超甘えん坊で抱っこが好き…毎日幸せに過ごすスイートな子猫さまの衝撃的な過去

取材、文・Manabu Matsunaga — 2024.2.25
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第212回目はヨーロピアンのアテナ(Athéna)さま。

人懐っこくて甘えん坊な子猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.212
猫さまの話をもっと聞かせて!
アテナさまは生後6か月の女性猫さま。


子猫


<アテナさまが語ります>
私は南フランスにある広いテラス付きアパルトメントに住んでいます。ここはとても快適です。朝、目を覚ますと食事をし、少し遊び、出窓の前にある猫の木に行き、そこで観察して多くの時間を過ごします。それからベッドに行くかクローゼットに行って、長い昼寝をします。その後、甘える時間がやってきます。抱きしめられたり、飼い主が遊んでくれたり…。
寝ている子猫

食事は『japhy』というフランスのブランドを飼い主が注文してくれるのですが、注文には私の名前も入っています。ひとりっ子なので間違うことはないんですが(笑)。毎朝起きたらまずはパテ、日中はカリカリ。ほかのおやつも同じブランドのマグロを使ったおいしいものをいただいています。


子猫

家の中で一番好きな場所はぬいぐるみと一緒にいるベッドで、猫の木の上も安心できます。飼い主の髪を結ぶシュシュや羽のついた棒で遊ぶのは楽しいです。私は人懐っこくて好奇心旺盛な小さな猫です。でもちょっと怖がり。とっても優しい猫と言われています。


<飼い主から見たアテナさまとは>
私は小さい頃からいつも猫がそばにいました。アテナは生後約1か月半のときに、匿名で保護施設の前に置き去りにされていました。とても汚れていて、糞尿でいっぱいでした。その後、彼女は養子縁組されるまで社会と交流するために里親養護施設に預けられたのです。捨て猫や虐待された猫を引き取る協会の里親会の日に出会いました。アテナを見たとき、彼女はすぐに私に近づいてきて私の指をなめました、その時私の猫になる事を瞬時に理解しました。
キャットツリーにのぼる子猫

アテナはまだまだ子猫ですが、生まれてすぐに母親と別れてしまったので、彼女は私のことを食事を与え、抱きしめ、必要なものを与えてくれる母親と思っているに違いありません。アテナは私を愛しており、彼女が最も信頼できる人と見ていると思います。


子猫と赤ちゃん

私には2歳半になる息子がいますが、とても仲良しです。一緒に息子のおもちゃで遊んだり(ほとんど邪魔している感じですが)、お昼寝したりする姿を見るたびに幸福感があふれます。アテナと一緒にいると毎日がとても幸せで、私の人生にはたくさんの喜びがあるのだと感じさせてくれます。そして抱擁とゴロゴロと喉を鳴らすことを聞くことで癒されています。


羽のついたおもちゃと子猫

アテナはたくさんの愛を私にもたらしてくれます。私にとっては、とても柔らかくて元気な小さなぬいぐるみなのです。


ーーまだまだ子猫のアテナさま。過去の辛い境遇を体験しながらも、優しく甘えん坊の猫さまに育ちました。飼い主からいっぱいの愛情をもらい、ここの息子と一緒に遊んで、お気に入りのおもちゃと快適な居場所を得てストレスのない生活を送る毎日の様子が伝わってきました。
著者情報松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!