1年で100万円貯めるのも夢じゃない! お金のプロが伝授する「やめる節約術」4選

文・山田良政 — 2020.7.1
数ある貯蓄法の中でも、“今続けているものをやめる”ことが簡単に続けられる節約術かもしれません。それだけで自分でも驚くほどの額を貯めることができるとしたら…… 試してみる価値はありますよね。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに「100万円貯められるかも! プロ直伝の貯金方法」についてご紹介いただきました。

■嗜好品をやめる(20万円~)

一番簡単にできる“やめる”貯蓄法は、嗜好品をストップすることです。

たとえば、アルコールの場合。1回の晩酌や飲み会で使うお金を平均化してみましょう。ビール代とちょっとしたおつまみで1日あたり600円と仮定すると、600円(1日)×365日=約219,000円を浮かすことができます。

最初は回数を減らすことから考えてもいいかもしれませんね。少し強い意志が必要ですが、生活必需品ではないので、生活の質を大幅に下げることもなく、1年で20万円程度貯められる可能性も。思い当たることがあるのなら、早急に見直して!

■外食やでき合い料理の購入をやめて自炊・作り置きをする(12万~60万円)

総務省統計局の「家計調査年報」によると、総世帯の外食費は月に約1.1万~1.2万円だとされています。月に1万円程度であれば、外食を節約すると平均して年間12万円の節約が見込めます。

また、普段の食事を3食自炊に切り替えて、お昼ご飯も自分で作るようにすれば、でき合いの弁当などを買う機会が減り、毎食200~600円程度の節約が可能に。年間で考えると、20万円~60万円程度の貯蓄につながります。

自宅にいる機会が増えた今こそ、自炊を始めるにはいい時期かもしれません。外食やコンビニ弁当が多いという人は、自炊にも挑戦してみたらいかがでしょうか?

■定期購入・定期購読・サブスクをやめる(1.2万~11万円)

あなたは定期購入や購読、エステ会員、サブスクリプションといった、料金を支払うことによって一定期間サービスを使う「権利」を得られるものにお金を使っていませんか?

これらのサービスは、初めこそはプレミアム感やお得感がありますが、だんだんと興味の対象や価値観が変わり、不要になっているのに惰性で続けてしまうことも。

もしもこれらを解約すれば、サービスにもよりますが月に1,000~9,800円程度、年間当たり1.2万円~11万円を貯蓄に回せます。

本当に必要なものかどうかを見極める目を持つことを意識して月に1回ぐらいは見直す習慣を取り入れた方が良いかもしれませんね。また、申し込み時点で使い続けるかわからないときは、最初から定期購入しないことをお勧めします。

■現金払いをやめるだけで年間貯まる金額は…!?

近年では現金払いではなくキャッシュレスが推奨され、クレジットカードなどのカード払いや、PayPayなどのコード決済のほとんどで、ポイントが還元されています。2020年6月末でキャッシュレス決済のポイント還元制度は終了しましたが、QR決済を運営する各社や地方自治体でも新たなポイント還元制度の準備が進んでいるとのニュースもあります。

たとえばスーパーやコンビニで、生活必需品に対して月に5万円ほど現金払いをしていた人の場合、クレジットカードやコード決済にするだけで、月に500~5,000ポイントを取得でき、生活費に回すなどして節約できるでしょう。

場合によっては家賃や光熱費などもカードで決済できるため、トータルで年間10万円以上のポイントを貯めることも可能です。

もしもあなたが今回記載したことをすべてやっていたら、嗜好品・外食・定期購入・現金払いのすべてをやめることで、少なくとも年間40万円、大きく見積もれば100万円以上も節約して貯蓄に回すことができるのです。

この中で思い当たるものがあれば、ぜひ実践してみてくださいね!

-山田良政-
株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。

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