Billkin&PP Krit、待望の日本でのライブは「気持ちを目一杯受け取りましたよ~」

2022.10.29
タイの俳優でアーティスト、Billkin&PP Krit(ビルキン・アンド・ピーピー・クリット)のインタビューをお届けします。

言葉や文化の壁を越えて応援してくれる存在に感謝。

共演したドラマやステージ上のパフォーマンスでは、ふたりの間に流れるどこかアンニュイな空気感が印象的なBillkinとPP Krit。素顔の彼らは、フレンドリーで茶目っ気溢れる等身大な青年。撮影やインタビュー中も常に朗らかで息の合ったやりとりを披露してくれたふたりに、日本への想いや関係性について尋ねてみた。

Entame

――今回、日本でライブをすることが決まった時の心境を教えてください。

Billkin(以下BK):子供の頃から様々な日本のカルチャーを浴びて育ったので、テクノロジーが進んだカッコいい国っていう印象があるんです。その国に仕事で来られるなんて、夢が叶った気がして嬉しかったです。

PP:本当にそう! 仕事を始めた当初は、自分たちの活動が僕らをここ(海外)まで運んでくれるとは思っていなかったんです。言葉や文化を超えて多くの方に知ってもらえたことが嬉しいし、こうして日本に来たことで、自分の視野も広がった気がしています。

――おふたりとも久々の来日だそうですが、変化を感じた点はありますか?

BK:日本は3~4年ぶりですが、以前と変わらず食事は美味しいし、人も面白い。気づいた点は、ミヤシタパークがキレイになったことと新しいタイプのタクシーが登場したことかな(笑)。

PP:前回から10年以上経っているから、変化は正直わからなくて(笑)。でも今回すごく感動したのは、日本の規律正しさ。身の回りのことすべてがきちんとしているし、街を歩く人たちも周囲との距離をちゃんと保っていて、他の人の存在を尊重しているところが日本らしいなって感じました。

――ライブ準備はいかがでしたか?

BK:20日以上かけて準備しました。自分たちがアーティストとして何を伝えたいかを考えるところから始めてショーの全体像を決め、細かい点を少しずつ調整していったんです。

PP:少し付け足すと、演じている自分たちが幸せな気持ちでエンジョイすれば、観てくださる方も一緒に楽しんでくれると思ったんですよね。なので、準備もステージも全力で頑張りました。

BK:そうだね。特に日本語訳の歌詞は、すごく頑張ったつもり(笑)。

PP:なるべくはっきり発音しようとしたけれど、難しかった~! 本当はもっと上手にできたと思うんだけど…。

――実際に日本のファンと触れ合ってみてどのように感じましたか?

BK:言葉の壁を越えて僕たちのことを応援してくれるだけでもありがたいのに、ライブに足を運んで直接会いに来てくれたことが本当に嬉しくて。日本のファンはすごく特別な存在で、みんな可愛らしいなって感じました。

PP:(ニコニコうなずきながら)ファンの方々が喜んでくれていることがヒシヒシと伝わってきて、すごく嬉しかったです。作品が僕らとみなさんを出会わせてくれたんだなって、改めて実感しました。目を見るだけで僕らを思ってくれていることがわかったし、気持ちを目一杯受け取りましたよ~。

BK:僕らが手を叩くとみんなも一緒にやってくれて、同じ気持ちで特別なモーメントを過ごせたと思います。

――ステージやプライベートにおいて、ふたりの間で役割分担はありますか?

BK:役割は決めていなくて、その時どきで変わります。お互いに自分が得意なことは相手に教えてあげるけれど、それ以外は自由。プライベートも気分によって一緒に行動したり、しなかったり。すごく気楽な関係ですね。

PP:その通り。長い知り合いなので、どちらか片方のコンディションが良くないことは、ふたりにとっても望ましくないんですよね。お互いがいい状態でいい仕事をしたいと思うから、何かあった時は助け合うようにしています。

――得意なことを教え合うとのことですが、それぞれの得意なジャンルは?

PP:Pが得意なのはショッピング。だって簡単でしょ?(ふたりとも爆笑) 他のことはあまり得意じゃないと思う。たとえこなせたとしても、それが得意なのか自分ではよくわからないんですよね。自分で決めることじゃなくて、周りの人の判断で決まる気がします。

BK:たしかに。僕が得意なことは…右手を使うこと。右利きだからね(笑)。

――なるほど(笑)。最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

BK:僕らのことを応援してくださって、すごく嬉しいです。みなさんに会えてお互いにエネルギーを交換できた気がしたし、いただいたエネルギーが次の作品を生み出す力になると思います。また絶対に会いましょうね。(日本語で)ありがとうございます!

PP:今回お会いできて、とても嬉しかったです。これからも成長を止めずに素敵な作品を生み出していくこと、また会いに来ることを約束しますね。

Billkin&PP Krit 2019年にドラマ『My Ambulance』での共演で注目を浴びる。‘20年主演ドラマ『I Told Sunset About You~僕の愛を君の心で訳して~』(Rakuten TV、U‐NEXTで配信中)がタイ国内外で多くの賞を受賞するなど大ヒット。続編『I Promised You the Moon』も話題に。シリーズの挿入歌が詰まったスペシャル・アルバム『About Sunset To The Moon~僕の愛を君の心で訳して』(ユニバーサルミュージック)が発売中。

ビルキン(写真下) 本名はプッティポン・アッサラッタナクン。1999年10月8日生まれ。2017年に俳優デビューし、艶やかな歌声で歌手としても活躍。7月にリリースした「I Like Myself When I’m with You」のMVは、再生数3300万回を超える(10月14日現在)。

ジャケット¥37,000 パンツ¥30,000 シューズ¥63,000(以上アタッチメント/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762) シャツ¥39,600(ウジョー/エム TEL:03・6721・0406) ネックレス 各¥110,000(ネイキット naket.gold@gmail.com) バングル¥11,000(ジュエッテ TEL:0120・10・6616)

ピーピー・クリット(写真上) 本名はクリット・アンムアイデーチャコーン。1999年4月30日生まれ。2017年に芸能活動を開始し、俳優や歌手、モデルとして活躍。ソロ曲「I’ll Do It How You Like It」など、スタイリッシュな衣装やムーディな世界観が際立つMVも話題に。

ジャケット¥92,400 パンツ¥40,700(共にリトルビッグ TEL:03・6427・6875) ゴールドのネックレス¥110,000(ネイキット) チョーカー¥14,300 イヤーカフ¥14,300(共にジュエッテ) メガネ¥60,500(ディータ/オプティカルテーラークレイドル青山店 TEL:03・6418・0577) ピアスは本人私物 その他はスタイリスト私物

※『anan』2022年11月2日号より。写真・長山一樹(S‐14) スタイリスト・タカハシエイジ ヘア・Roangritz Apisitvachiramatee メイク・Witsarut Jullasorn 通訳・高杉美和 インタビュー、文・真島絵麻里

(by anan編集部)