食いしばりでエラが張る? 2秒でできる簡単「顎ゆるめ」がいい!

2019.10.27
顔のケアは肌だけでOK、と思っていない? 実は、その下にある骨も重要なのです。頭まわりの骨を健やかに保つためのトレーニングで、すっきり小顔&アクティブな表情に。教えてくれたのは、歯科医師・関 有美子先生と美容整体トレーナー・波多野賢也さんです。

頭の骨ゆるメンテ

体と同じように、たくさんの骨が集まって成り立っているのが頭。「それらの骨の状態が、実は顔の印象を大きく左右します」と、美容整体トレーナーの波多野賢也さん。

「骨が正しい場所に収まっていると顔の左右のバランスが整い、垢抜けた印象に。頭や顔のラインも引き締まり、小顔になります。さらに表情筋の動きが活発になるので血行もよくなり、活き活きとした表情に」

ところが最近、この頭の骨の状態がよくない女性が増えているのだとか。その大きな原因はストレス。いろいろな悩みはここに起因するとも。

「頭の骨が歪み、結果、顔がぼってりと大きくなったり、目が開けづらくなったりする。額や眉間のシワも、骨が整っていないことが原因です」

また、ストレスでの「食いしばり」も、頭の骨を歪ませる一因に。

「口が大きく開かなかったり、開けると痛むなら食いしばりの可能性が。噛む筋肉は側頭につながっているので、締め付けるような頭痛が起きることも」(歯科医師・関有美子先生) 

CHECK!

□サイドを締め付けるような頭痛を感じることがある。
□眉毛を動かさずに、目がぱっちり開かない。
□眉を上げたときに、左右の高さが違う。
□口が大きく開かない・口を開いたときに痛みがある。

ゆるめメソッド

顎まわりを歪ませる大きな原因は、歯を噛みしめる「食いしばり」。

「口を閉じたとき、上下の歯は離れているのがふつう。ただ、集中したり、ストレスがかかると、無意識のうちに触れ合わせてしまう。これを、食いしばりと呼びます」

と関先生。パソコンやスマホ操作中などに食いしばりがちだそう。

「この状態が続くと顎の骨が肥大し、男性っぽい骨格になってしまう。噛むときに使う咬筋も必要以上に発達し、エラ張りのもとに」

防ぐ方法はごくシンプル。

「こまめに口を開け、顎の緊張をゆるめます。食いしばりグセが減ったら、咬筋をほぐすマッサージも。顎が楽になるとそこにつながる首や肩の筋肉もほぐれ、肩こりや頭痛の解消にも役立ちます」

食いしばりグセを解消する基本のゆるめ方
基本の“顎ゆるめ”は、口を大きめに1秒開けるだけ。下顎を動かす筋肉をストレッチして、顎を休ませる。「口角を上げながら行うと表情も柔らかに。頬骨を押して行えばほうれい線予防にもなります。顎の痛みが取れてきたら、開ける・閉じるを交互に繰り返す動きで、さらにゆるめましょう。いずれも、声は出さずに行ってもOKです」

1:口角を上げて口を開ける【1秒】

16

口角をやや上げながら、口を大きめに1秒開ける。可能であれば「あー」と声を出しながら。

2:頬骨に指をあて押さえながら口を開ける【1秒】

17

左右の頬骨に、両手の人さし指の側面をあてる。軽く押しながら1と同じように口を1秒開ける。

LVEL UP:基本のゆるめ方を意識して、口を開け閉めする

Health

基本のゆるめ方の応用編として、口を開け閉め。2のように頬骨に指をあてて行っても。

関 有美子先生 歯科医師。モデル、エステティシャンとして活動後、美容へのアプローチも視野に入れ歯科医療に携わる。著書に『歯科医が教える即効1秒小顔』(主婦と生活社)。この記事のモデルも関先生。

波多野賢也さん 美容整体トレーナー。豊富な知識と長年の施術経験から編み出した、独自のメソッドを提案。近著に、『寝ながら下腹ぺたんこポーズ』(池田書店)。

※『anan』2019年10月30日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) 取材、文・新田草子

(by anan編集部)

美容-記事をもっと読む-_バナー

池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