「絶頂を味わう日々が到来…!」別居婚夫婦の「セックスレス解消の秘策」

文・三松真由美 — 2024.9.19
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、結婚3年目にして2年間のセックスレスだという25歳女性。仕事の都合で夫と別居し始めたら、思わぬ変化が起こり…。女性のエッチ欲回復&レス解消につなげる方法を三松先生が教えてくれます!

みくる(25)一見ラブラブ夫婦。でも、いつのまにかエッチ欲がなくなって2年のセックスレス

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【レスなひとびと】vol. 255


「ちょっとマジな話があるんだ」

夫の大吉に切り出された。結婚して3年。「もしかして、他に相手ができたとか?」と、一瞬、くらーい不安がよぎる。だって、みくると大吉は、2年ほどセックスレスだから。
みくるのエッチ欲も減退期。

でも、話題はマジ真面目だった。

「東京で、新店舗の立ち上げに協力してくれないかって言われて」

大吉の働くスポーツウェア会社からの、転勤の提案だった。大吉は挑戦してみたいらしい。

「いいけど、わたしも仕事があるし…」

みくるは今、名古屋の広告代理店で働いている。ちょうど次のコンペに向けて準備中。クライアントは地元の企業が多く、やりがいも最高。ここを離れる気にはなれない。

結局、みくると大吉は別居することに。

共通の知人からは「寂しくない?」「浮気、心配じゃない?」などいろいろ言われた。外野、うるさい!! もちろん心配はゼロじゃない。

ただ…。

「んッ…はぁ」
やっぱ、一人エッチは思いっきりイケる。

みくるは気づいた。結婚前、大吉と同棲を始めてから、ずっとセルフプレジャーをガマンしていたことに。だって、自宅のどこでしたらいいかわからない。彼がひとつ屋根の下にいるのに、見つかったら恥ずかしいじゃない。

一人暮らしの今、ひとりエッチしたい放題…。

話題の吸引式グッズもネットで買って、絶頂を味わう日々。凪だったエロ感覚がなんと復活! 大波到来。

今日は久々の夫婦で東京デート。クライアントとの打ち合わせを終え、名古屋から新幹線に乗り込んだ。東京駅のステーキバーに、20時待ち合わせ。

「みくる、また綺麗になった? 久しぶりだとなんか、緊張するわあ」

これって男女の会話? エモい。悪くない。話しているうちに、エッチな気持ちがむくむく湧いてくる。手を重ねて、上目遣いで大吉を見つめると。

「ね、今すぐ抱っこしたい。上のホテル行かない?」

ガマンできない、と言った顔で大吉が言う。

「ん、いいよ。ホテル代は大吉持ちね」

にやっと笑うと、「やっぱ、みくるには完敗だわ。おごるおごる」とうれしそうな大吉。

そこからは最高エッチタイムだった。

「んああああ…」

毎夜のセルプレでエッチスイッチが入っているからか、ちょっと指先で触られただけでジットリ。

「みくる、どうしちゃったの。こんなだったけか」

大吉は困惑しつつも、デレデレ。

「他の男のとこ、行かないでくれよ」

「行ってないよし」

独占欲を露わにして、思いっきり抱きしめられてイン。

「奥、すっごい気持ちい…」

結婚前みたいな、欲望丸出しのエッチ。同じ相手でも、自分のコンディションや関係性次第で、こんなにも変わるんだ。目から鱗だった。

大吉はあらぬ心配をしてるけど、二拠点生活、悪くないな。

「子どもを作る時になったら、また同居しよう」と話している。そうなったらなったで、どう変化するのか楽しみだ。


【三松さんからのコメント】

お二人は、別居婚のメリットを満喫できていますね。マンネリ打破で焦らし感満載。

別居婚のデメリットとして、寂しさと並行して、交通費や家賃・光熱費の無駄が挙げられますが。それでも共働きを続けたほうが、家計やキャリアによいという夫婦もいます。

結婚も早め。子どもも今すぐにというわけじゃない。ふたりで過ごす年数が長いのならば、自分たちで淡々とした生活に変化を設けてみるのって、おもしろいです。相手の新たな一面が見つかる。とくに性的には。

みくるさんが、消滅してしまったと思ってたエッチ魂は、セルプレ欲を押し殺し続けていたからだったのですね。同棲をきっかけにセルプレできなくなったという悩み、よく聞きます。
大吉さんの「また綺麗になった?」も、うれしいセリフ。
セルプレは脳のリフレッシュになりますし、お肌のツヤもアップする。「自分にエッチ欲がないせいでレス」という場合は、セルプレから始めてみてもいいかも。手動に頼らず、電動グッズを使うのもよし。今は、見た目も可愛くて静音なのがいろいろあります。セルプレグッズ黄金時代。

「同棲だろうが、別居婚だろうが、一般婚だろうがセルプレ(一人エッチ)は健康キープ&ビューティーキープのワンアクション。彼や夫がコンビニ行ってるすきにチャチャッとやっとけ。セルプレは益あって害なしの最優秀行動なのだ」


『アンダー40 ―どうする結婚』 原作:三松真由美 画:こまだまこ(小学館)
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『相互アリバイ妻 ママ友同士で浮気のアリバイ作ってます』(KADOKAWA)
原作:三松真由美 漫画:カナメキヌコ
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三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


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