【スマホカメラの裏ワザ】カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク #5
【カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク】vol. 5
前回のおさらい
前回のレッスンでは、iPhoneカメラの基本的な使い方、明るさとピントを固定できる「AE/AF ロック」を確認しました。今までこの機能を知らなかった私は、使い方を覚えたおかげで、撮影がぐっと楽になりました。

いよいよ、裏ワザ!
佐藤先生、今回はいよいよ裏ワザをご紹介いただけるのですね。いったい、どんな裏ワザですか?

「ズーム機能です。これを使えば、料理を正しいサイズでおいしそうに撮影できますよ」。
正しいサイズ? ふつうに撮ると、正しいサイズにはならないのですか? なぜでしょう……。
そのワケは……
佐藤先生によると、iPhoneをはじめ、ほとんどのスマホカメラには「広角レンズ」がついているとのこと。広角レンズは、遠くになるほど広い範囲を撮ることができるのですが、遠近感が強調されるため、近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さくデフォルメされ、正しいサイズでは伝わりづらくなってしまうそう。
試しに、マカロンを撮影してみました。

ふつうにカメラを起動し、マカロンに近寄って撮ってみると……、確かに、手前の赤いマカロンが妙に大きくなってしまう! それに、奥にある緑のマカロンが小さすぎです。これでは、正しいサイズで撮れているとはいえませんね。
ズーム機能の登場!
そこで、「ズーム機能」の登場! これを使えば、スマホカメラでも正しいサイズで撮れる、ということですが……、佐藤先生、そもそもズーム機能って何ですか?
「ズーム機能とは、被写体の大きさを調整するために使うものです」。
ふむふむ……。
「少し離れたところからズームインしていくと、正確なサイズで撮れますよ」。
なるほど~。ズームは伸び縮みする、という意味で、「ズームイン」すれば遠くの被写体を大きく写すことができるそう。つまり、カメラをマカロンに近づけるのではなく、カメラを少し引いた位置で構え、ズーム機能を使ってマカロンに近づいていくのですね。

iPhoneの場合、撮影画面をピンチアウト(※)して拡大していくと、画面上にズームバーが出てきます。ズームバーの両端にはプラスとマイナスのマークがついています。
※ピンチアウトとは、スマホ画面を2本の指で押し広げる動作のこと。

先ほどのマカロンをできるだけ正しいサイズで撮影したい場合、少し離れた場所でスマホカメラを構え、ピンチアウトしてマカロンに寄っていきます。画面を拡大していくと、ズームバーの○印がマイナスからプラスへと移動していきます。この○印がズームバーの中間くらいにくると、正確なサイズになりやすいとのこと。
撮ってみました~
ということで、ズーム機能を使って、マカロンを撮ってみました。

いかがですか? 手前の赤いマカロンと、奥の緑のマカロン、大きさにそれほど違いはないですよね。つまり、ほぼ正しいサイズで撮れているってこと! しかも、このマカロン、結構おいしそうに見える~☆

スマホカメラの基本的な使い方も覚えたし、裏ワザも教わったし、かなり上達した気分になってきました~♪
そこへ佐藤先生がひと言。
「まだまだ序の口! これで終わりではありません!」
うひゃー! 写真修業はまだはじまったばかり、なんですね。頂上を目指して、一歩一歩がんばります!
おさらい
今回は、スマホカメラのズーム機能を学びました。ズームインして正しいサイズで撮影すれば、おいしそうな料理写真に仕上がるそう。ぜひみなさんも実践してみてくださいね。次回はスマホカメラの構え方について学びます。お楽しみに!
Information
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プロフィール
佐藤 朗(さとう あきら)
フリーランスフォトグラファー。日本大学芸術学部卒業。有名雑誌や書籍、Web媒体などで活躍。また、料理写真専門のカメラ教室フェリカスピコを主宰、毎月各地で開かれる教室は常に満席となる人気ぶり。著書に『もっとおいしく撮れる!お料理写真10のコツ』(青春出版社)。
Facebook Instagram:@felica_spico
田代 わこ(たしろ わこ)
ライター&エディター。出版社勤務を経て、フリーランスのライター・エディターに。主にエンタメ系コンテンツ記事を執筆。趣味は美術鑑賞と絵を描くこと。ananwebでは「女子的アートナビ」を連載中です!