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失恋した友に“なぐさめの言葉”は逆効果!? シーン別文例集

2019.2.11
仕事の連絡はメールが中心、友達との会話も電話ではなくLINEで。SNSやブログでの発信も全盛期、気持ちや感情も文字で表現するのが当たり前になった昨今。ともすれば絵文字やスタンプ、(笑)に頼りがちだけれど、自分らしい言葉で文章を綴るには? ちょっとした気持ちを伝える、シーン別文例集をご紹介。

教えてくれたのは、博報堂クリエイティブプロデューサーのひきたよしあきさん。

お礼を伝える
「ありがとう」よりも、楽しんでいる様子を淡々と。

シーン別文例集

例えば、季節の果物を送ってくれた知り合いへのお礼。

「『ありがとう』でもいいのですが、それよりも、『一度に3つも食べた』『こうやって食べたらおいしかった』など、存分に楽しんでいる様子をさりげなく書くほうが、相手の心には響くものです」

また、お礼には、「期待していなかったけれど良かった」という、「下げて上げる」方法も効果的。

「例えば旅行の手配を引き受けてくれた友達に後日メールするなら、『朝7時集合は正直早いと思ったけれど、行ってみたら楽しい企画がぎっしりで、これは7時集合だわ、と納得だった』などと送る。『楽しかった。大変だったでしょ、ありがとう』よりも、さらに心がこもったお礼になりますよね」

はなむけの言葉を贈る
親密な気持ちを込め、過去一番のエピソードを綴って。

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春は異動や転勤、卒業など、別れのシーズン。寄せ書きなど言葉を贈るシーンも多いけれど、「あちらでも頑張って」「昇進おめでとう」などの紋切り調ではなく、自分らしいひと言にするには?

「前述の“画文一致体”法を。その人との想い出で一番印象的なことを、具体的に書くのです」

例えば「あの案件を乗り越えた後、帰り道に一緒に食べた寄せ鍋が忘れられません。またぜひ行きましょう」などとすれば、「親密さを表せるし、これからも付き合いは切れないよ、という温かな気持ちも伝わります。それほど接点がない相手にも、『いつもすてきだな、と拝見していました』などと具体的な心情を添えると、気持ちがこもったものに」

仕事の用件を効果的に伝える
“柔らかい話題”をひとつふたつ、付け加える。

シーン別文例集

「言語学の言葉で客観的な情報や事実を述べる話を“リポートトーク”、心情的な話を“ラポートトーク”といいますが、ビジネスシーンで多いのが、業務連絡や報告などの“リポート”が延々と書かれたメール。単調になりがちで、読み手の興味が長続きしません」

そうならないように、仕事の用件をメールで伝える際は、

「リポートの羅列にラポートを加えてみましょう。例えば『明日の出張の件、9時に駅で集合してM社には10時前に到着予定です。Aさんにアポを入れています』とリポートを続けたら、『お昼は名物の○○でどうでしょう』などと、ラポートを。情緒的な話題で興味を引くことで、仕事の話題も印象付けることができます」

感動を伝える
情景の、さらに一点をズームアップするつもりで。

シーン別文例集

例えば、感動的だった友人の披露宴の様子を、写真とともにSNSにアップするなら。

「最も印象に残った部分をクローズアップし、そこだけを描写してみましょう。『素敵な入場シーン』などと全体を説明するのではなく、『登場したとき、手に持った白いカラーがドレスと相まって最高に美しかった』と手もとに焦点を当てる。より情緒的になるし、その場の空気感が伝わります」

これも“画文一致体”だけれど、

「さらに細部にピントを当てる方法。その写真のどこに注目してほしいかを書くのがコツです」

きれいな情景へのコメントも、具体的な色や形を描写するとぐっと印象的な文に。インスタにアップするときに、ぜひ意識してみて。

元気づけたい
なぐさめの言葉は不要。相手の言葉を拾ってあげる。

シーン別文例集

大失恋して傷ついている友達から、LINEが来た。そんなとき、なぐさめの言葉はどうかける?

「『頑張りなよ』『もっといい人がいるよ』などと送るのは逆効果。こうしたなぐさめは、実際に顔を見ながらでないと冷たい言葉に映ってしまいます。こんなときは、気持ちを綴ることで悲しみやグチを吐き出させ、その言葉に共感する、“オープンダイアローグ”に徹するしかありません」

「辛い」に対して、「辛いよね」など、オウム返しでもかまわない。「注意深く読んで返してあげることで相手は自分が承認されていると感じ、安心します。無理に言葉を増やさず、カウンセリングのようなつもりで、聞き役ならぬ読み役になるとよいでしょう」

ひきたよしあきさん 博報堂クリエイティブプロデューサー。スピーチライター、コピーライターであり、大学で講義も。著書に『博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ』(かんき出版)。

※『anan』2019年2月13日号より。写真・市原慶子  取材、文・新田草子

(by anan編集部)

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