岩間 歩

【考えるな、感じろ!】 頭もこころも休める「言葉離れ」とは|メンタルケアで、いい女。#21

2017.3.29
“こころケア” プランナーの岩間歩による、メンタルケア連載。溜まったこころの疲れを一気に癒すのは難しいけれど、日常的にケアすることでだんだん楽になっていく。今日からできるメンタルケア、始めませんか。今回は騒がしい日々のなかで脳とこころを休ませてリフレッシュする方法をご提案。

いつも脳とこころはフル回転。

【メンタルケアで、いい女】vol. 21

「忙しいときでも時間を見つけては、好きな映画を観てリフレッシュしているはずなのに、なぜか疲れが取れない気がする。映画を観て涙活するとスッキリはするけれど、泣くことにすらなんだか疲れちゃうの」なんて話す友人Aちゃん。

わたしも感情移入をしやすく物事を深く考えてしまうタイプなので、よくわかる。映画観賞は現実逃避にはなるけれど、観ながらも常に頭とこころはフル回転。ぽけーっと映像を眺めているだけではいられないんですよね。映画や本は、気持ちを前向きにしてくれたり、モヤモヤした気持ちを腑に落としてくれる一助になるかもしれないけれど、いろいろなことを考えたり感じたりしてしまって頭もこころも意外と騒がしくなりがち。

そんなときに提案したいのは、「言葉」からすこし離れてみること。

言葉から離れる時間って、ありますか?

生活していると、無意識に文字を通していろいろな言葉や情報が目に入ってきます。電車に乗れば広告が、街中を歩けば商業施設のキャッチコピーと、スマホを開けばLINEにSNS。たとえ意識していなくても、たくさんの文字を視覚に捉えると脳は無視できずに働いてしまいますよね。そして、私たちは声を発さなくても常に「あーでもない、こーでもない」と、無意識に頭のなかで言葉を使っています。「今日の夕飯は何にしようかな」とか、「帰ったらあのメール送らなきゃ」とか。言葉を使うということは、考えるということでもあります。ずっと何かを考えていると脳みそはパンクしそうになるし、こころは休まりません。たまには言葉から離れて脳とこころを休めてみることが大切なのかも。

考えるのではなく、感じることが大切

思考から離れるためには、頭を使わず ”感じること” に没頭することがポイント。

アート作品にこころを動かされてみる
非言語ツールの代表格である、アート。普段美術館に行く習慣のない人も、ぜひ足を運んでみてください。日常のなかで触れることのない絵画や建築作品は、頭ではなくこころで感じ取るものがあるかも。キレイな絵画や好きな色彩を無心で楽しんでみてください。美術館独特の静寂も、脳とこころを休めるためには効果的かもしれませんね。

自然を思いきりからだで感じてみる
緑いっぱいの森林のなかに身を置いて、森林浴にチャレンジしてみることもおすすめ。大自然を目の前にすると知らずの内に深呼吸をして、体が生き返る感覚を経験をしたことがある人も少なくないはず。自然のなかでアスレチックを楽しむのも良いし、山登りに精を出して無心になるのもOK。新鮮な空気と目の前に広がる爽やかな光景にただぼーっと過ごすのも良いですよ。瞑想もおすすめです。ちなみに、スマホやパソコンは置いて出かけることが鉄則。森林まで出かけて行く時間がない人は、緑が多い近隣の公園を見つけてみてください。

言葉なくして生活はできないけれど、だからこそたまには言葉と離れる時間を作ってみてはいかがでしょうか。思考から少し離れた後は、きっと頭もこころもリフレッシュされているはず。

日常からできるこころケア

たまには「言葉」から離れて、脳もこころも開放してリフレッシュを。