映画でお馴染みの景色が目の前に! 話題の“ハリー・ポッター”新施設の見どころ

2023.11.12
今年話題の注目新施設、ワーナー ブラザース スタジオツアー東京の見どころをご紹介!

ハリーポッター

ホグワーツの世界を全身で楽しむ旅へ。

「お前は魔法使いだ」。11歳の誕生日に自分の出自を突然知らされ、ホグワーツ魔法魔術学校に入学することになるハリー・ポッター。「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の旅は、そんな波瀾万丈な学校生活の始まりとなる大広間からスタートする。扉をくぐれば、そこはもう魔法の世界。長いテーブルと彫刻に囲まれていると、組み分けの儀式に向かうハリーが感じた期待や不安まで伝わってくるよう。

それもそのはず。このツアーに登場するセットは、実際に映画に携わったイギリスの映画制作担当者たちが手作業で完成させたもの。その技術と創造力が光る装飾や衣装、小道具の一つひとつが、俳優たちと一緒に映画の世界を彩っている作品なのだ。

大広間を抜けたら、お馴染みのホグワーツの風景が。「動く階段」や校長室、魔法薬学の教室など、ハリーたちの学生生活が垣間見える。ただ歩くだけでも十分楽しいけれど、セットを細部まで鑑賞できるのもこのツアーならではの醍醐味。談話室のソファがボロボロだったり、ベッドに個性が出る小物が置かれていたりと、スクリーンに映りきらない制作者たちのこだわりを満喫したい。各エリアにいる「インタラクター」と呼ばれるスタッフが撮影の裏話を教えてくれるのも嬉しい。

ホグワーツのエリアを抜けたら、9と4分の3番線に到着。「ホグワーツ特急」はイギリスで実際に使われていた蒸気機関車を輸送したというから驚きだ。さらに進むと、今度は世界でここにしかないイギリス魔法省のフルセットが。「MAGIC IS MIGHT(魔法は力なり)」と刻まれた像や一つひとつ内装の違うオフィスなど、大迫力のセットを体感できる。

今年動画配信サービスでの配信も始まり、ゲームや舞台も人気となっているハリー・ポッターの屋内型施設としては世界最大規模のこのツアー。ここならではのアクティビティやグッズ、フードもファンにはたまらない。全身で映画の魔法を感じる旅へ、杖とローブを持っていざ出発!

扉をくぐれば、そこはもう魔法の世界。

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セットの床に敷かれているヨークストーンは、イギリスの邸宅や歩道などに使われる硬い石。撮影で多くの人が出入りするので、耐久性の高い素材が選ばれたそう。

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ホグワーツ名物「動く階段」と「動く肖像画」は、どちらも本当に動き出す! ツアーには、廊下の肖像画の中に入れるアクティビティもある。専用ブースで撮影すれば、あなたも立派な魔法使いの仲間入りだ。ちなみに、作品で使われた約350枚の肖像画の多くは、映画の撮影スタッフたちがモデルだったそう。

anan的見どころを早速ご紹介!

【大広間】

ホグワーツと聞いてまず思い浮かぶのが大広間。組み分けの儀式やダンスパーティ、ホグワーツの戦いなど数々の名場面の舞台となったこの部屋のモデルは、オックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジやウェストミンスター寺院といった歴史的な英国建築。数百年の歴史を感じさせる映画制作者たちの職人技にも注目!

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壁には各寮の動物(ヘビ、アナグマ、ライオン、ワシ)をモデルにした彫刻が並ぶ。

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各寮の得点を示す「寮別ポイント計」。その後ろにたたずむ消えかけの壁画から建物の長い歴史を感じる。

【グリフィンドール談話室】

ハリーにとって初めての「家」ともいえる談話室。デザインで優先されたのは居心地のよさだった。細部までこだわり抜いたこのセットの制作期間は大広間と同じ3か月。その甲斐あって、俳優たちのお気に入りの一画となったそう。

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シリウス・ブラックとの会話にも使われた暖炉。

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談話室の左上にはロンのお母さんお手製のセーターが。

【ダンブルドア校長室】

ホグワーツ城で最も高い塔のひとつにある校長室。壁一面には歴代の校長48人の肖像画が。組み分け帽子やグリフィンドールの剣をはじめ、物語で重要な役割を担うアイテムの数々も見逃せない。望遠鏡や星図など、校長の趣味のグッズは、装飾チームがイギリスのオークションや骨董品店で調達したものだそう。

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3つの丸い部屋が重なった構造の校長室。

【魔法薬学の教室】

ホグワーツの暗い地下の片隅にたたずむ魔法薬学の教室は、生徒たちが魔法薬を調合する技術を磨く場所。美術チームは黒い石壁やラテン語が刻まれた真鍮のアーチを使い、このミステリアスな雰囲気を作りあげたそう。映画ではなかなか見えない瓶の中身まで観察できるのも、スタジオツアー東京ならでは。

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壁に並ぶ小瓶は1000本以上。装飾には枯れ葉や薬草のほか、おもちゃの動物や調理済みの肉の骨も使われたそう。

【9と4分の3番線】

ホグワーツへの玄関口、キングス・クロス駅の9と4分の3番線。壁に食い込む手押しカートは、3種類ある。お気に入りのカートでの記念撮影が終わったら、ホグワーツ特急へ。限定グッズも揃っているレイルウェイショップも忘れずにチェック!

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スタジオツアー東京のホグワーツ特急は、約100年前にイギリスで使われていた蒸気機関車を船便で輸送し日本で装飾を施したもの。

【ダイアゴン横丁】

新学期の準備に欠かせないダイアゴン横丁。紀元前382年創業の杖専門店「オリバンダーの店」から、ロックハート先生のサイン会が開催された「フローリシュ・アンド・ブロッツ書店」まで、細部まで精巧に作り込まれたお馴染みのお店を堪能しよう。

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一定時間で照明が変わるので、昼夜両方の街並みが楽しめる。

ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター

映画「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」の世界へ。
映画制作の舞台裏を体験できるウォークスルー型のエンターテインメント施設。ここでしか楽しめないアクティビティやフード、グッズも必見! 東京都練馬区春日町1‐1‐7 TEL:050・6862・3676 運営時間は季節によって前後 チケットは公式HPから日時指定の事前予約を。大人6300円、中人(中・高生)5200円、小人(4歳~小学生)3800円。https://www.wbstudiotour.jp/

※『anan』2023年11月15日号より。写真・阿部ケンヤ 文・川鍋明日香

(by anan編集部)