前田公輝、塩野瑛久とは「HiGH&LOWで出会って以来、プライベートでよく会う仲に」

2022.9.4
拳と拳で絆を繋ぐ、男たちの熱いバトルを描いた『HiGH&LOW THE WORST』の続編『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』がついに公開目前! ここでは、前田公輝さんと塩野瑛久さんのインタビューをお届けします。

“ザワ”の愛称とともに大熱狂を巻き起こした、「HiGH&LOW」と不良漫画『クローズ』『WORST』とのクロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』。その待望の続編が公開に! 前作で仲間たちの信頼を得て鬼邪(おや)高校の頭をはることになった花岡楓士雄とその仲間たちの前に、最凶最悪の敵・瀬ノ門(せのもん)工業高校が立ちはだかり、新たな戦いの火蓋が切って落とされる。

前作からの続投となる登場人物の面々に加え、今回さらに魅力的なキャストが参戦。瀬ノ門工業高校の頭として君臨する天下井公平役には、BE:FIRSTとしても活躍する三山凌輝(RYOKI)。その右腕として拳を振るう須嵜亮役は、中本悠太(NCT 127・YUTA)が演じる。EXILE TRIBEの各グループからも新たなキャストが加わり、さすがの身体能力を存分に発揮したアクションを披露している。個性と才能が激突する熱いバトルを見逃すな!

前田公輝(鬼邪高校・全日/轟 洋介 役)×塩野瑛久(鳳仙学園/小田島有剣 役)

HiGH&LOW

――前田さんと塩野さんは『HiGH&LOW THE WORST』以来、約3年ぶりのHiGH&LOWシリーズ出演ですが、今作が決まった時の率直な思いは?

前田:前作のラストに、鳳仙から「これから鬼邪高が強くなるぞ」って言われるシーンがあったので、その先の鬼邪高の物語がずっと気になっていたんです。だから今作の台本をもらって、それが実際に文字として起こされているのを見た時は、本当に嬉しかったです。

塩野:僕も続編は待望していました。ただ、髪の毛が大変で…。小田島の金髪から、ほかの役作りのために黒髪にして、また金髪に染めないといけなかったので(笑)。

前田:あははは! それは鬼邪高の辻(鈴木昂秀)にもいえるかも。レインボーにしたりとか、あと芝マン(龍)も今回レッドヘアだから。うちの2人も髪にはダメージを与えているね(笑)。

――役にはすぐに戻れましたか?

前田:THE RAMPAGEのライブ(’21年12月)で今作の発表があって、その時に僕たちも衣装を着てステージに上がったんですけど、久しぶりに轟の学ランに袖を通した瞬間から役に戻れたというか。そういう感覚は、今回が初めてでしたね。

塩野:僕も自分の中では早い段階から落とし込めていて、ライブの時も映画の撮影中も、小田島っぽいセリフがアドリブで降りてくることがありました。

前田:確かに何度かあった。あと小田島の新しい衣装が、モテニットっぽいんだよね。「また人気が出ちゃうのでは?」と(笑)。

塩野:狙いにいっている感じはありますよね(笑)。でもあれかわいくて、個人的には好きです。

――二人は前作で対戦相手という間柄でしたが、今作も一緒のシーンが多いですよね。

前田:アキくん(塩野)とは前作で出会って以来、プライベートでよく会ったり、しょっちゅう連絡取り合ったりする仲になりましたけど、轟と小田島に関しては敵対関係のまま終わっていましたから。それが今作では意外な関係性からスタートするので、なぜそうなったのか、お互いにそれぞれバックボーンを作って撮影に挑みました。

塩野:僕は、最初はバチバチのところから始まりたかったんですけど…(笑)。ただ今回描かれている、二人のある共通点は、原作の髙橋ヒロシ先生が考えてくださったそうなんですよね。

前田:え、そうだったんだ。それはありがたい!

塩野:そう考えると二人の仲にも説得力が生まれますよね。

――そんな二人の共闘相手は、中本悠太(NCT 127・YUTA)さん。共演してみてどうでしたか?

前田:悠太は本当にすごかったです! 時間がない中で、何時間アクションの稽古をしたのか。アクションはもちろん、お芝居の表現力もすばらしくて、表現という意味ではダンスのパフォーマンスと近いものがあるのかな? でも体の使い方が違うと思うので、難しいはずなんです。もともとのポテンシャルが高い気がしますね。

塩野:現場では「こういう撮影が新鮮で楽しい」と言っていて。普段の悠太はすごくフランクで、関西弁がちょいちょい出てくるし、あのキャラをどう例えればいいのかというと…その辺の兄ちゃん!

前田:わかる気がする(笑)。でも、5月に日本でやっていたライブを観に行ったら、僕たちの知っている悠太じゃなかった! 色気モンスターでしたね。

塩野:悠太もそうですけど、凌輝くんもすごく人懐こくて、すぐに打ち解けられました。

前田:役柄と全然違う。いま二人の顔を思い浮かべると、どっちも歯を出して笑っています。

――今作には“絆”が色濃く描かれていますが、撮影現場でも絆を感じることはありましたか?

前田:鬼邪高の俳優陣とは過去のシリーズで初めて会って、そこから友達になったり、プライベートでも会うようになったり。その仲のいい根っこの部分が、今作では鬼邪高のプールサイドでのシーンから感じられると思います。あれをずっと求めていました!

塩野:今回、鳳仙にはモンジ役の堀夏喜くんが新たに参加して。でも前から仲間だったという設定だったので、モンジが借りてきた猫みたいにならないようにって、前作からの鳳仙のメンバー全員が考えて現場に入ってきたのは、絆というか愛だなって思いました。

――作品のどんなところに注目してほしいですか?

前田:僕ら二人の絡みのような新説や、新キャラが盛りだくさん。細かいことを気にするとつまずいてしまうので、ランニング後とかまっさらな気持ちの時に観てもらうといいかもしれませんね(笑)。

塩野:鳳仙は前回よりもそれぞれの個性がはっきりと描かれていると思うので、そのキャラクターにも注目してもらえると嬉しいです。

(写真右)前田公輝 まえだ・ごうき 1991年4月3日生まれ、神奈川県出身。放送中のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演。近作は映画『ヤクザと家族 The Family』『終わりが始まり』など。
ブラウス¥46,200 ブルゾン¥64,900(共にウジョー/エム TEL:03・6721・0406) イヤーカフ¥5,940(ナラティブ プラトゥーン/ジョワイユ TEL:03・4361・4464) その他はスタイリスト私物

(写真左)塩野瑛久 しおの・あきひさ 1995年1月3日生まれ、東京都出身。2019年の連続ドラマ『Re:フォロワー』で主演を務める。近作はドラマ『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』など。
シャツ¥36,300(ガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール TEL:03・6427・9087) その他はスタイリスト私物

『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』 企画プロデュース/EXILE HIRO 総監督/二宮“NINO”大輔 監督/平沼紀久 原案・キャラクター設定/髙橋ヒロシ 出演/川村壱馬、吉野北人、三山凌輝(RYOKI)、中本悠太(NCT 127)ほか 9月9日より公開。

※『anan』2022年9月7日号より。写真・樽木優美子(TRON) スタイリスト・吉田ケイスケ(塩野さん) 千葉 良(前田さん) ヘア&メイク・大木利保(CONTINUE/塩野さん) 松田蓉子(前田さん) 取材、文・菅野綾子 保手濱奈美 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー AWABEES

(by anan編集部)