実はよく知らない!…購入時にチェックすべき「サプリメントの選び方」 #42

2020.2.29

美容・健康に関する資格を8個保有するライター＆コラムニストharakoが、日々の生活で気軽に取り入れることができる美容情報をご紹介する連載です。第42回目は、国際アンチエイジング栄養コンサルタントの視点から、サプリメントや栄養補助食品を選ぶ基準についてご紹介します。

たくさん種類があるけれど、どうやって選んだら良いの……？

【ちょこっと美容マメ知識】vol. 42

近年、サプリメントや栄養補助食品は、身近なものになりました。医師の処方が必要な薬とは違い、コンビニやドラックストア、デパートなどで、メイク用品や基礎化粧品と同じように自由に選択し購入することができます。

アイシャドウやチークなどは、お肌に塗って発色をチェックできますが、サプリメントや栄養補助食品はすぐには反応がわからないため、購入時に判断できないのが難点です。

そこで今回は、サプリメントや栄養補助食品の選ぶ基準をご紹介します。

まずは、サプリメントや栄養補助食品を生産している会社について確認することです。商品自体が自分にどのような働きをするのかを知ることより先に、商品の製造元に関する知識が重要だと私は思います。そこで、製造元のHPをチェックしましょう。

・健康、美容についてのデータが豊富である
・栄養について昔から取り組んでいる

など、健康産業の歴史が長い製造元ほど、商品に対してのエビデンス（根拠）やユーザーからの声が蓄積されて、商品のトライアンドエラー回数が多いことでしょう。よりよいものが作られているといえそうで、私はひとつの目安にしています。

Point☆ちょこっと美容マメ知識
酸いも甘いも、長いお付き合いだから知ることができる!

次は、健康をサポートする目的以外の、無駄や余分なものが含まれていないかを確認しましょう。

サプリメントや栄養補助食品の中には、甘くしたり良い香りにしたりして飲みやすさを重視したものや、かわいらしい形状にしているものがあります。

しかし、メイク商品とは違って、体の中に入れるサプリメントや栄養補助食品の場合は、必要な栄養素だけで作られるのが本来のあり方ではないでしょうか。

「サプリメント（supplement）」とは、補助するという意味なので、健康サポート以外の目的で含まれている原材料や成分は少ないほうがよいはずです。飲みやすさ、成分の安定のために含まれるものもあるでしょうが、なるべくシンプルだと安心です。

Point☆ちょこっと美容マメ知識
明確な原材料の表記があると安心!

そして、日本人の体質に合わせて作られているかどうかも確認が必要です。

ウェブ通販の普及に伴い、海外サプリメントや栄養補助食品を簡単に取り寄せられるようになりました。国が違うと、サプリメントや栄養補助食品に対する考え方や販売方法も異なるのですが、一般消費者からするとそこまで深く考えずに購入しているのが現実でしょう。

例えば、アメリカでは1994年に成立したDSHEA法（栄養補助食品健康教育法）により、サプリメント類は医薬品と食品の間にあると言われています。これに対して、日本ではDSHEA法（栄養補助食品健康教育法）はなく、サプリメント類は食品の扱いです。

つまり、日本では食品の感覚で購入していたとしても、国によっては医薬品成分が入っていることもあります。飲む量にも違いがあるかもしれません。自身の体調に合っていたら良いのですが、もし不安に感じるならば医師や薬剤師などの専門家に相談してから使用することをおすすめします。

Point☆ちょこっと美容マメ知識
他国の商品は、法律や考え方も違う!

カプセルやタブレット、ドリンクの中に栄養が凝縮されているのはもちろんのことですが、飲み込んだ後に消化、吸収されやすい工夫がしてあるか確認しましょう。

商品パッケージや説明書、商品HPに書かれていることを参考に！

例えばこんなこと…
・粒子が細かくナノテクノロジー化（ナノ化）されている
・単体の栄養素では吸収率が下がるので複数の栄養素が含まれている
・水に溶けやすく〇〇分内に体へ吸収される

飲むからにはしっかりと体に吸収されてほしいもの。これらが明記されていると信頼度アップです。

Point☆ちょこっと美容マメ知識
体に入ってからストレスなく吸収が◎!

いかがでしたか。たくさんあるサプリメントや栄養補助食品から、自分の体にあった商品に巡り合うことを願っています。ぜひ、4つのチェックポイントを意識して、商品選びに役立ててみてくださいね！

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