犬山紙子の夜更けの女子トーーーク vol.2 自撮りの作法

2014.5.23
タレント・イラストレーターの犬山紙子が送る連載「夜更けの女子トーク」。今週のテーマは「自撮りの作法」です。自撮りでいかに盛るか…それは女子の永遠の課題。詐欺まがいの盛り写真は、同性の反感を買うことも分かっている…だけどやめられないのが、盛り・自撮り写真のSNSのアップなのです…。

”夜更けの女子トーク”に登場するのは、職業や価値観もそれぞれ違う、個性豊かな4人のアラサー女子たち。仕事にも一段落がついた夜更け、4人がグループLINEで本音炸裂の女子トークを繰り広げます。

テーマ:自撮りの作法

犬山さん連載2-1.

 SNS戦国時代の今、アイコンの顔写真をどうするかは結構悩むところ。キメキメショットは恥ずかしいから、焼き肉見て喜んでるぐらいの適当な顔にしてる人も多いのではないでしょーか。逆に、実際よりすごく盛れてる写真をアイコンにしてる友人を見つけると、ツッコまずにはいられない。「みんな騙されてる~。あの子ホントはあそこまでかわいくないのに」って意地悪な姑みたいにネチネチ言いたくなる気持ちに襲われる。…もう、こんな気持ち嫌ですよね…。別に迷惑こうむってるわけでもないのに、人が本来よりも得をしていると感じると何か言いたくなるだなんて。芸能人見てよくわかりもしない癖に「アイツ整形」ってすぐ言うバカと一緒!

 とはいえ「あーん私ブスだよお」なんてコメントつけながら自撮りアップする女にはやっぱ言いたい。「本当はかわいいって思ってるからアップしてんだろ!」って。そういう余計なひと言をつけるのは自撮りのイメージ自体を悪くするのでやめてほしい物です。

 そんなこんなで、女同士で「アレはやりすぎだよね」なんて言うものの、心の底ではこう思ってしまいます。「許されるものなら、私もあれぐらいかわいく撮れた写真をアップしたい!」と…。

 よくよく考えたらかわいく撮れた自撮りをSNSにアップする子って、やっぱりモテてるんですよね。自分のキメ角度や仕草をわかってるってことは、自己プロデュース能力が高いということ。そんなわけで、ディスって足を引っ張るのではなく、コツを教えてもらったほうが良さそうです。嫉妬してギャーギャー言うより、嫉妬されるほうがいいですしね。ちなみに、かくいう犬山も自撮り1枚アップするのに、50枚ぐらい撮ってその中から一番いいヤツを選ぶという本気具合。そして、それをさも「適当に撮りました」感出しつつアップしております。結局リア友には詐欺ってるってバレるけど、いいの、盛れてる自分がSNSだけでも存在してたら…。

(vol.20までは、anan#1880-18879に掲載されたバックナンバーをもとに再編集しています)


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PROFILE
1981年生まれのイラストエッセイスト。美女達のトホホネタをまとめたエッセイ「負け美女」(マガジンハウス刊)、峰なゆかとの対談本「邪道モテ!」(宝島社刊)をはじめ「街コンのホントのところ」(新人物往来社刊)、「嫌われ女子50」(ベストセラーズ)、「高学歴男はなぜモテないのか」 (扶桑社新書)などが好評発売中。TBS「内村とザワつく夜」レギュラーなど、テレビやラジオなどでも活躍。最新刊は瀧波ユカリとの共著「女は笑顔で殴りあう〜マウンティング女子の実態〜」(筑摩書房)