リーダータイプの星座は? 鏡リュウジ直伝、太陽星座でわかる“あなたの性質”

2023.12.17
対面での人付き合いが復活した昨今、コミュニケーションに関することで困った経験はありませんか? 占星術の第一人者・鏡リュウジさんが教える、太陽星座に基づく“エレメント”を知ることで、人間関係がよりスムーズに。

新しい価値観で軽やかに人とつながり直していく。

コロナ禍が始まり、緊急事態宣言が発出されたのは、2020年のこと。

そこから人々の生活は文字通り一変し、コミュニケーションの分断は思いのほか長く続くことになりました。

世代間などにより人間関係に様々なギャップがあるのは当然のこと。しかし、それが共有されない時間があまりに長期にわたったために、対面の人間関係が復活したいま、大きな戸惑いを抱えている人も多いことと思います。

実は、ちょうどその時期は、西洋占星術の世界では伝統や継承、マナーなどに重きが置かれる「地の時代」から、情報や交流が活発になり、自由と博愛の精神が鍵となる「風の時代」へと、200年規模での大きなシフトチェンジが起こったタイミングでした。

そうした時代の変革によって、今後は2拠点生活やアドレスホッパー、ノマドワーカーなどが主流になっていき、これからの人間関係は固定された場所や古い常識には縛られない、流動的な変化と新たなつながりの時代を迎えるだろうと予想されていたのです。

それから3年。200年のタームで見れば、まだまだその入り口に立っただけともいえる段階ですが、世の中はパンデミックによるソーシャルディスタンス中心の生活から少しずつ脱却。学校でも会社でもオンラインから対面に切り替わり始めて、人々が直接、顔を合わせる機会が増えてきました。

そのため、いままでは画面に顔だけが見えていて、必要な用件を伝え合っていればよかったのが、身だしなみや挨拶など、かつて重視されていた様々な“用件以外のこと”にも、再び気を配らなくてはいけないのか、それとももうそんな時代ではないのかと戸惑う人が増えてきたのです。

西洋占星術の観点からいえば、時代は古いルールを捨て、新たなつながり方へと変化していくことになるでしょう。定時を過ぎても残る上司の顔色を窺って残業をしたり、宴席でビールを注いで回ったりするような世界に戻ることはおそらくないはずです。

ただ、200年のスパンで変わろうとしている時代の流れは、いま、目の前を生きる我々からすれば、そう簡単に変化したようには見えないでしょうし、過ぎゆく「地の時代」の価値観のすべてが悪いわけでもありません。そもそもルールやマナーとは、大勢が集まる場で、相手を思いやり、様々な考え方をもつ者同士が少しずつ譲り合うところから生まれたものだからです。

古びた慣習は少しずつ淘汰し、意味ある習慣は残しながら多様な人を認め合う。そして誰もがもっと自由に生きていく。世の中は、そんな風の時代へと、行きつ戻りつしながら、時間をかけて移り変わっていくことでしょう。

では、いまを生きる中で対面における人間関係を円滑に進めていくためにはどうすればいいか? そこで大事なのは、相手が何を考えているのかを知ることです。その手がかりをくれるのが、太陽星座から導き出すその人の「エレメント」。エレメントとは、古代の哲学で万物を火・地・風・水の4つの要素に分類したもの。火は直感を、地は感覚を、風は知性を、水は感情を表し、そのエレメントに属する人は、これらの性質が強いと考えられました。

まだあまり親しくない人でも、太陽星座とその属するエレメントがわかれば、その思考をたどることができます。同時に、自分のエレメントとの組み合わせから、互いにどんな影響を与え合うかもわかってくるのです。エレメントの相性によっては、意外な関係性が浮き彫りになり、コミュニケーションのとり方がガラリと変わるかもしれません。人間関係の新スタイルを、ぜひ見つけてみてください。

太陽星座でチェック! あなたはどのエレメント?

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牡羊座(3月21日~4月20日)、牡牛座(4月21日~5月21日)、双子座(5月22日~6月21日)、蟹座(6月22日~7月22日)、獅子座(7月23日~8月22日)、乙女座(8月23日~9月23日)、天秤座(9月24日~10月23日)、蠍座(10月24日~11月22日)、射手座(11月23日~12月21日)、山羊座(12月22日~1月20日)、水瓶座(1月21日~2月18日)、魚座(2月19日~3月20日)

【火】牡羊座・獅子座・射手座

情熱を糧に突き進む勇猛果敢な開拓者。
活発で朗らかな「陽」のエネルギーをもつ火のエレメントは、率先して物事を変えていくパワーの持ち主です。自らの力で人生を切り開き、仲間や職場内でのリーダーとしても活躍するでしょう。その行動力で自然と目立ち、注目の存在になります。

【地】牡牛座・乙女座・山羊座

現実的でシビアな面も頼れるまとめ役。
現実を見る力に優れ、実務力のあるタイプです。五感が鋭く、食や音楽、芸術の分野で活躍する人が多いでしょう。リスクをとるのはあまり好まず、安全と安定を優先します。混乱が少なく秩序のある状態において、のびのびと自分の力を発揮します。

【風】双子座・天秤座・水瓶座

どこへでも、誰とでも。軽やかに動く旅人。
風のように動きを止めず、軽やかで柔軟な性質の持ち主。どんな人とも心地よい距離感で接することのできる類いまれな社交性をもっています。自ら周囲とコミュニケーションをとるだけでなく、人と人をつなぐハブのような役割も得意なタイプです。

【水】蟹座・蠍座・魚座

大きな愛で包み込む海のような心の持ち主。
万物の命を育み、浄化する水のように、周囲に寄り添い、共感する力に優れているタイプ。人に流されているようでいて、実は周囲を包み込む大きな包容力をもっています。自らの感情、価値観、人と結んだ絆をこよなく大切にし、愛するでしょう。

監修・鏡リュウジさん 1968年、京都府生まれ。心理占星術研究家、翻訳家。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了。京都文教大学客員教授、東京アストロロジー・スクール主幹。占星術界の第一人者として雑誌やテレビ、ラジオ、講演など様々なメディアで活躍。

※『anan』2023年12月20日号より。イラスト・カワグチタクヤ 取材、文・浅島尚美(説話社)

(by anan編集部)