Clubhouseだけじゃない! 注目の“声のメディア”をニューヨークが解説

2021.3.23
耳で聴くメディアがエンタメ界の話題をさらっています。その中で、YouTubeでラジオ番組を配信する“ニューラジオ”が今話題に。その先駆者であるニューヨークをナビゲーターに、注目の声メディアをご紹介します!

10年後に“ニューラジオ”の名前だけ残ったら面白い。

voice

――「Clubhouse」が話題になったり「radiko」のユーザー数が大幅に増加したり、声のメディアが盛り上がっていますが、お二人は、それより前にYouTubeで「ニューヨークのニューラジオ」を始めています。始めるきっかけは?

屋敷裕政:2018年にラジオのレギュラー番組が終わったんですけど、どこか二人でしゃべる場が欲しくて、ないんやったら自分らで作るかっていうことで始めたんです。YouTubeやったら、番組を終わらせるとかないし、気にせずやれるからええなと思って。

嶋佐和也:放送日も僕らの都合で決められるし。

屋敷:最初は、サムネも自分で作ってみたりして、いろいろ試行錯誤してました。そこはYouTubeというメディアだからこその悩みやったというか。

嶋佐:メールとかも募集してたよね。メールをさばくのが大変でやめたんだっけ。

屋敷:ラジオって聴き心地が一番大事やと思うから、機材もこだわったんです。高いやつを揃えたんですけど、ボリュームの調整とか難しかったですね。

――ニューラジオで話す内容は打ち合わせたりしてるんですか?

屋敷:してないですね。何も気を使わずにしゃべってます。

嶋佐:自然体の僕らがいるって感じですね。

屋敷:YouTubeならではだから、チャット機能も使ってますけど、配信中にリスナーからのコメントを見たり、読み上げたりはしないですね。それやると、ラジオっぽくないじゃないですか。自分らのしゃべりでやるのがスタイルなのかな。

――これからニューラジオをどうしていきたいですか?

屋敷:ずっと続いたら面白いですよね。

嶋佐:10年ぐらい経って、僕らはもうやめたのに、ニューラジオって名前だけ残ってるみたいな。あと、ananの読者さんに一番聴いてほしいですね。僕らのかっこいいところから可愛いところまで、いろいろ出してるんで(笑)、試しに聴いてみてください。感想はおまかせしますので!

屋敷:でも、今のラジオって難しいんです。昔はテレビで表の顔を見せてラジオは裏の顔を見せるみたいな、自由にやれるのがラジオだったのに、今はあちこち気を使ってしゃべってるでしょ。

嶋佐:確かに、そうだな。

屋敷:だから今後は、お金を払った人しか聴けんようなコンテンツが、昔のラジオっぽくなっていくのかな、と思ったりします。一回、noteで有料配信したことがあるんですけど、一体感というかお客さんのリアクションが全然違ったんですよ!

嶋佐:確かに、海外ではちょっと過激な表現がある映像作品なんかあるけど、あれはお金を払って見る文化が根付いているからできるみたいだし。

屋敷:昔のラジオって、深夜に俺だけがこのヤバイ話聴いてるのが楽しい、みたいなところあったよな。昔はドキドキするもん聴きたいから“深夜まで起きてる”のが、これからは“お金を払う”ことになるんかな。

嶋佐:もう来てるんじゃない? お前の母ちゃんが出てくれたYouTubeの生放送、スーパーチャット(投げ銭)すごかったもんな。

屋敷:見たいもの聴きたいものを自分で選んでいく時代がやってくんのかな? そういう意味では、今ニューラジオはめちゃくちゃ自然体やし、自分らで始められるってのも新しい。生で聴いてくれる人が1万人になったら嬉しいな。

嶋佐:あと、『オールナイトニッポン』ぶっ壊して、深夜枠を全部『ニューラジオ』にしたいな。

屋敷:いや全然ぶっ壊さなくていいわ! お世話になってるから!

ニューラジオの先駆者、ニューヨークがナビ!

声のメディアを楽しめるサービスは無数に存在する。その中から、大注目のサービスをニューヨークのコメント付きでご紹介!

ニューラジオ

今や「芸人のYouTubeラジオ」という意味に!
ニューヨークが始めた「ニューヨークのニューラジオ」がルーツ。もともとはニューヨークのラジオという意味だったが、後にダイタクやオズワルドなど、数多くの芸人が「○○のニューラジオ」でラジオ配信を開始した。「いろんな芸人さんが始めてくれたおかげで、僕らが先駆者っぽくなれて嬉しいです(笑)」(屋敷さん)。「ニューラジオ系でまたイベントやりたいです」(嶋佐さん)

Radiotalk

提携メディアや機能が多彩な注目株。
スマホ用の音声配信アプリ。リスナーとして音声配信が楽しめるのはもちろん、1タップで誰でも簡単に音声配信ができ、生放送も可能。データはPodcast、Spotify、Amazon Musicで配信もできる。ミルクボーイをはじめ、芸能人の配信者も多い。「いろんな人に聴いてもらえるのはいいですね。配信する側は管理が大変だけど、リスナーさんにはメリット多いです」(屋敷さん)

オーディオブック

「耳で聴く」という全く新しい読書体験。
声のプロが朗読した書籍を聴いて楽しむ、“耳で聴く本”。通勤時間や家事中など、ながら時間で読書をできるのが魅力。AmazonのAudibleなど複数のアプリが存在し、料金形態も月額料金で聴き放題から1冊ごとの購入まで千差万別。「休みの日に一日聴いてみたいですね」(嶋佐さん)。「女性の声だと可愛くて集中できなそう(笑)。男性のいい声で聴いてみたいですね」(屋敷さん)

Clubhouse

しゃべるSNSという新しいプラットフォーム。
複数人での会話を楽しめるのはもちろん、リスナーも希望が通れば会話に参加できる。生配信のみでアーカイブが残らないので、ライブ感が強いのも特徴。招待制で現在はiOSのみの対応。「あまり会ったことがない仕事の方ともしゃべれて、新しい関係が生まれるのが面白いです。この前も今度フェスやりましょう、という話になって。ビジネスチャンスが生まれそうですね」(嶋佐さん)

Spoon

リスナーの投げ銭システムが構築されている。
ライブ配信や収録データが聴けるほか、ボイスメッセージ機能を搭載し、配信者と音声でコミュニケーションをとれる。配信の頻度やリスナーからのプレゼントアイテムなどによって、運営から配信者に報酬が送られるシステムがある。「音声だけのサービスなのに投げ銭できる仕組みってすごいですね。配信頑張ってる人とそれを応援したい人と、Win‐Winなシステム!」(嶋佐さん)

ニューヨーク 嶋佐和也さん(左)、屋敷裕政さん(右)で結成。2019年からYouTube「ニューヨーク Official Channel」で「ニューヨークのニューラジオ」を配信中。

※『anan』2021年3月24日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・金山 靖

(by anan編集部)

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