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イケメン達に囲まれる「六本木ナイト」|12星座連載小説#52~射手座4話~

文・脇田尚揮 — 2017.4.6
12人の女性たちの生き方を、12星座になぞらえて紹介していくショートクロスストーリー『12星座 女たちの人生』。 キャリア、恋愛、不倫、育児……。男性とはまた異なる、色とりどりの生活の中で彼女たちは自己実現を果たしていく。 この物語を読み進めていく中で、自身の星座に与えられた“宿命”のようなものを感じられるのではないでしょうか。

【12星座 女たちの人生】第52話 ~射手座-4~


前回までのお話はコチラ

クラブに来ていた“金髪女”と一杯引っ掛けようってことで、バーカウンターへ。

『ピニャコラーダを1つお願い!』

「あ、じゃあアタシも同じのもう1つ」

見るからにクラブが好きそうなこの女、常連みたいね。

注文して、ドリンクを待っている間にその女が尋ねてきた。

「ここへはよく来るの?」

『そうね……、月に1回くらいかなぁ』

本当はもっと頻繁に来たいんだけど、宝石買い付けの仕事はスピードと、思い切りが求められるから。国内でじっとしてることって、あんまりないのよね。

「へ~、踊るの好きなんだ?」

『そうね! ……ていうか、男がスキ!』

なんて言いながらも、恋人であるクリスのことが思い出される……。

でも、私の“男好き”は生まれながらのものだからね、こればかりは変わんないわよ。多分。

パートナーがいてもどこか満たされない感覚って、男女関係なく生まれるものだと思うのよね。

どんなに愛し合っていたとしても、必ず飽きがくるもん。刺激がない関係を延々続けるなんて、私にとってはそれこそ“拷問”。

もし、それでも付き合いを続けたいっていうなら、自由に好き勝手させてくれる相手じゃないと、私はムリだわ。

金髪の彼女に「あなたはよく踊りに来るんでしょ?」と聞こうとした瞬間。

私のお気に入りのナンバーが流れてきた! こうしちゃいられないわ!

「ちょっと行ってこなくちゃ! 終わったらまた!」

右手だけで“ゴメン”のポーズを作り、フロアへと向かう。人の波をかき分けて、一番アツい場所へ。

アルコールの勢いも手伝って、テンションはMAX。四肢をくねらせ、音楽にノル。

……なんだか私の周りに、黒人のナイスガイが数人集まってきたわ。一緒にDancingってワケね!

ダンスフロアが、たちまち私たちの空間に変わる。この、視線を独り占めしている感じがたまらない。

黒人の1人が私のお尻に身体を密着させ、セクシーに腰を振り始める。あぁん、もうエロいんだからァ~。

―――そのままノリノリで踊ること10分。さすがに疲れたわ。

少し休憩しに、さっきの場所へ戻る。

『っと、あれ?』

金髪の彼女がいなくなってる。……どっか行っちゃった。

ま、いっか。またどこかで会えるでしょ。

壁際で少し呼吸を整えていると、

「君、1人?」

なかなかの爽やかイケメン君に声を掛けられた。

「さっきフロアで踊ってた人だよね? 凄かったね! ノリノリで」

『そう? あのナンバー好きで……私、何度も踊ったことあったから』

「俺たち、3人で来てるんだけどサ、良かったら一緒に飲まない? あっちのソファーで」

ヤッタっ!(内心)

結構好みのタイプ……。

『そうねぇ……いいわ。飲みましょ!』

「俺、純って名前。君は?」

『え~!奇遇!私も淳子だから、よく“Jun”って呼ばれるの!』

「そうなんだ! なんかすごい偶然じゃん!?」

純に連れられて、VIPソファー席に行くと、そこには男2人と女が2人。

「おう! 純、そっちの彼女は?」

「さっき意気投合しちゃって、一緒に飲もうって話になったんすよ」

『どーもぉ、混ぜてもらっちゃって平気?』

「どうぞどうぞ!」

ソファーの真ん中でどーんと座っているガングロ男が、一番偉そうなカンジね。身に着けているアクセもかなり良いお値段モノ。

女の子を挟んで隣にいるもう1人の男子も、純とはまた違うカワイイ系のイケメン。へ~、レベル高いじゃな~い!

クリスみたいな彫りの深い外国人もいいけど、普通に日本のイケメンも悪くない。まぁつまり、顔の良い男が好きってことで。

「それじゃあJunちゃん、座って座って! お酒何飲む?」

純が促してくれる。

『じゃあ……テキーラ・サンライズで』

テキーラ・サンライズは、以前アメリカでBarに行ったときに、そこのマスターが“私っぽいお酒”って作ってくれたのよね。

“ローリング・ストーンズ”と“イーグルス”2つのロックバンドと縁が深い、燃える朝焼けのようなオレンジカラーカクテル。

まさに私にピッタリ!

「テキーラ飲むんだ、Junちゃん。いける口なんだねぇ! じゃ俺はウイスキーをロックで。マサシと2人は?」

ガングロ男が皆に酒を振る舞う。いかにもこういう席に“慣れてる風”。女2人はキャーキャーはしゃいでいる。

2人とも私と同じように、ここで声を掛けられたみたいね。

「あ、ども。マサシって言います。Junさんはクラブ、よく来るんですか?」

カワイイ系の彼が尋ねてきた。

『う~ん、だいたい月1くらいかな』

今日はこの質問をやたらと受けるなぁ。私ってば、そんなに“遊んでる”感じに見えるのかな……。

「そうなんですね、俺らはだいたい週1くらいですかね」

――そんな話をしていると、お酒が運ばれてきた。

「それじゃ、この素敵な出逢いにカンパーイ!」

「カンパーイ!」

「カンパイ!」

見ず知らずの男女6名で、六本木の夜を堪能する。

う~ん、こういう刺激的な夜を求めてたのよ。

気付けば、既に夜中の2時を回っていた。



【これまでのお話一覧はコチラ♡】

【今回の主役】
戸部淳子 射手座28歳 ジュエリー卸業
ヨーロッパ圏でのホームステイなど、学生の頃から海外経験が豊富で、英語がそこそこ堪能。国外から宝石を買い付けて、ブティックやウェデイング業界に卸している。若さの割に目利きであると評されるところも。イタリア人の彼氏・クリスがいるが、性に奔放で何かとトラブルが起こりやすい。

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