ハダカのコクハク【Epi5-3】「誰にも話したことがない、初体験」

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Pink eye’s

考えておきたい、レイプの話

「誰にも話したことがない」という経験を話してくれた聡美さん。

こんな話を聞くと、強姦犯のペニスは切り取れ! と考えてしまいます。

しかしこんな風に軽はずみに「レイプは悪だ!」というようなことを発言してしまうと、レイプによって誕生した子供やレイプされた女性は、汚れた存在であると言っているのと同じことに。絶対、子供にも女性にも罪はない! 

だから私は、レイプを善悪で語りたくありません。

聡美さんは、レイプともいえる出来事を「たいしたことじゃない行為だ」と思うことで乗り越えました。「おかげで自分が強くなった」と言います。

この発言から、被害にあった女性に対して、私ができることは「普通に接する」ことなんだろうと、強く感じました。

反射的に「かわいそう」と同情したり、「ひどい!」「ムカつく!」と代わりに怒りたくなったりしそうですが、私が被害者だったら、そんな反応は、逆に落ち込む。

私ってかわいそうな人間なんだ…。
私ってひどいことされた人間なんだ…。
私って誰かを怒らせてしまう人間なんだ…。

どんどん立ち直れなくなってしまうでしょう。

そこで考えました。

万が一、友人がツラい目にあうことがあれば、私は目の前の友人が立ち直ることを信じて、ただ一緒に過ごそうと思います。暖かく安心できる場所で、おいしいものを食べて、やわらかいものに触れながら。ときには、相手の心の奥の感情を感じて一緒に泣くかもしれません。

レイプは、全く知らない男よりも、ちょっとした顔見知りや知人によって引き起こされる方が多いそうです。露出した格好をしているとか、軽そうだとか、関係ないんですよね。

大切な人が被害に合ってしまったら、あなたならどうしますか?