「普通の恋愛はできないの…?」17歳年上バツイチ彼氏をもつ31歳女性の「勘違いと今すぐすべきこと」

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2023.11.27
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、17歳年上の恋人が交際をオープンにしたがらないという31歳女性のお悩み。佑雪さんが、彼女が幸せになる方法をズバリ回答してくれます!

お悩み:「私との関係をオープンにしない彼と幸せになるには?」

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【クラブ佑雪】vol. 322


私のお付き合いしているかたは離婚歴あり、子どもありの17歳年上です。子どもは大学生と高校生で前妻と暮らしており、離婚原因は彼の不倫です(相手は私ではありません)。 私と彼は出会って7年、恋愛関係になってからは2年以上がたっており、6年ほど前の彼の離婚に関する一部始終も見てきました。現在、私にとって彼は唯一の人であり、過去のこともすべて含めた上で、そばにいる覚悟ができています。彼からの愛情も多大に感じますが、「僕は普通の恋愛関係を築けない」「僕は一緒にいる人を不幸にする」と言い続けており、交際を公にすることに後ろ向きです。

「家族のことを考えると過去の自分はなんてことをしてしまったんだろう」と申していることもあり、今でも精神的にかなり落ち込んでいることがあります。私はその気持ちに寄り添いたいですし、自業自得といえばそうなのですが、その心の痛みは一生ついてくるであろうことも理解しています。上記のような発言も、離婚とそれに付随した大変な日々のトラウマからくることもわかります。

ただ、彼には私と幸せになる権利もあると思うのです。そして私にも、彼と幸せになる権利があります。そこで「恋愛ではいつも軍曹たれ」とおっしゃる佑雪さまにお伺いしたいのですが、彼をそのような前向きな気持ちにもっていく作戦とはどのようなものがあるのでしょうか。私は仕事の傍ら未だ夢に向かって学生を続けており、結婚願望や子どもをもちたいという希望はなく、その点で焦りはありません。時間がかかってもいいので、いつか2人でのんびり外を散歩できるようになりたいと願っています。

(まるる 31歳未婚 大学院生)

「ナメられちゃ、ダメよ」

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あのう、それ“軍曹”じゃなくて“軍師”の間違いだと思うので、訂正よろしくお願いします。まあ、幸せな恋をするには戦略が必要っていうことは合ってますけどね!

現状、ご相談者さまは「彼からの愛情も多大に感じ」てはいるものの、全然足りないってことですよね? 「僕は普通の恋愛関係を築けない」「僕は一緒にいる人を不幸にする」なんて、もっともらしい言い訳をしてますが、付き合ってることは秘密なんでしょ? おかしくないですか? 彼から感じる多大な愛情って、何? って、わたくし思ってしまうのですが…。

彼、今、48歳くらいってことね。17歳年下のご相談者さまと並ぶと、パパ活にしか見えないのが恥ずかしいんじゃない? 年齢が離れていても気持ちがピュアなら隠れる必要はないんだけど、彼にとってのご相談者さまの位置付けが、やましい感じなんじゃないの? 誠意あるお付き合いをしている対等なパートナーというより、性的な魅力に惹かれて下半身で付き合ってる、みたいな部分が色濃いのでは? わたくしの周りにもいますよ、そういう男性。妻と離婚なり死別なりして、完全に独身でも、お相手女性がだいぶ年下で、パッと見、愛人みたいに見えるカップルで、男性が彼女のことを公にはしてない人。結構、社会的地位が高い人に多いのと、あとは子どもとの関係でしょうね。そういう女性がいると、遺産相続の問題や生理的嫌悪から「あんな人と再婚しないでよ」なんて言われても、めんどくさいですし。だったら、隠れて付き合おう、みたいになっちゃうんでしょうね。

ただ、そこにはどうしても男尊女卑とか、なんだかんだ女性を性的な対象にしか見てないみたいな、嫌な雰囲気は漂いますよね。そういうのって、言い訳してても滲み出るもの。っていうのが、わたくしが想像する彼側の問題。ご相談者さまにも改善すべき点はあります。

そもそも、そんなにナメられてる(はい、ナメられてますよ)ってことは、ナメられるなりの理由があるわけですよ。彼の「気持ちに寄り添いたいですし」「理解しています」「トラウマからくることもわかります」みたいに、彼の気持ちを優先しすぎ!!!!!! 1回くらい「はぁ? だからぁ?」って言ってやりましたか? 「私のこと大事なら、それくらい我慢して、強くなって、私の関係、みんなに公表してよ!」くらい言ってやればいいじゃないですか。そこで「うわ、嫌われたらどうしよう、僕のこと捨てないで!」って思わせてやりましょうよ。

いいですか? 「今度、ホームパーティーするから、お互いの友だち呼んで、そこで付き合ってるって発表しよう」って提案しましょう。「うちの両親に挨拶して」より、よっぽどハードルが低い提案です。やさしいです。彼が公表してくれるのを待ってても仕方ないので、ご自身で実行に移しましょう。そこで彼が「それはちょっと…」ってなったら、「こんなの、まるで愛人じゃない? 私、あなたの愛人なの?」って問い詰めましょう。付き合って2年でしょ? そのくらい、やっても全然いいです。「時間がかかってもいいので」なんて、昭和の時代に流行ったテレサ・テンの歌に出てくる「待つ身の女」みたいなこと言うのはやめましょう。令和ですから。今、ここで行動を起こすのです! そうすれば、本当に「私にとって彼は唯一の人」かどうか、わかるはずです。正直、現時点ではそこまでの価値が感じられないので、真実を知るためにも彼にご提案ください。これっぽっちのことで、ご相談者さまがズルズル我慢し続ける必要はありません。年内の問題解決、お祈りしております。


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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