仕事の自信はあるけど恋愛はダメ…バリキャリ女性の「深刻な悩み」と対処法

文・おおしまりえ — 2023.3.9
仕事は得意だけど、恋愛が苦手。仕事が評価されるほど、恋愛がうまくできなくなる。そんな難しさを抱えている女性は、「頑張り屋」な性格が仇になっているかもしれません。頑張り屋の女性ほど恋愛で苦しむ仕組みについて、解説しました。

仕事に自信がついてくると恋愛で苦戦する女性が増える理由

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 213


仕事はバリバリ頑張れるのに、恋愛になるとてんでダメ。そんな女性が、実はたくさんいます。恋愛と仕事はバランスよくどちらも調子が良くなればいいのですが、一部の人にとってはアンバランスな状態になることもあります。この記事では、そんな不器用さに悩む女性が、仕事も恋愛も良い結果を出すためのヒントを紹介しています。
周りからは「デキる女」と思われているけど、恋愛がなかなか安定しない。そんな女性は、参考にしてください。

仕事は得意でも恋愛は苦手! 矛盾が起きる理由

仕事は普段からけっこう頑張っているし、評価も高い。人間関係も見た目も案外いい線いっている。もちろん恋愛も安定している…と思いきや、苦戦している女性がいます。

仕事と恋愛の調子が相反する結果になってしまう1番の理由は、「頑張り屋」や「努力家」の性格が関係しています。どういう意味なのか解説していきます。

もともと頑張り屋タイプの人には、頑張り屋になる理由が、親や周りの人から褒められたいという気持ちを強く抱き、頑張り屋になっている人が多いです。つまり、「頑張りたい」という気持ちが、自分の内側よりも外側から来ているんです。

こうして外からの評価を過剰に気にして頑張るタイプの女性は、頑張りに比例していろんな評価を得ることができます。それで恋愛もいい感じに成長できればいいのですが、なかにはいつまでも社会的な評価は得られても、自分に自信のなさを抱えてプライベートの幸せを手にできない人もいます。

自分に対する不安感を抱いていたり、寂しさを抱えていたり、誰かに認めてもらいたい気持ちを抱えていたり……こうした強い負の感情が、努力してもいつまでも癒えないんですね。そうして、彼女達はさらに頑張りを重ね、勉強や仕事で結果をさらに出していきます。

自信のなさから頑張り屋や努力家になった女性は、目の前の役割をめいいっぱい頑張るけれど、本当のニーズである「褒められたい」「受け止められたい」「愛されたい」という気持ちが、いつまでも満たされないことがあります。こうした状態が、仕事は得意でも恋愛は苦手という、相反する状態をつくっていきます。

仕事の評価がプライベートを不器用にさせる

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また、仕事で評価が高くなっていくと、周りから勝手な想像でどんどん評価が上がることがあります。「〇〇さんはいろいろ努力しているから、プライベートも充実してそう」「あんなにいい人なんだから、彼氏は幸せだよね」「〇〇さんはモテそう!」みたいな感じで、仕事上の評価がプライベートの期待に勝手に紐付けされることってありますよね。

こうした評価を受けると、当人としては嬉しさ半分、やりにくさ2倍になります。なぜなら「周りの評価を裏切ってはいけない」というカセが自分についてしまうから。
こうした評価をたくさんもらっても、結局恋愛は不器用なままです。でも、周りの期待がどんどん高まってしまい、その結果、恋愛がさらにやりにくくなり、不器用さには拍車がかかっていきます。

仕事も恋愛もうまくいくためにできること

仕事は評価が高いけど、恋愛がめっきりダメ。そんな状態の女性が、仕事も恋愛もうまくいくためには、いくつかやって欲しいことがあります。ここでは2つのポイントを紹介します。

仕事と恋愛のレベルは比例しないことを知る

まずは「仕事と恋愛のレベルは比例していない場合もある」ことを知っていきましょう。仕事は努力でカバーできますが、恋愛とは別の努力です。つまり、どちらか一方で高い評価が得られたからといって、もう一方でも高いスキルや評価が勝手に得られるわけではありません。

恋愛で苦戦しまくっている自分が、仕事でどんなに努力して成功したとしても、そのスキルは主に仕事でしか活かせません。むしろ、仕事のノリで恋愛をすると、味気ない関係になってしまう可能性すらあります。
まずは仕事と恋愛のレベルは比例していないことを、よく理解していきましょう。

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ピュアな自分に気づき受け入れていく

仕事はすごくデキるのに恋愛は不器用。あなたがそんな状態なら、まだまだピュアな自分が心の中にいる証拠です。
ピュアな自分とは、心理学用語では「インナーチャイルド」と呼ばれるものです。インナーチャイルドは、簡単に言えば、“子どもの頃のニーズを抱え続けている心の声”です。

子どもの頃のニーズは人によって異なりますが、恋愛の不器用さに苦しむ女性の多くは「愛されたい」「受け止められたい」「褒められたい」など、寂しい気持ちである傾向が強いです。

こうした気持ちを癒やす一歩は、心の声に気づき、ピュアな自分を受け入れることです。どんなに社会的に成功していても、地位が高くても、心からのニーズは3歳児なんてことはよくあります。
こうしたアンバランスな状態が自分だと受け入れるところから、改善の一歩は始まります。

不器用な自分100%で恋愛にコミットする

最後に必要なのは、頑張り屋さんのパワーを借りて恋愛にコミットすることです。仕事のすごさに反して恋愛ベタな人は、頑張りが仕事や勉強などに向きすぎています。そのパワーの半分でも良いので、恋愛を頑張ることに注ぎ、不器用な自分を少しずつ成長させていきましょう。

具体例には、婚活を頑張る…というものではありません。やってほしいのは、過去の振り返りです。昔悲しかったことや、本当はしてほしかったこと、恋愛で傷ついたことなどを、時間をとってゆっくり振り返ってみましょう。この時意識してほしいのが、出来事を思い出すのではなく、その出来事にくっついた気持ちをじっくり感じてください。
こうした自分自身への振り返りが、満たしたかった気持ちを整理させ、不器用さをだんだん改善させることに役立ちます。

ここまで、仕事と恋愛の評価のアンバランスさに悩む女性に、ヒントとなる話を紹介しました。仕事と恋愛って、同列で語られがちですが、使う力が全然違うんですよね。ぜひ今日の話を参考に、ご自身の不器用さの原因がどこにあるのか、探ってみてください。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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