夜の生活にも口出しされました…アラフォー女性が絶句した義父母との同居の日々【前編】

文・並木まき — 2024.3.1
順調だった結婚生活が、義父母との“同居”によって音を立てて崩れることもあるようです。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな体験をした女性のエピソードをご紹介します。

夫から義父母との同居を提案され… 不安を抱えながらも了承

涼香さん(仮名・39歳女性)は、結婚2年目の頃、穏やかで優しい4歳年上の夫から義父母との同居を提案されました。提案があった当初は、“同居”という暮らし方に不安があったものの、その頃の夫はマザコンでもなく義父母も涼香さんに丁寧に接してくれていたことから「あの義父母となら大丈夫かも」と、同居を了承したそうです。

「でも、私の考えは甘かったのです。同居を始めて1か月が過ぎた頃から、夫のマザコンっぷりと義母の意地悪さが際立つようになり…。これまでの夫婦関係や親族関係からはまったく想像できない、壮絶な生活が始まりました。
マザコンではないと思っていた夫は、義母と暮らし始めてから、母親の言いなりになっているだけでなく、何かにつけて『ママ』と義母に甘えるように。正直、そんな夫の本性を知ったときには血の気が引きましたね。さらに、夫は私への不満を義母に告げ口するようになりました」

「息子からの話を鵜呑みにする義母は、『あなたが悪いのよ』『息子を幸せにできていない自覚はあるの?』などと、毎日のように私を責め立てるようになってしまい、朝から晩まで義母の小言を聞いて生活を送ることに。それだけでなく、“息子のために私が指導してあげる”という勝手な理由で、私の外出を制限してきたり、義母が考える“夫の喜ばせ方”を押しつけてくるなど、トンデモない毎日を送ることになりました…」

昼間だけでなく夜の生活にまで口出しをするようになった義母と、義母にべったり甘える夫との生活は、涼香さんの想像を絶するものだったとのこと。

義父はもともとおとなしい性格で、義母の傍若無人な振る舞いにも無関心。助けてくれるわけでも涼香さんの味方をしてくれるわけでもなく、“見て見ぬふり”といった様子が続いたそう。

同居をしてから夫の「結婚の目的」に気づき…

「おそらく夫は同居するまでは、マザコンな一面を必死で隠していたのでしょうね。というよりも、同居してから気づきましたが、同居自体が結婚の目的だったんだろうなという感じでした。
それまで私が知っていた夫はニセの姿で、同居を手に入れた途端に本性を現したかのようでしたね」

同居後、わずか1か月足らずで義母との関係は極限まで悪化。しかしマザコンな夫にも頼れないまま、孤独な毎日を過ごしたという涼香さん。

そのうち、「このままでは何のために結婚したのかわからないし、自分の人生はこのままでいいのか」と疑問を抱き始めたと言います。

そんな生活によりストレスが極限に達したとき、涼香さんは“ある行動”に出ました。

涼香さんがとった「驚きの行動」とは… 後編に続きます



マザコンな一面を持つ男性のなかには、“結婚後の同居”をゴールに見据えている人もいるようです。この場合、同居をするまでは本性を現さないことも。義母や義父が協力してくれれば夫婦関係の改善も見込めますが、義母や義父、夫が妻と対立する立場となると、事態は悪化する一方のようです。

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※ 2022年3月12日作成