花田 浩菜

【はぴマネレッスン】vol.7 「“ふるさと納税”って何?(前編)」

2015.7.13
テレビのニュースでよく聞く、“ふるさと納税”。今年から制度も変わり、なんだかお得ってよく聞くけど、どんなシステムになってるの!? そんな疑問を持っている方もいるのでは? 「そもそも、“ふるさと納税”って、何?」というところから「実は聞きたかった!」シリーズの第2弾、「0から分かる“ふるさと納税”」について今回はお話ししていきたいと思います。

“ふるさと納税”って?

“ふるさと納税”とは、2008年から始まった制度です。ここ数年テレビなどでも度々取り上げられ、話題となっています。

そもそもは東京以外の地域、特に人口の減少している地方では税収に格差が出て、地方自治体は困っていました。「その格差バランスを正そう!」と作られた制度が“ふるさと納税”です。

この制度では、自分自身で納税する地方自治体を選んで、自由に寄付金を送る事が出来るのです。

「うーん、そこがよく分からない!」という方もたくさんいると思うので、簡潔に分かりやすく言ってしまえば「地方では都会に出て行ってしまう人が増えて、住む人が少ない・・だから税金も東京と比べ少ないから税金が足りない!(;;)じゃあ、全国の人が住んでいる場所に関わらず、税金を納めてくれればいいよね」というスタンスです。

そして、ただそれだけ聞くと「ただでさえ、税金を払っているのに追加で税金なんて!」と思ってしまいますよね? なので、いろんなメリットや、特徴をつけたものが“ふるさと納税”なのです。

では、その“ふるさと納税”の特徴とはどんなものなのか、見てみましょう♪

「納税」でなく「寄付金」です!

“ふるさと納税”は、「納税」ではなく「寄付金」なのです。しかも、「メリット付きの寄付金」というイメージ。

「納税と寄付金では、どう違うの?」という事ですが、メリットを簡潔に言えば、「他の地域に寄付してくれた分、もともと払わなければいけない税金から引いて戻します!」というメリットが。

寄付した金額の一部は、自分の納めるべき地域の税金から引いてくれて税金を少なくしてくれるのです。ちょっとこの部分は分かりにくいのでまた後ほど説明をしますね。

そして、“ふるさと”となっていますが、自分の生まれ育った地域やなじみのある地域であるとか、そんなことは関係なし。「どこでも納めていいですよ! しかも一カ所でなくいくつでもOKです!」ということも特徴の一つです。

では、気になるその「寄付」をしたことで受けられる「メリット」とは何なのでしょうか?

受けられるメリットは?

1、特産品や特典がもらえる。

良くテレビや雑誌などでも取り上げられている、嬉しいメリットの大きな一つはこれではないでしょうか。寄付金を納めた地方自治体からは、特産品や特典がもらえるのですが、この特産品、ものすごく豪華! なのです♪

特産品はお肉や果物、海鮮やお米、野菜、地酒、スイーツ、ギフト券・・・などなどと多岐にわたるものがずらり。

中でも人気はお肉やお米。「佐賀県玄海町」でもらえる玄海町産の黒毛和牛や真鯛などの海産物、「山形県飯豊町」でもらえる山形牛のすき焼き用肉、などその土地ならではの豪華な特産品がずらり。

びっくりなのが旅行好きにも嬉しい、「大阪府泉佐野市」。LCC(格安航空会社)のPeachで使えるポイントになるのです。税金を払うお金を寄付することで飛行機が乗れちゃうなんて、旅行好きにはたまりません。

人気な物はすぐなくなってしまったりするので、“ふるさと納税”のサイトでランキングなどもあるのでチェックをしてみてくださいね。

2、使い道は自分で選べる。

「使い道」というのは「自分が納めた税金の使い道」です。自分が払った税金って何に使われているかなかなかわからない物ですよね。“ふるさと納税”では自分の納めた税金を「こう使ってほしい!」と思うように指定が出来るのです。

せっかく納める税金をよく分からないところに使われているよりもメリットもある上、「復興支援に使ってほしい」をとっても「どんな復興支援に使ってほしいのか」と自分の指定した使い道の為に使ってくれるのが“ふるさと納税”の特徴。日本で唯一の自分で指定できる税金の納め方なのです。自分で決められる方が納めがいもあります。

3、クレジットカードも使える。

納める自治体によってはクレジットカードも使える為、寄付するお金にもポイントやマイルを貯める事も出来るのです♪ 有効に使える為、嬉しいですよね。

4、税金が控除される。

きっと、よく分からない方が多いのはこの部分なのではないでしょうか? 地方自治体に「寄付」をした分は、自分の本来納めるべき「税金」から引いてくれるのです。

どういうことかというと、「2,000円」を超える額をふるさと納税で寄付した場合、「本来自分が払うべき税金」から寄付した金額を引いてくれるので、払う税金が安くなる、ということ。

逆に言えば、「2,000円」だけ自己負担すれば、残りの寄付した金額は本来納めなければいけなかった税金が安くなり、特産品がもらえたり、自分で選んだ使い道で使ってくれますよ、ということ!  例えれば、50,000円をふるさと納税をすればお礼の品がもらえ、48,000円分が税金から少なくなるということなのです。

なんだか凄い! でも、注意点も。

「なんだか、凄い!?」だからみんな納めているのね! ということで、「じゃあいくらでも納めていいの?」ということになりますがそこには注意点もあるので要注意。

その注意点は〜と続きたいところですが、今回は頭も疲れたと思うので、ここまで! 次回は大切なその注意点や、「納めた方がメリットのある人、ない人」についてお話ししていきたいと思います。

以上、【人生ときめく♡はぴマネレッスン】vol.7でした。