え~知らないの? ディズニー新作で話題のフラワードレス、先行配信!
まもなく公開!『くるみ割り人形と秘密の王国』
【女子的アートナビ】vol. 133
世界の名作を世に送り出してきたディズニーが、ついに『くるみ割り人形』を映画化。絵本や童話、バレエなどさまざまな形で愛されてきた物語が、プレミアム・ファンタジーとしてスクリーンに登場します!
物語の主人公は、愛する母を亡くして心を閉ざした少女クララ。その年のクリスマス・イブ、彼女はふとしたことから不思議な世界へと足を踏み入れてしまいます。
そこは、美しく幻想的な“花の国”、“雪の国”、“お菓子の国”、そして荒れ果てた ”第4の国”からなる<秘密の王国>。この王国で唯一のくるみ割り人形だという兵士に導かれ、クララの冒険の旅がはじまります。やがて、彼女は危機に瀕した王国を守るための戦いに巻き込まれていくことに……。
葉菜桜花子さんにインタビュー!
このファンタジックな映画の主人公たちが着ている美しいドレスを「花」と「イラスト」で表現したのが、フラワードレスアート。本映画のために3作品が制作されました。作者は、葉菜桜花子さん(@hanacotoba_jp)です。(下の画像はご本人が制作された自画像)
葉菜桜さんは、福岡在住のアーティスト。2017年春よりSNSで、女性のイラストと花びらを組み合わせたフラワードレスアート作品を発表して注目を集め、Twitterのフォロワーは13万人を突破。2018年7月には作品をまとめた書籍も出版されています。
――まず、この企画が実現したいきさつについて、教えていただけますか?
葉菜桜さん 私は毎日お花のドレスをSNSに投稿しています。それを目にした方々がいらっしゃって、この企画をいただきました。素敵な企画だったのですぐにOKしました。
――ディズニーからアート制作を依頼されたとき、どんなふうに思われましたか?
葉菜桜さん 嬉しさとワクワクを同時に感じました。これまでにも『美女と野獣』や『白雪姫』などディズニー映画は好きで観ていました。だから依頼がきたときは、とてもビックリしましたが、それと同時にワクワクしていました。
――映画の本編もご覧になったそうですが、いかがでしたか?
葉菜桜さん どこを切り取ってもかわいく素晴らしい映画で、映画全体の世界観に圧倒されました。特に印象に残っているのは、主人公クララの美しさです。そして、クララのドレスが変化するところも魅力でした。
かわいすぎーっ!フラワードレスアート
では、ここからは、現在ディズニーの公式サイトで順次発表中のアート作品3点を見ながら、葉菜桜さんのコメントをご紹介していきます。
まず1作品目のモデルは、主人公クララ。彼女が着ている紫のドレスをイメージした作品は…
こちらです! かわいいーっ!
――本当に素敵なドレスですね。どんなお花を使って制作されたのですか?
葉菜桜さん 使用したのは、デルフィニウムとトルコキキョウです。制作期間は、構想や使用花材の選定なども含めると1週間くらい。衣装のイメージを崩さずにお花で再現することを意識したのがポイントです。
続いて、2作品目のモデルとなった登場人物は、“お菓子の国”を統治する妖精、シュガー・プラム。彼女のフラワードレスは…
こちらです! なんという美しさ!
――このドレスの制作ポイントは、どの部分ですか?
葉菜桜さん ポイントは、フリル感の再現です。とても繊細な作業でした。使用したお花は、バラ、カーネーション、トルコキキョウです。シュガー・プラムのドレスの色味を意識して、バラはテナチュール、カーネーションはアンティグアという品種を使いました。制作には2週間くらいかかりました。
ananweb、先行配信作品の発表です!
そして、最後の3作品目は、ananwebが先行配信! ディズニーの公式サイトよりも一足お先に公開させていただきます!
3作品目のモデルとなった登場人物は、シュガー・プラムがクララをもてなすために催したバレエの舞台に主役として登場するバレリーナ・プリンセスです。彼女のフラワードレスは…
こちらです! かれんで美しい~♡
――白いドレスも背景も、とても素敵ですね。
葉菜桜さん この背景は、作品の場面写真などを拝見し、水色のイメージがあったことと、衣装として使用した白いお花を目立たせたくて、このような背景になりました。使用したお花は、アナスタシア、カスミソウ、アジサイ(プリザーブド)です。制作期間は2週間くらい。バレリーナ・プリンセスのチュチュにアナスタシアを使用したところがポイントです。
また、3作品とも、制作中は、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』第3曲『金平糖の精の踊り』をリピート再生して聞き続けていました。
フラワードレスの描き方は?
――ところで、フラワードレスアートの制作方法を教えていただけますか?
葉菜桜さん まず、お花を画用紙の上に無造作に置きます。それを見たインスピレーションで下書きをします。下書きが終わるとそのまま筆入れします。お花のドレス部分を調整し、風を使って周りに花びらを散らします。
――制作で難しい点を教えていただけますか?
葉菜桜さん 生ものであるお花や葉っぱを使うため、素早く描き上げなければいけないところです。それから、完成した絵を写真に撮るところも難しいです。自然光で撮影しているため、光や天候に作品の出来は左右されてしまいますし、最終的に絵になるかどうかは写真次第なところもあります。
――なるほど。写真もかなり重要なのですね。では、最後に、今後の抱負とメッセージをいただけますか?
葉菜桜さん 私自身がお花の魅力に取り憑かれておりますので、そのような人が増えるように微力ながら絵を描き続けたいと思います。
『くるみ割り人形と秘密の王国』は、本当にどこを切り取ってもかわいくて、素晴らしい世界観に浸れる作品です。ぜひ、映画館でご覧になってください。
葉菜桜さんのフラワードレスアートを見たら、ますます映画が楽しみになってきましたね。『くるみ割り人形と秘密の王国』は11月30日(金)から全国で公開されます。どうぞお見逃しなく!
Information
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/kurumiwari.html
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