SNSで妻の不倫相手を突き止めて制裁を… サレ夫が行った「不倫男性への復讐」【後編】
夫の提案でペットカメラを設置することに
「夫は、最初はメルにまったく関心がない様子でした。でも、それがだんだんと変化していったんです。高級なキャットフードを買ってくるようになったり、ベッドで一緒に寝るようになったりして、メルに愛情を注ぐようになりました。
そして、夫が“仕事中もメルがどうしているのか気になる”“外からでもメルの様子が見られるようにしたい”と言い出したので、ペットカメラを設置することになったんです。
購入したペットカメラは録画機能が付いていて、音声も拾える高性能なものでした。そうなると、もう家に彰浩さんを招くことができません。密会中だけスイッチをオフにすることもできませんから…」
猫が怪我をしてしまい…
「ペットカメラを設置してからは、私が彰浩さんの家に行くようになりました。お互いの都合が合う平日昼間の時間帯で、だいたい2~3週間に1度くらいのペースで会っていましたね。
あるとき、初めてメルを連れて、彰浩さんの家を訪れました。彼が飼っている2匹の猫のうち、1匹は大人しいので安心していたのですが、もう1匹の警戒心の強い猫が、メルに襲いかかったんです。
やがて激しいケンカが始まって、2匹とも怪我をしてしまいました。すぐに病院に連れていき、大事には至りませんでしたが、面倒なのは夫になんと伝えるかです。
とりあえず、ベランダに野良猫がやって来たときに、少し窓が開いていたのでメルが出てしまって、ケンカになったと言いました。一応は納得していた様子だったのですが…」
動物病院で待ち伏せ
「1週間ほど経ったころ、彰浩さんから“夫に会った”と連絡が。このときは本当に驚きましたね。
夫は、メルの怪我の件で、私に疑いを持ったようでした。そして、SNSのアカウントのフォロワーから、彰浩さんのアカウントを見つけたよう。私と同じタイミングで、彰浩さんも飼い猫が怪我をしたと投稿していたのです。
同じ時期に同じ内容を投稿していたことで、目星をつけたのでしょう。夫は彰浩さんが住んでいる地域の見当をつけ、その付近にある動物病院の近くで待ち伏せをして、彰浩さんに声を掛けたのでした。
あまりに突然のことで彰浩さんはうろたえてしまい、ただ謝るしかなかったそうです」
夫の復讐
「こうして私たちの不倫は、夫に知られることとなりました。
怒りが冷めやらぬ夫は、彰浩さんのSNSのアカウントに、不倫の経緯を綴った長文や、酷い内容のコメントを書き込みました。それで、彰浩さんはアカウントを閉鎖せざるを得なくなりました。
不倫が発覚した後も、しばらくは一緒に暮らしていたのですが、夫がやはり精神的に耐えられないと…。“猫を見るのも辛いから、メルと一緒に出て行ってほしい”と言われて、別居することになりました。
その後、離婚をして1年ほど経ちます。私が不倫をしたせいで、夫が猫嫌いになってしまったとしたのなら、本当に申し訳ないです」
“夫が行った妻の不倫相手への復讐”をご紹介しました。
せっかく夫が猫に愛情を注ぐようになったのに、なんと悲しい結末でしょう。夫の陽太さんは、愛猫をきっかけに妻が不倫に走っていたと知って、心に深い傷を負ったはず。そんな状況に追い込んでしまった彼女は、重い十字架を背負って生きていくことになるのでしょう。
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