やっと子宝に恵まれたのに…30歳妻がショックを受けた妊娠初期の義母のひと言【前編】

文・並木まき — 2023.12.8
今回紹介するのは、長期間の妊活期間を経て子どもに恵まれ幸せの絶頂期に、義母の意味深な言葉によって長期にわたって深い悩みを抱えてしまった女性のエピソード。メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を伺いました。

妊娠早々、義母の言葉で奈落の底へ

真由香さん(仮名・30歳女性)は、結婚4年目にして初めての妊娠。新婚当時から、妊活に励んでいたものの授からず「そろそろ本気で不妊治療を考えないとダメなのかな…」と考えていた矢先に自然に授かったとのこと。

ずっと孫の誕生を楽しみにしていた実の両親や義父母には、妊娠がわかったその日に報告したそうです。

「実の両親に報告したときは自分のことのように喜んでくれて、私も本当に嬉しかったです。『男の子でも女の子でもどちらでもいいから、とにかく元気に生まれてきてほしいね』なんて気が早い話もしました。
それで気分が良くなった私は、その足で義父母に報告しに行きました。実家も義実家も電車で30分以内で行ける距離なので、妊娠初期の私でも気軽に行ける距離なのがよかったなと思いながら。
ところが、義実家で妊娠を報告したら、思いもよらない衝撃的な言葉を浴びせられてしまったんです」

妊娠の報告を聞いた瞬間は、義母も義父もとても喜んでくれ、「よかったわね」「頑張った甲斐があったわね」と、義母からも優しい言葉をかけてもらったとのこと。ところが、その直後に耳を疑う言葉が義母の口から飛び出します。

夕食を食べている最中、冷たい顔をした義母から衝撃の一言が

「その日は夫が残業だったので、そのまま義実家で私だけ食事をいただいて帰ることになったんですけど、食事の最中に怖い顔をした義母から『ところで、妊娠はめでたいけれど、私のことはおばあちゃんって呼ばないでね』という衝撃の言葉が飛び出してきたんです。
もともと義母は、実の母と比較するとちょっと冷たいところのある人だと思っていたんです。だけど、妊娠がわかった日にこんなことを言ってくるなんて、耳を疑いましたね。
妊娠したことを祝ってはくれたけれど、私は嫁として認められていないのかなとか、孫ができたからと言って義実家で大きな顔をするなと言っているのかなと不安な気持ちになりました。
義父はその言葉が聞こえなかったかのように知らん顔をしているし、そのときは、あまりのショックで『わかりました…』と返事をするので精一杯でしたね」

そのまま義父母とは他愛もない世間話をして、その日は義実家をあとにしたという真由香さん。しかし、心の中では「やはり義母は、想像以上に冷たい人だったんだな」と悲しい気持ちになったそうです。

念願の子どもに恵まれたのに… 30歳妻が啞然とした「義母の衝撃的な一言」【前編】

あまりにショックだったため、夫にはなかなか打ち明けられず、それからしばらくの間、真由香さんはこの問題をひとりで抱えることに。そして、あっという間に出産予定日を迎えました。


義母から祝福されないまま出産を迎え、事態は思わぬ方向へ… 後編に続きます



妊娠を告げた直後に、義母から予期せぬショッキングな言葉が飛び出せば、不安な気持ちにもなりますよね。嫁姑の関係はなかなか本音をぶつけ合うのが難しいことも多く、傷ついた気持ちをその場で本人に伝えられずに苦しむ女性も少なくないようです。

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※ 2022年2月19日作成