“一生戻らないかもしれない恐怖”… コロナ陽性の20代後半女性を襲った「意外な症状」と「後遺症」とは【後編】

文・とみー — 2021.9.25
東京都内在住の筆者(20台後半女性・既婚)は検査の結果、8月中旬に新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染が発覚。今回は、コロナ陽性が判明した後に待ち受けていた“驚きの症状の数々”と、コロナに感染したことで気づいたことをご紹介します。

コロナ陽性後に、保健所に告げられた事実

8月13日(金)に発症し、8月16日(月)にPCR検査を受け、その日の晩にコロナに感染していることが発覚。

翌日の8月17日(火)には、病院からの詳しい検索結果の連絡と保健所からの連絡がありました。まず病院からの連絡では、「今のところ肺炎の症状は見られません」「今後については保健所からの指示を待ってください」とのこと。

続いて、お昼過ぎにかかってきた保健所からの連絡では、氏名・生年月日・住所・勤め先などの個人情報に加え、現在の症状と容体や、濃厚接触者や持病の有無などを聞かれました。

病院からもらった薬

その日は病院からもらった解熱剤や薬を服用したこともあり徐々に症状が緩和していたものの、体温は37.5℃。喋ると咳が止まらない状況で、全身の倦怠感や喉のつかえ、食欲不振、吐き気、鼻水・鼻詰まりなどの症状がでていました。

また、症状が出始めたのは5日前の13日であること、濃厚接触者については旦那のみであること、テレワークで二週間以上出社していなかったため会社には濃厚接触者がいないことを報告。

なお、その際に濃厚接触者の定義を保健所に聞いたところ、“発症日から2日前までに接触していた人”とのこと(※1)。そのときも、それ以降の連絡でも保健所からは感染経路の確認はされませんでした(※2)。

そういった一連のことをヒアリングされたのち、今後の対応についての説明を保健所の方から受けることに。その方からは「陽性者(筆者)は発熱などの症状がなくなってから72時間後、もしくは発症日から14日間が経過したら療養期間が終了する」「コロナに感染した人の療養期間は、目安として10日間程度で終了することが多い」「同居している濃厚接触者の方(夫)は、陽性者の療養期間終了後、14日間が経過するまでは外出禁止」といったことが伝えられました。

また、容体を確認するためにパルスオキシメーターが貸し出されることや、療養期間が終了するまでは保健所からの経過観察の連絡が毎日1回来ること、急に容体が悪化したとき用の24時間対応している緊急連絡先なども教えてもらいました。

そして、最後に「現在は感染者数が多数いる状況のため、ホテル療養を希望することはできるが、今のところ軽症に分類される筆者は自宅療養を続けてほしい」とも言われました。


※1 現時点では濃厚接触者の定義が変更されている可能性があります。
※2 現時点では感染経路のヒアリングに関して、状況が変わっている可能性があります。

筆者を襲った「意外な味覚障害」

発症日から6日間がたった頃には37℃前半の微熱は出るものの、全身の倦怠感や痛みなどはなくなりました。また、相変わらず咳や喉のつかえ、食欲不振、鼻詰まりなどは続いていたものの、少しずつゼリーやおかゆなどを食べられるように。

ただ、6日目以降で味覚の異変が発覚。というのも、何も食べていない状態にもかかわらず、ずっと口の中に苦みを感じる状態が続いていました。

調べてみると味覚障害には様々な種類があり、味がしなくなるもの以外にも、筆者が体験したような口の中にものがない状態なのに苦味や塩味を感じるというものもあるようです。

7日目以降に一時的に呼吸不全の状態に…

その後、7日目以降では咳と微熱、鼻詰まり以外の症状はかなり軽くなりました。

ただ、特に咳だけが治まらない状態が長引いており、そのせいか7~8日目に保健所から郵送されたパルスオキシメーターを使って酸素飽和度を測ったところ、93~94%あたりを行き来しており、一時は80%まで下がりました。

ちなみに、酸素飽和度は96%以上であれば正常とされていますが、93%以下は要注意の状態。さらに、90%以下となると呼吸不全の状態を表すようです。そのため、筆者が80%を記録した際にはかなり息苦しくなっており、深呼吸をしようとしても浅い呼吸しかできない状態でした。

突然保健所に告げられた「療養期間の終了」

そんな状態でしたが、9日目以降は徐々に酸素飽和度が96~98%に回復。10日目には、話すと咳が出る状態ではあるものの、朝の検温では36℃台前半と平熱に戻るようになりました。

その結果、発症日から14日が経過した8月26日(木)に保健所から「療養期間を本日で終了する」という連絡を受けました。ただ、その時点でも咳は収まっていませんでしたし、鼻詰まりがあったほか、夕方になると37℃台前半の微熱がでるという症状は続いていました。

そこで、その旨を保健所の方に伝えたものの、療養期間が終了する条件である「発熱などの症状がなくなってから72時間後」と「発症日から14日間が経過」のうち、後者に当てはまるため「療養期間は終了になる」と言われました。

予想していなかった「コロナ後遺症」の数々

療養期間が終了したのち、ほどなくして味覚の異常は回復。しかし、代わりに嗅覚の異変に気づくことに。

というのも、それまでは鼻詰まりがあったため嗅覚に意識が向かなかったのですが、鼻詰まりが解消された発症日から14日目以降、全くニオイを感じられなくなっていたことに気づきました。

