なにわ男子、フレッシュな胸キュンときらめきのデビューライブレポ

取材、文・福田恵子 — 2022.8.1 — Page 1/2
胸キュンワールド全開のファーストアルバム「1st Love」を引っ提げ、全国ツアーを開催中のなにわ男子。2021年、感動を呼んだデビュー発表から1年経った2022年7月28日――。なにわ男子のファン=“なにふぁむ”にとって記念すべき“なにわの日”に大阪城ホールで行われた昼公演のステージをレポートします。

728(なにわ)の日、幸せとときめきにあふれるLOVEの宝箱!

ダイヤモンドスマイル

2021年7月28日、横浜アリーナでのコンサート中、サプライズでCDデビュー決定を知ったなにわ男子。全員で肩を抱き合い、涙を流したあの日から1年――。記念すべき“なにわの日”に関西ジャニーズJr.時代からの思い出がたくさん詰まった大阪城ホールのステージに立った7人。関西発のアイドルである彼らにとってホームとも言える大切な場所でのライブは、この1年で大きく成長したメンバーを温かく出迎えようとするファンの想いで始まる前から多幸感に満ち溢れていた。

ハートの花道など、会場中にハート型が散りばめられた、なにわ男子らしいラブリーなステージ。Overtureの音楽とともに突如として現れたのは、“728”のロゴが輝くジェット機のヘッド。デビュー会見でチャーターしたボーイング737-800と同じモデルの飛行機のセットだ。その階段から1人1人颯爽と降り立ち、眩しいほどのダイヤモンドスマイルでステージに。7人が揃ったところで、デビュー曲「初心LOVE」からライブが始まった。

この曲は、初めて恋に落ちた時の甘酸っぱい思いを歌うピュアなラブソング。君の笑顔に、鼓動が鳴りやまない…と美しく微笑む道枝さんの、「ねぇ、今もだよ」という甘美すぎるセリフに心をギュッと掴まれてしまう。

これまでデビューした関西発のジャニーズグループとは一線を画したキラキラな王道アイドルソングから始まった彼らの1stアルバム「1st Love」も、もちろん純度100%のきらめきに溢れた1枚。そのアルバムを引っ提げてのライブも初めて恋をした甘酸っぱいときめきを感じられるものに。

今回は初めて自分たちのオリジナル曲だけで勝負するセットリスト。ジャニーズJr.時代に歌ってきたオリジナル曲のメドレーを挟みつつ、ファーストツアーを実現させたなにわ男子ワールドは、最高にキュートで、最高にハッピー。いたずらっ子な笑みを浮かべ、「俺たちと暑い夏にしようぜ♡」という大西さんの言葉に会場の熱気は増し増しに。

「魔法ヶ丘」では大西さんがキーボード、道枝さんがアコースティックギターに挑戦。ちょっぴりミスをしてしまう道枝さんに「生っぽくていいね!」とフォローを入れるメンバーたち。会場は道枝さんが奏でるリズムを見守るようなアットホームな空気感に包まれる。

西畑さんが作詞を手掛け、大西さんかが振り付けをした「ちゅきちゅきハリケーン」では、なにわ男子のおなじみのポーズ・ちゅきちゅきポーズを可愛らしくキメるナンバー。

「ちゅきちゅきハリケーン!!!!!!」と叫ぶ大橋さんの、ハスキーボイスでありながら、のびやかでパンチある個性的な歌声に驚かされたり、クールに見える高橋さんのアンニュイなちゅきちゅきポーズにノックアウトされたり。ラブリーなパフォーマンスがハマるのがなにわ男子の魅力。キラキラな王道アイドルソングを歌わせたら、もはや無敵だろう。

もちろん可愛いだけではなく、「The Answer」のようなミステリアスで疾走感溢れるダンスチューンになると楽曲の世界観に染まったダークヒーローのシャープな眼差しに一変。楽曲ごとに、これからいかようにも変幻していける秘めた可能性を感じさせる。

ダイヤモンドスマイル

西畑さんの「皆さん幸せになってくれていますか?」で始まったMCでは、本日は7月28日=なにわの日という話に。藤原さんは「(普段から)728っていう数字に敏感になるよね」と笑い、長尾さんは車のナンバープレートも728が気になるという。

