」(磯村さん)というお話で盛り上がっていました!
Information

映画『カメの甲羅はあばら骨』10月28日(金)より全国公開
声の出演:清水尋也、磯村勇斗、江口拓也、上國料萌衣(アンジュルム)ほか。
©2022カメの甲羅はあばら骨製作委員会 ©川崎悟司 / SBクリエイティブ
公式サイト:https://kame-abara.com/
衣装協力:清水さん シャツ ¥22,000(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 03-3470-6760)、パンツ ¥24,200(ジエダ/ジエダ 03-6427-8464)、そのほかのアイテムは、スタイリスト私物
磯村さん ブルゾン¥48,400、シャツ¥36,300、パンツ¥35,200(以上、すべてセモー/ビューローウエヤマ 03-6451-0705)、カットソー¥18,700(アタッチメント/サカス ピーアール 03-6447-2762)、ベルト¥15,400(ネオンサイン/ネオンサイン 03-6447-0709)、シューズは、スタイリスト私物
写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・Shohei Kashima(W/清水さん)、笠井時夢(磯村さん) ヘアメイク・須賀元子(清水さん)、佐藤友勝(磯村さん)