【成功者に聞く!】-25kgに成功したコーチが語るダイエットのウソ、ホント。
【全員美女化計画】vol.39 文・藤田佳奈美
あのダイエットって本当に効くの?
「筋トレすると基礎代謝が上がって痩せやすくなる」「炭水化物を抜くと痩せる」「部分痩せは可能」……ダイエットにまつわる噂は枚挙に暇がありません。できれば専門家の正しい意見を聞いてから実践したいですよね。
そこで、著書に『なぜ美人はケーキをがまんしないのか』(毎日新聞出版)や『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』(かんき出版)を持つ、ダイエットセラピスト・小林一行さんに、「ダイエットの都市伝説のウソ・ホント」について聞いてみました。
小林一行さん
筋肉を鍛えるよりも○○を食べるほうが痩せる!
都市伝説1:筋肉をつけて基礎代謝を上げると痩せる?
―よく「筋肉をつけると基礎代謝が上がり痩せやすくなる」と言われますが、それは本当ですか? 特に太ももに大きな筋肉がついているから、スクワットをして内転筋を鍛えるといいとか……。
「まったく痩せないわけではないのですが、筋肉が占める基礎代謝量は全体の22%しかありません。なので筋肉を鍛えてもそれほど基礎代謝量は上がらないのです。それよりも多くのエネルギーを使う基礎代謝は“内蔵”。内蔵は38%もの基礎代謝量を占めるので、筋肉を鍛えるよりも内臓を鍛えたほうが、遥かに効率的に痩せることができるでしょう。もちろん筋肉を鍛えることに越したことはないのですが、女性は男性に比べて筋肉がつきにくい体質なので、筋肉をつけて痩せるのはなかなか難しいと思います」
―男性と女性の体は仕組みが違うから、筋肉を鍛えて基礎代謝をアップさせるダイエット法は非効率かもしれないんですね……。
「男性と女性のダイエットにおける決定的な違いは“脂肪の質”。男性は内臓脂肪が多く、女性は皮下脂肪が多いのですが、皮下脂肪は筋肉を鍛えるだけでは落としにくいと言われています。皮下脂肪を燃焼させるには、ウォーキングや水泳などの“有酸素運動”がオススメ。女性よりも筋肉量が多い男性には不向きなダイエットなのですが、皮下脂肪が多く筋肉量が少ない女性にはピッタリです」
内臓の基礎代謝を上げるには?
―なるほど。女性のダイエットは、筋肉を鍛えるよりも有酸素運動が大切なのですね。ちなみに、先ほど「内臓を鍛えると痩せる」とおっしゃっていましたが、内蔵ってどうやって鍛えたらいいのですか?
「実はとても簡単で、内蔵の動きを活発化させる『野菜・海藻・キノコ』や『納豆・キムチ』を食べればいいのです」
―えっ! たったそれだけ!?
「もちろん、ほかにも気を付けてもらいたいことはありますが、内蔵を鍛えるという点では、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んだ食材や発酵食品を積極的に摂ることでOK」
―筋トレするよりキムチを食べるほうが効率的に痩せられるだなんて……!
「さらに内臓脂肪は血中に溶け出しやすい性質があるため、脂肪が燃焼されやすいのです。女性は男性に比べて内臓脂肪は少ないですが、内臓を鍛えることで基礎代謝をアップさせ、さらには内臓脂肪を落とすこともできるので、ぜひ食事に取り入れてみてくださいね」
―ダイエットに効果のある高級なサプリメントや市販のスムージーは、コストがかかるのでなかなか続けられませんよね。これらの食材だったら、毎日でも取り入れられることができるので嬉しいです。
食べ順も大事だった!
「できるだけ食事の最初のほうに食べるといいですよ。『食べ順ダイエット』がありますが、私もそれを推奨していて。いきなりパンやごはんなどの糖質主体のものから摂取すると、血糖値が一気に上昇し、インスリンが必要以上に分泌され、糖分を脂肪として蓄積してしまいます。なので汁物からはじまり、副菜、メイン、ごはんという順番で食べましょう。キムチやキノコ類は最初に食べても大丈夫です」
―今日からやってみます!