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角 侑子

じわじわ浸透!? 「オープンマリッジ」な関係ってアリ?|リアルな夫婦生活 ♯37

2017.6.20
世の中の常識は常に変化していくもの。 仕事を複数持つ副業という新しい働き方が生まれたり、一部区域では同性のパートナーシップを公的に認める同性パートナー証明書が交付が開始されたりと時代のニーズに沿った形で、常識が変化していきます。 その時代の変化にならってか、最近では夫婦のあり方にも驚くべき変化が見られてきているのです。それが「オープンマリッジ」という関係性。今回はこのオープンマリッジという新たな夫婦の関係性についてご紹介いたします。

夫婦以外のパートナーを認め合う関係

【リアルな夫婦生活】vol. 37

オープンマリッジってなんぞや?と思う方も少なくありませんよね。横文字にすると何だかカッコいい印象がありますが、夫婦関係にある男女がお互いに夫婦以外のパートナーを持つことを認める関係性のことを指します。

語弊を恐れずに端的に言えば、公的に浮気を認め合う夫婦……ということです。芸能界の不倫報道によるバッシングが厳しい日本において、驚きの夫婦観があったものだなという感じですが……。実はアメリカでは70年代に社会学者であるオニール夫妻が、新しい夫婦の倫理観として「オープンマリッジ」という表題で書籍を出版し、これが大きな反響を得たことで新たな夫婦の価値観が開拓され始めているのです。

オープンマリッジという関係を選ぶ夫婦の真意は

マイノリティではありますが、オープンマリッジという関係を持つ夫婦は日本でも実在します。私の友人・知人においても複数名ですが実際に存在しているのです。そのだいたいは私の同世代より少し上の、アラフォー世代に多いような気がします。しかしなぜ、生涯のパートナーを持ちながら別の相手との恋愛関係をわざわざ求めるのでしょうか。

私が知るオープンマリッジを提唱する友人夫妻は、兼ねてよりセックスレスだったそうです。セックスレスの大きな理由は平たく言うと相性の悪さが要因でした。結婚生活を続けるうえで申しぶんのないパートナーではあるが、体の関係だけは唯一満たされる間柄ではなかったのだとか。たかが体の関係とお思いかもしれませんが、増幅する性的欲求を一生、満たされない相手とだけしかしてはいけないと思うことは相当のストレスを感じるものです。

結婚から十数年、幾度となくケンカをし、話し合った末に夫婦二人がたどり着いた答えがこのオープンマリッジというあり方。ずっと一生をひとりの人と……と限定するからこそ、心に我慢とストレスが強いられるが、オープンマリッジにすることで本当の意味で自立した間柄で相手を思いやれると、その夫婦は語っています。

自由な恋愛関係は、諸刃の剣

夫婦が夫婦としての関係を続けながらも、恋愛相手がいることを認め合える。そんな悟りの境地にも思えるような関係性を本当に続けられるならきっと理想的なことなのかもしれません。しかし、自由な恋愛関係とは、諸刃の剣にもなるということをよく知っておく必要があります。

このオープンマリッジという関係が提唱されたのは1970年代にも関わらず、これまでそんなに浸透されてこなかったということはオープンマリッジという関係性を維持し続けるのは至極困難であることを物語っています。

アメリカでは、オープンマリッジで結婚をしたら夫婦である必要がなくなってしまったという最もらしい理由で、離婚に至ったカップルもいます。また、夫婦がいかに良好な関係を続けていたとしても、互いの恋愛相手であるパートナーがその関係に満足したままでいられるかというのも、それもまた難しい話でしょう。

結婚観を考えるキッカケに

今回は夫婦観の新しい変化として、オープンマリッジという夫婦関係についてご紹介しました。しかし、自由な恋愛にはそれなりのリスクがつきものであることも忘れてはいけません。

法的に守られている夫婦関係以外で恋愛関係を持つことは時に大きな代償を支払わなくてはいけないこともあるのです。そのことを知ったうえで、ご自身にとっての理想の夫婦関係とはどういうものなのか、夫となる相手とどう向き合っていくのか、ぜひ考えるキッカケになれば幸いです。