田代 わこ

牧島輝「芝居とアートの相乗効果は“かなりある”」初個展を前に想いを語る

2024.8.9
インスタでおしゃれなアートを披露されている俳優の牧島輝さんが初個展を開催! 東京・恵比寿の弘重ギャラリーで、初のアートワーク作品展「PALEDA -Melt-」が9月18日からスタートします。今回、牧島さんに個展への想いやアート制作について、お話をうかがいました。

個展開催は「素直にうれしい」

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牧島輝さん

【女子的アートナビ】vol. 343

――初個展を控えて、今どんなお気持ちですか?

牧島さん 素直にうれしいです。ずっと絵を描き続けてきたので、それらの作品を空間として表現してみたいという気持ちが前からありました。自分の作品を並べた状態で見たことがないので、その空間がどんな雰囲気になるのかなとワクワクしています。

――60点以上も展示されるとのことですが、どんな作品があるのですか。

牧島さん 動物などを描いた絵画とタフティング作品があります。タフティングというのは、ラグのような織物を作る技法のことで、まず下絵を描き、そのあとタフティングガンという専用の機械を使って毛糸をひとつひとつ自分で打ち込んで制作します。壁に飾れるタイプのタフティング作品もつくりました。

――イヌの顔がデザインされた作品も多いですね。主演映画「海岸通りのネコミミ探偵」やネコ撮影の番組などにも出られていたので、なんとなくネコ派のイメージがありました。

牧島さん 実はイヌ派です(笑)。動物好きなのでネコも好きですけど、昔から家族がイヌを飼っていたこともあり、作品は圧倒的にイヌが多めです。今回の個展でも、イヌの顔をタフティングした作品を30点ほど展示し販売もする予定です。作品の売上の一部は、保護犬活動などを行う団体に寄付することにしています。

――タフティング作品が買えるのはうれしいですね。ずばり、個展の見どころは?

牧島さん どの作品も色にこだわって描いているので、カラフルでポップな印象を感じていただけると思います。僕自身、アートとか芸術とかにあまり詳しくなくて、ただ好きで描いているので、僕と同じように絵に詳しくないかたでも色で楽しんでいただけるのではないかなと思います。

昔の自分が羨ましい(笑)

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――絵はいつごろから描いていたのですか?

牧島さん 幼稚園の頃から好きでした。絵が好きだったので、親が絵画教室に連れて行ってくれたこともありましたが、それよりも自分で好きなものを自由に描くほうが好きでした。机とか教科書の端とか、どこにでも絵を描いてしまうような子どもでした。

――小学一年生のとき絵が受賞されたそうですね。ネットで作品を拝見しましたが、子どもの絵とは思えないステキなアートでした。

牧島さん ありがとうございます! 自分でも昔の自分が羨ましくなります(笑)。当時から、自由に楽しく描いていた気がします。とにかく絵を描くのが好きだったのです。

芝居とアートの相乗効果は「かなりある」

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――お芝居とアート制作の相乗効果はありますか?

牧島さん かなりあると感じています。お芝居に入り込むと、気持ちがごちゃまぜになることもあるのですが、描くことでモヤモヤしたものをアウトプットできるのです。アートで発散することで、抱え込みすぎずにすむので、心の健康にとってもいいなと思います。

また、舞台も空間芸術で、色味とか立ち位置とかいろいろなバランスが考えられて作品になっているのですが、これも絵と共通している部分だと思います。絵を描いているとき、次の芝居はこんな色味のイメージでやってみたいと感じることもあります。

――色でお芝居のイメージをされるのはユニークですね。
 
牧島さん そうかもしれませんね。色味の感じとか音の色とか、自分のなかにしかないイメージなので、なかなか言語化するのが難しいのですが、お芝居とアートの相乗効果はすごくあると思います。

――アートはゼロから生み出す作業ですが、創作のストレスを感じることはありませんか?

牧島さん 好きなときにしか描かないので、ストレスにはなりません。何かひらめいたとき、感じたとき、僕は脚本家さんのように文章にはできませんが、絵と色でなら表現できます。ゼロから一にするアート制作はすごく楽しいです。

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――最後に、個展を楽しみにしているファンのかたにメッセージをお願いします。

牧島さん 念願の個展を開催できるということで、自分が一番楽しみにしているのですけど、みんなも同じぐらい楽しみにしてもらえたらいいなと思います。いつも役者として表現する姿は見てもらっていますが、「牧島」として自分自身の表現をするのは新しい試みなので、僕の頭の中をのぞいたような気持ちになれると思います。ぜひ会場に足を運んでいただけたらうれしいです。

――ありがとうございました!

9月18日から開催!

とにかく絵を描くのが大好きと語ってくれた牧島さん。実際に作品を見せていただきましたが、どれも本当にカラフルでかわいくておしゃれ。色の組み合わせもステキで、楽しい気分になれるアートばかりでした。

本展では、新たに制作した作品など60点以上も展示されます。また、牧島さんのオリジナルアパレルブランド「PALEDA」のウェアや、作品をモチーフにしたオリジナルグッズも販売。会期中にはトークイベントも開かれますので、ぜひ会場に足を運んでくださいね。

Information

PALEDキービジュアル

牧島 輝アートワーク展「PALEDA -Melt-」

会期  2024年9月18日(水)~9月29日(日)
会場  弘重ギャラリー(東京都渋谷区恵比寿2丁目10-4 ART CUBE EBIS B1F)
入場料 1,500円(税込)※日時指定予約制 ※日時はHPをご覧ください 
※開催情報については変更になる場合がございます。最新情報は公式HPをご覧ください
公式HP: https://makishima-hikaru.net/contents/769166