慌ててニオイが強そうな漬け物や生ごみ類、香水なども嗅いでみましたが、まったくニオイがわからず……。また、鼻詰まりが解消されたあとも、鼻の奥がツーンとするような感覚がしばらく続いており、「このまま一生嗅覚が戻らなかったらどうしよう……」という恐怖に襲われました。しかし、最終的にコロナを発症してから約1か月ほどたった頃に嗅覚が徐々に回復。

また、咳に関しても完全に出なくなるまでに約1か月もかかることに。夕方になると出やすかった微熱に関しては、発症日から3週間程度まで続きました。

その他にも、生理前でも経験したことのないような肌荒れをしたり、肩や下半身、腰のだるさなどが療養期間終了後も約1週間続くことに。さらに、完全に咳が出なくなった1か月後に外に出た際には、少し走っただけで息がゼェゼェとするほど体力が低下していました。

正直なところ、どこまでがコロナ感染による症状なのかはわかりませんが、全体的に「完全に回復した!」と思えるまで約1か月かかりました。

コロナ感染によって気づいたこと

コロナ感染によって様々な症状を経験した筆者ですが、自宅療養していた期間を振り返り、「今思うとこうしておいてよかったこと」と「コロナ感染のために備えておくべきこと」をまとめました。

まず、今思うとこうしておいてよかったことに関しては、主に4つ。

1:薬の備蓄があったこと

筆者のように連休中などに発症した場合、すぐに医者の診察を受けられるとは限りません。そのため、市販の風邪薬や解熱剤を常備しておいて良かったと感じました。

2:診察の予約をネットで行ったこと

コロナに感染している患者数が多かったためか、筆者の場合は電話で診察の予約を行おうとしても、そもそも電話が病院に繋がりませんでした。そのため、ネット予約を活用することで、なんとか発症4日目に医者の診察や検査を受けることができました。

3:自治体からの食糧支援サービスを受けたこと

過去の緊急事態宣言などを受けて、筆者の家ではある程度の食糧を備蓄していました。ただ、コロナ感染後は最終的に外に出られるようになるまで少なくとも10~14日間、感染者と同居している濃厚接触者の場合は陽性者回復後から14日間、つまり約1か月も外に出ることができません。

自治体のサービスによって届いた食料

そのため、筆者の場合は、同居している夫が濃厚接触者になっている旨を伝え、自治体が行っている食糧宅配サービスを利用しました。その際には、2人合わせて約3日間分の食糧が、依頼してから2日後に届きました。

ただ、時期によっては食糧が届くまでにもっと時間を要することもあると思うので、食糧を備蓄しておくほか、置き配できるフードデリバリーサービスなどを利用するのも1つの手だと思いました。

4:初期症状を覚えた段階で、外に出なかったこと

筆者は発症日の朝に初期症状として空咳が出ていたのですが、それ以外の症状は特にありませんでした。また、その日はお盆休みだったこともあり、外には出ず家で夫と過ごしていました。その結果、濃厚接触者は夫だけとなったため、夫には申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、より多くの人に感染させずにすんだことは不幸中の幸いだと思っています。

次に、コロナ感染のために備えておくべきと感じたことは主に3つ。

1:風邪を引いたときを想定した食料の備蓄

先ほど、食糧の備蓄をしていたと述べましたが、備蓄していたのは冷凍食品やカップラーメン、パスタなどがメイン。そのため、おかゆなどは2個ほどあったものの、風邪のときに食べたくなるようなゼリーなどは備蓄していませんでした。

今回は、近くに住んでいた義母の協力のもとゼリーやポカリスエットなどを入手できましたが、コロナ感染に備えて食糧を備蓄する際には“風邪の状態でも食べられるもの”という観点で食糧を選ばなければならないなと反省しました。

2:パルシオキシメーターの用意

筆者の場合は、自治体のスピーディーな対応のおかげでパルシオキシメーターを発症日から7日目ごろに手に入れることができましたが、時期や自治体によってはもっと対応が遅れることもありえるかと思います。また、パルシオキシメーターはコロナ感染時の容態を客観的に確認することができるものなので、持病などがあり不安を抱えている人などは特に、あらかじめ自宅に用意しておいた方がいいかもしれません。

3:家族に感染者が出たときを想定して、隔離できる体制を整えておく

夫と2人暮らしの筆者は、初期症状が出始めた辺りから筆者は寝室に、夫はリビングで生活するようにして、隔離体制を取っていました。また、徹底したアルコール除菌を行ったり、体温計など使用するものを完全に分けたり、家の中でも常にマスクを付けて行動するようにしていました。すると、幸いなことに夫は特に体調を崩すこともなく、PCR検査の結果でも陰性でした。

ただ、多くの場合、家庭内で感染者が出た場合、家族にうつさないようにするのは至難の業だと思います。だからこそ、あらかじめ家族の誰かしらが感染したときにどのように対応するのかを想定しておいた方が、いざというときに困まらないのではと感じました。


コロナに感染したきっかけとは…!? 前編に続きます。



おわりに

今回お伝えさせていただいたことは、あくまで筆者が経験したものになります。そのため、人によっては症状が全く違う場合や、自治体や病院などの対応が異なることもあるかもしれません。
なので、あらかじめ感染してしまったときのことを考えて、自分の住んでいる自治体のサービスなどを確認しておくことをおすすめします。コロナ感染に備える際などに、この体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。

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