宇佐美りん、凪良ゆう、原田マハ、金原ひとみ…。 「会話」にフォーカスした読書案内。【anan編集部リレー日誌】

2023.10.3
小説やエッセイを読むときに、会話のやりとりに注目したことはありますか? anan2367号「言葉のチカラ。」特集では、言葉をテーマにさまざまな企画をお届けしていますが、なかでも「言葉の交流が物語を引き立てる、”会話文学”15選」は、読書の秋にぴったりのページです。

ドラマや映画、アニメなどにおいて、“会話劇”はもはや外すことのできない人気のジャンルといえそうです。登場人物のおしゃべりを中心にお話が展開される、数々の秀逸な作品が脚光を浴びています。

そんななか、文学で描かれる会話のやりとりにハッと心を奪われることもあるのでは…? そんな思いつきから出発したこの企画。3名の読書家の方に「印象深い会話のやりとり」をお題に、本のセレクトをお願いしました。注目の新刊から、往年の名作、エッセイや絵本まで幅広く、味わい深い会話の数々を誌面でご紹介しています。お話の渦に引き込まれる会話や、登場人物の心に深く触れたような会話など、続きが気になる作品ばかりです。

セレクトいただいた方から伺ったお話で、特に興味深かったのが、映像作品で描写される会話と、文学における会話の違いについて。小説やエッセイにおける会話のやりとりは、視覚情報に依存しない分、登場人物の「声」を想像させ、読者に感情移入させることができる、という視点には思わず目から鱗でした。

次に読みたい作品を探す際、会話のやりとりやセリフの雰囲気から好みの作品を選ぶのも面白いかもしれません。最近読書から離れている方も、本を手に取るきっかけにしていただけたらありがたいです。(NH)

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誌面でご紹介させていただいた作品の一部がこちら。ほかにも東村アキコさんのエッセイや、芥川龍之介の短編なども。 



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