年上男性との不倫を繰り返し… 29歳女性を待っていた「虚しすぎる結末」【後編】
彼を裏切りまた不倫を
「3月3日のデートを断った理由を聞いたときに、バツイチである直樹さんが元妻と繋がっていることを知った私は、ショックを受けると同時に怒りを覚えました。そして、怒りに任せて行動した結果、別の男性と関係を持ってしまったんです。
相手は、直樹さんと同じく仕事関係で知り合った、飲食店のオーナーをしている田島さん(仮名)という50代の男性でした。
田島さんはとても羽振りがよく、私をお姫様扱いしてくれるので一緒にいて気分が良かったんです。しかし、田島さんは既婚者。私はまたしても、不倫に手を染めてしまいました」
不倫に気づかれて…
「しばらくは、直樹さんと付き合いながら、田島さんとも関係を続けていました。
直樹さんとは、彼がマスターを務めているレストランの定休日に週1で会っていましたが、田島さんとのデートを優先させた結果、それが2週か3週に1度になってきたんですね。直樹さんもそこで勘づいたのでしょう。“他にいい人がいるの?”と尋ねてきました。
そのとき、私はその言い方がすごく他人行儀に感じたんです。それに腹が立った私は、“そっちだって元妻と繋がってるじゃん”と彼に不満をぶつけました」
彼がひな祭りの日を大事にする理由
「すると直樹さんが、神妙な顔つきになりました。そして、“実は…”と事情を話してくれたんです。
直樹さん夫婦には、かつて娘がいたそう。でも、生まれてすぐに亡くなってしまったんですね。その日が、3月3日、ひな祭りの日でした。
だから今でもその日は、元妻と一緒にお墓参りに行っているとのことでした。
また、もともとレストランは元妻と2人で経営していたそうですが、妻は子どもが亡くなったことで精神的に不安定になってしまったそう。するとケンカが増え、お店の雰囲気も悪くなってしまいました。
そして夫婦関係にも大きなヒビが入り、しぶしぶ離婚という選択をしたそうです」
事情を聞かされて…
「彼にはそういった事情があったにもかかわらず、私は勝手に裏切られたような気持ちになり、ほかの男性と関係を持ってしまったんです。
そこで、“もとに戻りたい”と都合のいいことを言う勇気はありませんでした。直樹さんに“じゃあ別れようか”と言われ、それを受け入れるしかありませんでしたね。
田島さんとの不倫は、半年ほどで終わりました。好きという気持ちはなかったので、あっさりと終わったんですが、後には虚しさだけが残りましたね。
今は直樹さんを裏切ってしまったことをずっと後悔しています」
“彼を裏切り不倫を繰り返してしまった女性の告白”をご紹介しました。
奈央さんのように一時期の感情に揺さぶられ、不倫を繰り返してしまう人もいます。しかし、今回のケースでもわかるように、不倫中は楽しかったとしても、最後には虚しさと後悔だけしか残りません。だからこそ、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。
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