原作愛溢れる監督による映像化! TVアニメ『ダンジョン飯』を要チェック。【anan編集部リレー日誌】

2023.12.19
九井諒子さんのマンガが好きです。はじめて手に取った作品は短編集『ひきだしにテラリウム』でした。コメディからファンタジー、すこしふしぎ系SFまで題材も幅広く、見せ方も題材もくるくると変わる世界に「読み終わりたくないよ~!」と思いながらページを捲る手が止まらなかったことをよく覚えています。

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そのなかでも、特に印象に残っているエピソードが「記号を食べる」というお話。WEBメディア「マトグロッソ」でも公開されているので、まず読んでいただいて…。

タイトルの通り「まる」「さんかく」「しかく」といった記号を調理して食べるという話なのですが、本来無機質な記号が、温度や質感を想像できるくらい美味しそうに描かれているんです。「まる」にナイフを入れる瞬間の気持ちよさを、「しかく」のモチッとした食感を、私も味わいたい。「さんかく」の角のところをちょこっと齧りたい。

そんな、なんでも美味しそうに描くことのできる九井さんの大ヒットマンガが「ダンジョン飯」。RPG風のダンジョンを舞台に、ドラゴンに食われた妹を助けることを目的とする剣士・ライオスを中心としたパーティの冒険を描くのですが、ストーリーの軸になっているのが“飯”要素。一行は、迷宮内で遭遇したモンスターを美味しく調理しながら旅を進めます。そしてやはり、その料理がとても美味しそうなんです。

この、シリーズ累計発行部数1000万部(デジタル版含む)を超える大ヒット作品が、満を持してアニメ化! 映像化を手掛けるのは、アニメーションスタジオのTRIGGER。2011年の立ち上げ以来、注目作をコンスタントに生み出している話題のスタジオです。監督を務めるのは、宮島善博さん。なんと『ダンジョン飯』1巻が発行された2015年の時点でアニメ化の希望を出し、約9年越しに念願叶って監督に任命されたという筋金入りの「ダン飯」ファン。「アニメ界で『ダンジョン飯』を最も愛しているのは僕です!」と、取材時も原作愛が爆発。インタビュー内容からも、原作の世界観やそれぞれのキャラクター、九井作品への溢れるリスペクトがどっしりと伝わってきました。作画や演出、キャラクターデザインのこだわり、特に注目してほしいエピソードなど、記事内で詳しく深掘りしているのでお見逃しなく。

取材前に、すでに完成しているエピソードを視聴させていただいたのですが、原作ファンはもちろん漫画未読の方も、お腹いっぱい楽しめる見どころだらけの内容に仕上がっていました。制作陣の想いを知ってから見れば感動もひとしお、ということで、ぜひ放送前にインタビューをチェックしてみてくださいね!
(SK)



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