会社を辞めて、こうなった。【第8話】 ストーカー被害に遭う。

2015.2.26 — Page 3/3

「友達になってほしい」

「5分だけ話がしたい」と言うので「勉強しないといけないので、話す時間は全く無い」と恐怖を隠して伝えると、怒って図書館を出て行きました。あぁ良かったと安心するのも束の間、1時間ほどたって彼が戻ってきました。そして床に膝をついて「どうか酷いメッセージを送ったことを許して欲しい。友達になってほしい。声をかけるのすらダメ?」とまるで喜劇(ある意味ホラー)のように哀願してきます。「勉強しないといけないと言いましたよね?」と伝えたら、「こんなに膝までついているのに、許してくれないのか!」と激怒。

なんでこういうことに巻き込まれてしまったのだろう…? と途方にくれていたら、向かいの席の女の子が気づいてくれて、怪訝な顔で彼をじっとにらんでくれました。あぁ、図書館通いはもう諦めないといけないんだなと本当に悔しくなりました。そして連絡先を教えたことや自分の浅はかさを後悔。今までの自分の危険センサーは、ここでは通じないんだなとよくわかりました。

そして図書館にはもう行けないので、ネット環境が整っているコーヒーショップで勉強することにしたのですが…。窓辺の席に座っていたら、窓をガンガンと外から叩いてくる人が。無視をしていたら、なんと中に入ってきて席の前に勝手に座ってきます。ギョッとしていると、どんどん攻撃的な感じで話しかけくるのです。

ラルフ・ウォルド・エマーソンに救いを求めて。ちなみにクレジットカードがなぜか切れず、カプチーノを店員さんに奢ってもらう。こんなラフなサービスもサンフランシスコならでは。
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信じられますか? 日本じゃ起こりっこないですよね。

これは恐怖以外の何物でもありません。「中国人か? ニーハオ」と。本当にもう失礼です。図書館での一件で痛い目にあったので、一切個人情報は伝えてはならないと無視をし続けていたらノートに書いてあった日本語を見つけられ「君は日本人なのか! アイシテル」と。怖くて睨むこともできません。英語ではまだ太刀打ちできないし、逆恨みされても日本のように会社や家族、友達に守ってはもらえないのです。ここでは私にはまだ何も無いのです。30分ほどずっと靴のつま先を見つめて耐え続けた結果、去って行きました。

これはモテているのとは全く違います。こちらに敬意を払ったうえで、好意を示しているなら、こういうことは絶対してこないですよね。レストランでご飯を食べていても勝手に写真を撮ってきたりと本当に失礼です。軽んじているんですよね。アジア人女性は、簡単に手ごめにできると。めちゃくちゃムカつきます。マジで腹立つ! 

つい先日引っ越しましたが、入居当夜はオーナー(男性)が寝込みを襲ってこないか心配で(考えすぎ。でもそれぐらい男性不信に陥っています)、唯一持っている凶器になるもの=ハサミを握りしめて就寝。まぁ、気づいたらよだれを垂らして爆睡していましたが…。

「恋人が出来ると英語が上達するよ」とこちらに来る前にあらゆる人に言われましたが、今は彼氏が欲しいなんてとんでもない! サンフランシスコに住む男性全員に不信感が(語学学校の学長と先生、家のオーナー以外)。早く普通のモードに戻りたいです…。

SEE YOU!

タルティーヌベーカリーのけしの実のケーキ、大好き!
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PROFILE

土居彩

編集者、ライター。14年間勤務したマガジンハウスを退職し、’14年12月よりサンフランシスコに移住。趣味は、ヨガとジョギング。ラム酒をこよなく愛する。目標は幸福心理学を学んで、英語と日本語の両方で原稿が書けるようになること。

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