去年の今頃はMCでデビュー発表があり、「この1年はめちゃくちゃ早かった」と怒涛の1年を振り返る7人。「しみじみ思うよな。なんかすごく感じるよな、いろいろ…」と言葉にならない想いを口にした大橋さんに、「どんな感じですか?」と問う長尾さん。「皆さんの熱い想いもそうやし…」と答える大橋さんに、今度は西畑さんが「それはどういう風な想い?」と詰め寄り、「ええっっ、好きでいてくれているのとちゃうのん!?」とタジタジになる一幕も…。

デビューから何かと話題を独占してきたなにわ男子は、分刻みのスケジュールと格闘しながらめまぐるしい日々を送ってきた。そのスピードに時には焦り、時には戸惑うこともあっただろう。時の勢いに飲み込まれないよう、ただただ目の前にあることに集中し、アイドルとしてどんな時も笑顔を絶やさない。それは簡単なことではないかもしれないが、ステージ上からファンの皆に見せる笑顔は、心からの楽しい気持ちが溢れ出たリアルなもの。たとえ声を交わさなくても、心が通い合っているのが伝わってくる、愛でいっぱいの空間がそこにはあった。

デビュー発表から1年が経った今の思いを最後の挨拶で語ってくれた7人。道枝さんは「本当に怒涛の1年で……これ以上ないくらい濃い1年を過ごさせてもらいました」と支えてくれているメンバーはもちろん、スタッフやファンのおかげと言い、「寂しくなったら僕たちの曲を聴いてもらえたら。僕たちがそばにいます」と、どこまでも理想の白馬の王子様。

普段はナルシストキャラの高橋さんから飛び出したのは、「僕たちは“なにふぁむ”の皆のことが大好きです」というまっすぐな愛の言葉。「この1年で僕たち成長しました」と胸を張って言う姿は、「僕はイケメンキャラです」とキッパリ言いきる、いつものテンションと同じでブレない。

愛されキャラのリーダー・大橋さんは「ペンライト、フリフリぃ~♪」と可愛らしい挨拶から始まり、「みんな、“みつめてほしい”とかうちわを作ってくださって。あっ、みつめてほしいんや~、本当に可愛いなってすごく嬉しい気持ちになって。もっと、もっと幸せにしたいなってホンマに、ホンマに思いました」と独特な柔らかな喋りで会場をほっこりさせる。

なにわ男子の頼れる最年長である藤原さんは、「僕たちはまだまだ叶えたい夢がたくさんあります。僕たち叶えられる夢しか言いません。“なにふぁむ”がそばにいるから絶対叶えられるっていう自信があります。これからも絶対に僕たちのそばを離れないでください」と、言霊とファンのパワーを信じると胸を張る。

末っ子の長尾さんは、「いや~、楽しいですねぇ」と天真爛漫な笑顔を見せた後、昨年のデビュー発表の瞬間を振り返り、「僕たちもビックリして。それこそMC中は泣いてたな。思い出すとグッとくるものがあります」と感慨深い表情に。

大西さんはデビュー発表から濃厚な1年になったのは自分たちだけの力でなく、なにわ男子を推してくれた皆さんのおかげと感謝の思いを伝える。そして、「僕たちがたくさんの方に恩返しができるようにこの4か月間、コンサートを頑張ります」と力強い宣言を。

最後に関西ジャニーズJr.時代からエース的存在で皆を引っ張ってきた西畑さんが「皆さんがいて下さるから僕たちがいます。その言葉をぜひとも覚えておいてください。去年のことを思い出すと感極まるので…ここで終わります」と明るく挨拶。彼らのステージはまだ始まったばかり。今は1度きりしかないファーストツアーの真っ最中なのだから感傷に浸る暇はない。

ラストはジャニーズJr.時代から歌ってきた「ダイヤモンドスマイル」を披露。永遠に煌めけと歌うこの曲は、彼らの代表曲。まるで少女漫画の主人公のような7人がワンカラットの瞳で歌うファンタジックな姿にうっとり酔いしれる“なにふぁむ”。“プラチナのジェットにのって♪”という歌詞の通り、オープニングで登場したジェットにまた乗って次のステージへ―。

上昇気流にのって向かう未来は、ますます輝きに満ち溢れるものになるだろう。磨けば光るダイヤモンドの原石のようななにわ男子が、これからどんな旅をして、たくさんの素晴らしい出会いを経験して、どんな成長を遂げるのか。ファーストラブから深まっていく愛の軌跡を見届けたい。

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