岩間 歩

【PMSによるイライラを解決!】#2 女性ホルモンと上手く付き合ってプラス転換! メンタルケアで、いい女。

2016.12.14
“こころケア” プランナーの岩間歩による、メンタルケア連載。溜まったこころの疲れを一気に癒すのは難しいけれど、日常的にケアすることでだんだん楽になっていく。今日からできるメンタルケア、始めませんか。今回は、女性特有の症状、PMSと上手に向き合う方法をお伝えします。

PMSは自然現象。自分を責めないで。

ネガティブ感情も、そんな気持ちになる自分もイヤ。
ネガティブ感情も、そんな気持ちになる自分もイヤ。

【メンタルケアで、いい女】vol. 2

先日友人が、「生理前はどうしようもなく落ち込んで、仕事も手に付かない自分が嫌で自己嫌悪に陥る」「夜になると眠れずに涙が出てきて、普段では信じられないくらいに落ち込んでしまう」と打ち明けてくれました。

生理前に肌が荒れたり、気持ちが落ち込んだり、過食になってしまったり……そんな心身の不調のことをPMS(月経前症候群)といいます。PMSは人の顔や性格と同じで症状も個々によって異なりますが、多くの女性が「自分では止められない感情の揺れ動き」を経験していると思います。

「無性にイライラする…」「なぜだかすごく悲しい…」本意ではないこのようなネガティブな感情は、こころにも体にも大きな負担になりますよね。そのうえ、「こんな自分にまたイライラする…」と、PMSによるネガティブな感情が自己嫌悪を引き起こし、さらに落ち込んでしまう…。PMSによる気持ちの落ち込みやイライラは女子ホルモンのリズムと密接に関係して起こるもの。決してあなたが悪いわけではないのです。あなたは、悪くない。

そんなホルモンのリズムを知り、上手に付き合うことでPMSを軽減しましょう!

女性ホルモンって?

女性らしさを司る大切なホルモン。
女性らしさを司る大切なホルモン。

女性の体や体調に密接に影響を与えている “女性ホルモン”。エストロゲンとプロゲステロンの2種類から成り立っています。

エストロゲンは私たち女性の体に女性らしさを作ったり、プロゲステロンは妊娠の際に各機能が正常に働くように作用したりと、私たち女性に欠かせないホルモン。実は、この女性ホルモンには周期があり、その周期によってホルモンバランスが変わってくるのです。

女性ホルモンのリズムって?

女性の月経周期は以下の4つの時期に分けられます。

月経開始1〜7日目:月経期
月経開始8〜14日目:キラキラ期
月経開始15〜21日目:ニュートラル期
月経開始22〜28日目:アンバランス期

個人差はありますが、生理開始前のアンバランス期にPMSの症状に悩まされる方が多数。この時期にはプロゲステロンがたくさん分泌し、心や身体に不調が出やすくなります。腹痛や倦怠感、頭痛に眠気など体の不調に加えて、気分のアップダウンが激しくなったり、前向きに物事を捉えられなかったり…と、精神面でも不安定になりがちに。

つらいPMSを軽減するには?

デリケートな時期はフルーツを多めに。
デリケートな時期はフルーツを多めに。

女性ホルモンの周期を知って、それぞれの期に合わせてこころと体の調子を整えることが大切。

キラキラ期はその名の通り、1か月のなかで1番女性として美しい時期です。肌や髪にツヤが出て、こころも明るくなります。ニュートラル期はこころも体も穏やかで落ち着いている時期。これらのポジティブな時期にバランスの良い食生活や運動をすることで、こころも体も整います。

アンバランス期〜月経期には、体がむくんだり、食欲が増えたり、イライラしたりと、こころにも体にも不調が出やすい時期です。この時期には、体を温めたり、マッサージをしたりして老廃物の排泄を促すことと、アロマや音楽観賞などでリラックスすることが大切。神経質になりすぎずに、そのままの自分を受け止めて、ゆったりとした時間を過ごすことが大事です。

そして、この時期には、腸内環境を整えるために生野菜やフルーツを積極的に摂ることがおすすめです。特に、バナナはイライラの軽減効果もあるビタミンB6やハッピーホルモンであるセロトニン生成成分も含まれているのでぴったり。

長く付き合っていかなければいけない、女性ホルモン。ライフスタイルや食生活を少し整えてあげるだけで、PMSの軽減が期待できます。「生理前の気持ちの乱れ、もう嫌…!」そんなあなたは、ぜひ試してみてくださいね。もちろん、こころの不調だけでなく体の不調にも効果的です!

日常からできるこころケア

PMSによる気分屋は女性ホルモンの仕業。日頃からバランスの良い食生活、イライラにはバナナなどのフルーツでこころも体も整えましょう♪