『私の奴隷になりなさい』ご主人様・毎熊克哉、「実は女性に奥手です」

写真・黒川ひろみ 文・田嶋真理 — 2018.9.28
ドラマも映画もイケメンなしには楽しめない! 今回、ご紹介する作品は、『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』と『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』。壇蜜さん主演で大きな話題を呼んだ『私の奴隷になりなさい』待望の新シリーズです。2章連続で主演を務めたのは、毎熊克哉(まいぐま かつや)さん、31歳。クールな眼差しで映画ファンを魅了する、毎熊さんにお話をうかがいました。

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いま、もっとも注目を集める実力派の新進俳優

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2016年公開の自主映画『ケンとカズ』のカズ役で注目を集め、映画賞新人賞3つを獲得した毎熊さん。その中のひとつである、毎日映画コンクールの表彰式では、東映の岡田裕介会長の目に留まり、大作映画『北の桜守』(2018年)に大抜擢。確かな演技力と圧倒的な存在感を武器とし、映画界に頭角を現してきました。そんな毎熊さんが、『私の奴隷になりなさい』新シリーズでは、奴隷を調教するご主人様を熱演。過激でスリリングな濡れ場を惜しげもなく披露し、官能と欲望の世界に身を投じています。

ーーこの映画の出演オファーを受けたとき、どう思いましたか?

毎熊さん 最初は詳しい内容を知らなかったので、“官能小説が原作の映画” という印象でした。その後、『私の奴隷になりなさい』の新シリーズとわかり、壇蜜さんが主演した前作を観ていたので、“これはハードそうだ、大丈夫かな” と、少し不安な気持ちになりました。

ーー実際に演じてみて、いかがでしたか?

毎熊さん 撮影前に原作を読んで、作品自体の魅力と役柄のおもしろさに引き込まれました。これほどまでに絡みのシーンがある作品は初めてでしたが、演じてみると思っていたよりも大変さは感じず、スポーツをやっているような感覚で汗をかきながら演じました。

ーー汗と言えば、濡れ場の中には、毎熊さんがかなり汗ばんでいらっしゃるシーンがありました。

毎熊さん ホテルの部屋のシーンは、本当に暑かったです。音が入ってしまうので、エアコンをつけることができず、演じている僕たちと撮っているスタッフさんたちの熱でムンムンとしていました。

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ーー妻がいながら、奴隷をコントロールする “ご主人様” の活動にのめり込んでいく、目黒に共感できましたか?

毎熊さん 僕は彼のようなことはしませんが、誰にでも性癖はありますよね? 個人的な欲望を追及していった先はどうなるのかなと思いながら演じました。

ーー第2章で目黒が人妻・明乃を「どこかで会ったことある?」と、ナンパするシーンが印象的でした。実生活で、同じ手を使ったことはありますか?

毎熊さん 実際の僕は女性に対して、すごく奥手です。知らない女性に声をかけることはもちろん、知り合いの女性ですら、頑張らないと食事に誘えません。そこは目黒と違うところです。

ーー別人格になり切ることに喜びを感じた?

毎熊さん 好き放題に試せた感覚はあります(笑)。撮っていて、楽しかったです。

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ーーもっとも苦労したシーンは?

毎熊さん 第3章のクライマックスです。あのシーンは、目黒がこの映画の終着点に達するところだと思い、気合を入れて撮影に挑みました。第2章で明乃が奉仕しているときに涙を流した理由を分からなかった男が、あのシーンで初めて悟るんです。何かを探し続けていた男が、ようやく望んでいたものに辿り着けて喜びの涙を流す、という気持ちを込めて演じました。

ーー毎熊さんにとって、理想の女性とは?

毎熊さん 美しくなるための努力を表に見せない女性が好きです。「ごめんね~」と言いながら約束の時間に遅れてきたり、無造作に髪を束ねていたり……天真爛漫でチャーミングな女性に惹かれます。

ーー理想の女性と、どのようなデートがしたい?

毎熊さん 僕は人混みが苦手で。例えば、新潟の温泉に入って、お酒を飲みながら会話を楽しむ、みたいなデートが良いです。

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ーー毎熊さんは30歳目前にして、自主映画『ケンとカズ』がきっかけで注目を浴びました。そのサクセス・ストーリーは、これから役者を目指す若い人たちの希望になると思います。

毎熊さん 物語はまだ完結していないんです。僕はこれから本当に良い役者にならなければならない、という気持ちを常に抱いています。役者を続けていくためには、ずっと頑張り続けなければいけない。大変な仕事だと思っています。

ーー毎熊さんが夢をあきらめずに頑張り続けてきた、モチベーションの源は?

毎熊さん 20代で引っ越しなどのバイトをしているとき、「役者で食べていくなんてどうせ無理だから、社員になっちゃいなよ」みたいなことを言われたことがあって。実際にそういう考えが頭をかすめたことも何回かありました。でも、どうせいつか死ぬんだったら、人生を楽しみたいなと思い、踏みとどまりました。自分を突き動かしていたのは、モチベーションというより、映画にまつわる仕事がしたいという強い気持ちです。自分にはこの仕事しかないと思っています。

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インタビューのこぼれ話

クールな眼差しが印象的な毎熊さんですが、お話をしてみると……まさかの天然キャラ!? 独特の不思議オーラをまとった方でした。写真を撮られるのは苦手と言いつつ、多彩な表情を垣間見せてくれた毎熊さんの撮り下ろしグラビアにもご注目ください。

Information

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『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』9月29日(土)より、
『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』10月13日(土)より、
各章、2週間限定上映にて、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
出演:毎熊克哉、行平あい佳、杉山美央、百合沙ほか
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://www.watadore.jp/


©KADOKAWA 2018


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