昼間から大音量のハレンチボイス

隣人がヤバい人でした… 女性たちが忘れられない「恐ろしいご近所トラブル」

文・並木まき — 2024.7.12
隣人は実際に引っ越してみるまで、どんな人なのかがわかりにくいもの。生活環境が近いことによって、予想外の迷惑をこうむる場合もあるようです。女性たちが忘れられないと語る恐ろしい隣人トラブルを、宅地建物取引士の有資格者であり、住宅にまつわる相談業務も数多く受けてきた並木まきがお届けします。

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モテないひがみだと決めつけられて

モテないひがみだと決めつけられて

「私が独身時代に住んでいたアパートは、見た目はおしゃれでしたが、壁の薄い物件でした。見た目が気に入って住むのを決めたのですが、いざ暮らし始めてみたら、お隣に暮らす女性が毎晩のように違う男性を家に連れ込み、深夜まで大騒ぎ。イチャつく声が丸聞こえで、かなり迷惑でした。
このままでは睡眠不足になってしまうと、勇気を出して一度だけクレームを入れに行ったのですが、そのときに隣人から『あなたがモテないからって、ひがまないでください』と言われ、衝撃を受けましたね…。そういう問題ではないのに、モラルが欠如した反論をしてきた隣人を、さすがにヤバい人だと思いました。
金銭的な理由ですぐには引っ越せなかったのですが、次の更新のときまでに頑張ってお金を貯めました」(34歳女性/メーカー)

マナー違反の行動を開き直り、くってかかってくるとは、話し合いのしようがないでしょう。きちんと話しても改善が見込みにくいことから、対処に困るタイプです。

猫の霊が見えている…?

「少し前まで住んでいた賃貸マンションは、ペット不可の物件だったのですが、どうやら隣の家はこっそり猫を飼っていたようで、たまに家から脱走する猫が我が家のベランダにきていました。
でもルール違反であることには変わりないので、隣の人に会ったときに『ここはペット不可の物件ですよ』ってやんわりと指摘だけしたんです。すると隣人からは『ペットなんて飼っていません! もしもあなたが私が猫を飼っていると思っているなら、それは猫の霊が見えているだけです。私は過去に飼っていた猫の霊と暮らしているので』と言うではありませんか。
私は“猫”なんて言葉を一度も出していないので、隣の家が猫を飼っているのには間違いなさそうでしたが、“霊が見えている”というメチャクチャな話にしてごまかそうとしているのを見て、かなりヤバいのでは…と思ってしまいました」(33歳女性/医療関係)

霊的なもののせいにして、自分のルール違反をごまかそうとするのは、常識に欠ける行為でしょう。しかし堂々とおかしな主張をされてしまうと、それ以上話をするのも難しくなるのが現実かもしれません。

大音量のテレビが響き渡る

昼間から大音量のハレンチボイス

「以前、彼氏と同棲をしていたときに暮らしていたアパートの隣人は、すでに仕事をリタイヤしている様子の高齢の男性でした。起きるとすぐにテレビを大音量でかけて夕方まで続くので、私の家にまで丸聞こえ。しかもアダルトビデオを昼間から大音量で見ていて、その声がそこらじゅうに響き渡っていたんです。
私はテレワークをしていたので、そんな声が昼間からずっと流れていると集中できず、仕方がないので隣人に音量を下げてもらうようお願いに行ったのですが…。隣人の男性から『耳が遠いから、音量は下げられない。申し訳ないけれど我慢をしてくれ』と頼まれて、何も改善しませんでした。
だけど、お願いに行ったときには私は普通の声で話しているのに、しっかり聴こえていたようでした。なぜテレビの音量だけは爆音にしないと聞こえないのか疑問が残りましたが、変にクレームを言い続けてトラブルになっても嫌だったので、仕方なく私は2年間ものあいだアダルトビデオの音声が響く環境で粛々と仕事をしていました」(31歳女性/デザイナー)

隣人のライフスタイルが特殊だと、近隣にも影響が及ぶ場合もあるでしょう。お願いをしても改善が見込まれない場合には、なかなかに厄介な問題です。

隣人から迷惑をかけられた場合、ほんの数日なら我慢できても、ずっと続くとなるとストレス源になりやすいでしょう。しかし変に指摘をして逆恨みをされると、さらなるトラブルに発展する例も。なにか困ったときには、管理会社や専門機関に相談してみるといいかもしれません。
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