出品者からのメッセージにドン引き… 忘れられない「フリマアプリのトラブル体験」

文・並木まき — 2024.9.12
今や多くの人が日常的に利用している“フリマアプリ”。しかし顔の見えない相手との取引ということもあってか、予想外のトラブルに見舞われることもあるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、女性たちが体験したフリマアプリのトラブル体験を3つお届けします。

延々と個人的なメッセージが送られてきて…

1:延々と個人的なメッセージが送られてきて…

「フリマアプリの出品初心者だった頃に、ギョッとする体験をしました。そのときはキッチン用品を整理していて、まだ使えそうなものを出品していました。すると、取引をしていた一人の相手が“このお鍋を使って、何を作りましたか? 僕も食べたかったなぁ”とか“よろしければ料理を教えてもらえませんか?”などの気持ち悪い内容を送ってきて…。
もちろん返信なんてしませんでしたが、すごく嫌な気持ちになりました。本人は単純に料理レシピを送ってほしかっただけかもしれないけれど、顔が見えないだけに気味が悪すぎました」(33歳女性/パート)

相手の素性がわからない関係なのに、親しげなメッセージが届けば、ドン引きしても無理はありません。エスカレートしそうなときには、早めに運営組織などに通報したほうがいいかもしれません。

明らかに嘘をつかれたのに泣き寝入り

「引っ越し前にフリマアプリでたくさんのものを出品しました。主にコスメや日用品だったのですが、だいたいは新品のままだったり、使っていても未使用品に近いものだったり、状態の良いものだけを出しました。
ところが、とある取引で、こちらはきちんとしたものを送っているのに、購入者から“写真と違うものが届いた”とクレームが。明らかに相手が嘘をついていたのに、運営に伝えても信じてもらえず、結局こちらが泣き寝入りする形で終わりました。
わりと高額なものの取引で、でも購入者は写真と違うプチプラのものが届いたと言い張っていて、絶対にそんなことはないのに…と悔しかったです」(34歳女性/メーカー)

トラブルが起きたときに、自分に落ち度がないことを証明するには、きちんとした準備をしておかないと難しいケースもあるでしょう。本来はあってはならないことですが、想定外のクレームが入ったときには、泣き寝入りになってしまうリスクもあるのかもしれませんね…。

大切なものだから大事に使えと強要された

3:大切なものだから大事に使えと強要された

「ずっと探していたグッズをフリマアプリで見つけて、嬉しくてすぐに購入しました。
ところが、発送連絡が来た後で、急に“あれはとても大切にしていたものなので、くれぐれも大事に使ってくださいね”や“すぐに手放すなら、その前に私に連絡してくださいね”などの気持ち悪いメッセージが届いたんです。
おそらく、手放したはいいけれど、惜しくなってしまったのかなという気がしましたが、それでも買った相手にこんなメッセージを一方的に送ってくるのはマナー的にどうなの? って思ったし、後味の悪い取引でした」(37歳女性/医療関係)

個人間の取引では、お店からものを買うときとは異なるトラブルもあるのでしょう。相手が悪気なく送っているメッセージだとしても、見知らぬ相手から不可解なことを告げられれば、気分のいい話ではありません。

フリマアプリは、不用品がお金に変わるメリットや欲しかったものが安価で手に入る利点がある一方で、顔の見えない相手と個人的な取引をするリスクは考慮したほうがいいのかもしれません。自分の手には負えないほどの大きなトラブルになりそうなときには、早めに運営や専門家に助言を求め、早期解決を図るのがベターです。
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