日本初公開80点以上! 庭園美術館のアール・デコ展に注目

2018.10.5
今年の春、7年半にもわたる大幅なリニューアルを終えた東京都庭園美術館。修復・復元に加え、新たに新館が併設され、大きな話題となったのでご存じの方も多いはず。

アール・デコを読み解くとみえてくる パリに影響をもたらした異国情緒。

アール・デコ

もとは朝香宮邸として建てられたこちらの雅な洋館、実は日本でも有数の本格アール・デコ建築。そもそも「アール・デコ」とは、1925年、フランスで開催されたパリ万国博覧会の正式名称「現代産業装飾芸術国際博覧会」の「装飾芸術」=「Arts Decoratifs」が由来。世界中から最新のデザインやアートが大集結したこの博覧会を訪れた朝香宮夫妻は、その芸術性や世界観に大きな魅力を感じ、1933年、自邸としてアール・デコの洋館を建てた。

そんな歴史ある洋館の中で、アール・デコの世界を存分に味わえるのが、今回の「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」展。壮大なスケールで開催された万国博覧会の華やかな雰囲気のなか、当時のパリの人々は、非ヨーロッパ圏の文化・美術からも多大なる影響を受けた。そのインスピレーションは、絵画、彫刻だけでなく、ファッションの分野にもいち早く伝播。そんな“異境”への眼差しが感じられるフランスの美術館所蔵の作品を、国内初公開のものを中心に約85点展示。この時代の芸術家たちが注目していたのはいったい何なのか、“エグゾティズム”を新たなテーマとして、知られざるアール・デコの世界を読み解いていきます。

ヴァン クリーフ&アーペル《中国風の卓上時計》1930年、Van Cleef & Arpels

「エキゾティック×モダンアール・デコと異境への眼差し」 東京都庭園美術館 東京都港区白金台5-21-9 10月6日(土)~2019年1月14日(月)10時~18時(11/23・24・30、12/1・7・8は~20時、入館は閉館の30分前まで) 第2・4水曜、年末年始(12/28~1/4)休 一般1200円ほか TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)

※『anan』2018年10月10日号より。

(by anan編集部)


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